夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

迷客は花姫3

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植物マイクが浮かぶ国王様の所まで移動する。

綾子の口元の高さに植物マイクは下がってくれた。ホールの大勢にまず、拝礼。

正面を見据えて、微笑む。
震えそうな声音を気力でカバーする。


「はじめまして

国王陛下よりご紹介頂きました
アーヤ・サトーと申します。

こちらに来てからわからないことばかりでしたが、出合う皆様お一人お一人が大変お優しく、感謝の気持ちで一杯です。

国王様よりたまわったお言葉を胸に刻み、出国後もこちらの世界の魔法学院で私にできることをはげみたいと思います。

このような場で皆様にご挨拶できたこと心より嬉しく思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。」

凛とした声音こわねでゆっくり丁寧に話す綾子の言葉は聞きやすく、ホールの来賓客全体に届く。

綾子の誠実さが感じられる丁寧な挨拶に異界から来た迷客はどこぞの姫なのでは?と思う者が多かった。

「では、続いてもう一人紹介しよう。アーヤ殿を最初に見つけ、保護し登城した私の甥であり、神の言葉を授かり紡ぐ神託者エルシオン・デュカーレだ。エルシオン、こちらに。
アーヤ殿はこちらに。」

「陛下のご紹介にもありましたが、私の母はルピナス元王女です。しかし、私自身は只の神託者であり、この場にはあくまでアーヤ・サトー様の保護者として出席しております。誤解のないようにこの場を借りてお話ししておきますが、従兄弟殿のルヴァニレット殿下と王位を争う気もありませんのでご安心ください。王位に興味はありませんので。」


「ふっ、はっきり物を言うところもルピナスにそっくりだ。皆もそう思うだろう。

改めて今宵こよいは迷客アーヤ・サトーと神託者エルシオン・デュカーレを歓迎しよう。乾杯!」

「これより、食事、歓談、しばらくしてダンスを楽しんでくれ。」
パチパチパチパチパチパチパチパチ


踊り場から王族の皆さんが降りていくのを見送る。その中でルヴァニレットと目が合い、綾子はにこりと笑顔で見送る。

「…せっかくめかし込んだんだ、転ぶなよ。」
ルヴァニレットがぼそりと呟いてから行く。

素っ気ない言い回しだが、心配してくれているのが伝わり、綾子は心が温かくなった。

階段は以外と上りよりも下りる方が難しく、左手はドレスの裾を持ち上げ、右手はお兄ちゃんがしっかり握って歩調を私に合わせて横を歩いてくれた。一段一段、慎重に歩む。
控え席まで到着して、座らせてもらったらようやく肩の力が抜けた。

ふぅーー。緊張した。


「アーヤ、私がもしも陛下に呼ばれてどうしても側を離れることがあるかもしれない。その時は、シュナイゼに食事コーナーへ連れて行ってもらうといい。ここに一人でいると早速ダンスの申し込みが殺到するかもしれないから。
食事中は、話しかけられはするけど、マナーとしていきなりダンスは申し込むことはできないから。
話は、適当にあしらうように。」

「はい。そうします。」
果物かデザート、あるかな?
くどいものは空腹にはしんどい。

「シュナイゼさんその時はよろしくお願いしますね。」
「承知致しました。」

王族の皆さん席に戻れず、歓談とやら大変ですねー。ルヴィくんも王子正装格好いい!キラキラ王子様、流石さすが若い女性連れのお偉いさん達が沢山集まって話しかけてる。どの世界も玉の輿はしたいよね。

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