夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

面接試験は突然に1

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綾子は、頭の中で国王の説明を反芻はんすうする。

編入試験は、面接だけで面接官が出張して来る。面接なんて、就職活動以来だけれど大丈夫かな。

志望動機は、神託で魔法を学ぶように言われたから?何かおかしい。うーん…それもきっかけの一つだけれど、私自身魔法に興味があって、学んで使えるようになりたいことを正直に話すしかないな。

国のお金で学費を払うってことは、国民の皆さんの税金だ。無駄金にしないようしっかり学んで、何らかの形で恩返ししなくては。
私の知識も活かして何か魔法の発展とかに貢献できたらいいな。

まずは、面接だ。気を引き締めよう。

「では、学院から面接について知らせがあれば、二人を呼ぶのでその時は来てくれ。」
「わかりました。よろしくお願い致します。」
「お手数お掛けします。よろしくお願いします。」


二人で退室してから中庭でこれからの事を相談するとこにした。

ベンチに肩を並べて座り、綾子は空を見上げながら深呼吸する。
「………ふぅー。」

「そっかあ、ルヴィくん先に行っちゃったんんだね。一言、またね、とか気を付けてねとか言いたかったな。」
「私が今朝、偶然会うことができたから綾子の分も含めて、道中気を付けてと言っといたから大丈夫。」

「えっ?本当?それなら良かった。そうだ、学院のある、人の国ってどんな所かな?」

「国名はマジェストーラ、水が豊かな国で、川や湖が多く、守護する聖獣はブルードラゴン。確か一番大きい湖の中島全体が魔法学院だ。
魔法の教育や研究が盛んな国で、ルヴァニレット殿下のような留学生の受け入れも行い、ヒト、エルフ、魔族、種族に関係なく実力主義国家だと聞いたことがある。」
「へぇー、種族に関係なく教育や研究、外交までも盛んにできるなんてすごい。」


「もしも、学生寮暮らしだったらお兄ちゃんと離れちゃうね。」
「その可能性はある。」

「大丈夫、何かあれば私がすぐ駆けつける。」
「ありがとう。」

「学年ってどうなんだろうね?クラスとかエルフと人じゃ、わかりづらいし卒業まで何年なのかもわからないね。」
「その辺は、学院に行ってからか。」
「そうだよね。」

この城での生活も終わり、新たな場所でまた一からなんだ。でも、一人じゃない私にはお兄ちゃんがいる。

「ふふ、頼りにしているからね。」
「ああ、そうして。」

「うっ…?!」
「どうした?綾子?…これは!」

突然、悪寒にも似たザワザワした感じが背筋を駆け抜け身をすくめた。

何だろう、わからない。怖い。お兄ちゃんの腕を掴んでしまう。すると、突如、見上げた空中に男性が真っ黒なローブをなびかせながら現れて、重力を感じさせずにフワリと静かに降り立った。

「おや、まさか転移直後にお会いできるとは。これも運命でしょうか。」

男性はメガネのフレーム位置をクイッと直してから私達に話し掛けて微笑んだ。

色々ツッコミたいことがありすぎる。

笑顔だけど、なんだか存在が怖い。
金茶ハニーブラウンの髪、美形さんです。銀色フレームメガネで真面目そうなのにアクセサリー多すぎませんか?ピアスいくつつけてるの?ロックなソウルのお洒落さんなの?そのくせ敬語とかギャップ萌ですが何か?
今の瞬間移動?異世界でよくある転移?どこから来たの?来る…出張!?
さっき聞いた面接官ですか?!
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