夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

厄介な親友2

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「いつまでも呆けているからです。報告を続けても?」
別に呆けていたわけではなく、久々に楽しそうな表情で話す親友が珍しくて観察していただけなのだが言わない。
「ああ、話せ。」

「アーヤさんがかけていたレンズにはどうやら魔力抑制と封印の術が複数掛け合わされており、本人は知らぬ間に力を抑えられていたようです。おそらく神眼の封印も組まれています。外すと神眼が解放され、見えざるものが見える体質になるようです。魔力は私が活性化して解放するまで意図的に体内に封じられていました。」

「ということは、面接後初めて魔力解放を受けてすぐ魔力収納と操作ができるようになったのか?」
「そうなんです!何の苦労もなく私の説明だけで自然に覚え、コツを掴んでいました。素晴らしい感性です。」

「以上、二人の編入面接での魔力属性と魔力量の報告でした。つきましては学院長」
「何だ?改まって。」

「明日、午前の講義が終わったら午後はお休みをください。」
「お前が休む?説明しろ。」

「アーヤさんの魔力を抑制する抑制具を私が早急に準備したいのです。」
「ああ、お前の身に着けているその類いのな。と言うことは、一度国へ帰るのか?」
「ええ、向こうで見繕みつくろってきます。ついでに今日わかったことも兄達に伝えて来ます。」


「わかった。ならば、午後だけと言わず、引き継げる交代講師がいれば交代、調整できないなら自習にでもして一日休んでいい。
「いいんですかっ?!ありがとうございます!」

「では、明日の準備があるので失礼します。 …♪~♪」

ふぅ…、後ろ姿も浮き足だってるな。鼻歌混じりで歩くな。どれだけウキウキしてるんだか。

普段の様子しか知らない奴が今の上機嫌なアイツを見たら恐怖しかないだろう。何せ話し方は丁寧で聞こえはいいが、無表情で何を考えてるかわからない変わり者の筆頭魔法講師様だからな。目にした者、すれ違う者が恐怖に固まり石像が大量生産されそうだ。


さて、編入生二人についてどこまで他の講師達に説明するか。
神託者エルシオン・デュカーレはまあエスリアールからの留学でルヴァニレット・エスリアール君がいるから親戚関係でいいが、問題は迷客だ。

迷客ということは隠さずに、講師と生徒に知らせ学院全体で歓迎するが、その高すぎる能力は秘匿すべきだろう。全属性七色持ちなどと知れたら恩恵を得ようとする輩から狙われる可能性もある。

抑制具を使って、とにかく魔力と属性コントロールを早く身に付ける必要があるな。ラナに迷客として、基本魔法の短期集中特別講義でも組ませるか。
ラナの受け持ち分で他の講師でもできる分は振らせてとにかく編入後は迷客の指導が最優先事項だ。

明日は朝イチで全講師を召集して、編入生について周知と迷客の魔法指導はしばらく専任で筆頭魔法講師をつけるから、ラナ・ブラムの担当講義を調整するように指示を出して交代講師を検討するか。
明朝から忙しくなる。
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