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エスリアール王城 出会い
移り香side***ラナ&レオナルド5
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「六日後に、ブルーローズへ今度は属性封印具のイヤーフックを受け取りにご一緒する予定があります。」
「じゃあその時にでもいいんじゃないか。」
「はい。で、店は?」
「今ようやくライスの店について理解したばかりだ。ちょっと待て。ちゃんと店は考えるから。その酒でも飲んでろ。」
「……………………。」
「ライスは味ありか?なしか?どっちが好きなんだ?」
「味については一切話していませんが、毎日食べる主食なら味なしでしょう。」
「じゃあ、白いライスだな。」
「なら、あそこだな。」
「どこですか?」
「久し振りに故郷の味を堪能するならうまいにこしたことはないだろう。ちょっと学院より距離はあるがお前ならどうせ転移できるし問題ない。」
「店は、王都にあるホウライがいいと思う。」
「ホウライ?ホウライって確か、私が学院の講師に就任した日に連れて行って貰ったあの?」
「そうだ。良く覚えてたな。」
「忘れませんよ。私が講師に就任したのと貴方が学院長に就任した祝いだと食事もさながら飲み過ぎて、帰りに歩けなくなった貴方を転移でお送りしたら盛大に「それ以上言わなくていい。」」
「ゴホン、あそこはライス好きなオーナーがやっていることもあって、こだわりがあるようだし、ライスをこの国に広めた迷客、あの方自らが関わり、縁もあるからって言うのが選んだ理由だ。」
「あそこなら一度行ったこともありますし、私はライスを食べていなかったのですが他の食事も美味しかった記憶があります。わかりました。そこにしますね。」
「そうか。」
「ありがとうございました。」
一緒に出掛けるのが楽しみです。ライスの美味しい店は喜んでくれるでしょうか。
店と言えば…
「そういえば貴女、新しい事業を始めたらしいじゃないですか。そちらの軌道はどうなんですか?」
「相変わらず、耳が早いな。明日、開店してから暫く振りに足を運んで、視察して来なきゃならなくてな。ああ、面倒だ。」
「明日の学院長不在はそれが理由でしたか。」
「他国との外交をきっかけにマジェストーラの魔法道具を売る店をエスリアールに出すとは、なかなかやりますね。しかも、好評らしいじゃないですか。特に女性の方に。」
「まあな。エスリアールにも魔法の道具店はあるが、マジェストーラのは術が特別だからな。普通なら時間で効果が薄れやがて術が解けてしまう、個人差もバラバラな効果が、うちのは解除となるトリガーがない限り術が解けないのが売りだよな。」
「エスリアールのエルフ族の女性には髪や瞳の色を変えるのが流行りなんですね。」
「お前は道具要らずだもんな。羨ましいことで。」
「そんなに難しい術式ではないんですが。」
「いやいや、お前と一緒にするな。誰でもできることじゃないし。術だってオリジナル入ってるだろ。しかも無詠唱で発動させるし。」
「私のは、途中から我流なだけです。」
「はぁ…お前みたいにぱぱっと行って早く終わらせたい。」
「そんなに行くのが面倒なのですか?」
「馬車は遅いし、馬か騎獣で行くにしろ片道だって疲れるんだぞ。」
「すみません、ほぼ徒歩以外は転移か翼竜なのでその大変さがわかりません。」
「だろうな。あーあ、行きたくない。」
「そんなに…ですか。なら、私が転移で送迎しましょうか?」
「本当か?!」
「ええ、明日は午前の部にしか講義はないので。最終ホームルームは副担任でもいいでしょう。」
「いや~、助かるわ。本当、憂鬱だったんだよ。遠いから。エスリアールの首都とはいえ山奥だからな。明日、超早起きするところだった。お前とならゆっくり行けるな。」
「かといってあまり、ゆっくりもしませんよ。やることは沢山あるのでしょう?
初めて行く店なので、先見で確認しておきます 。」
「よろしく頼む。ふぅ…お前のお陰で明日のことが気楽になって、すっきりした。じゃあ、昼はこちらで済ませてから視察に行くとするか。ふぅ……。
すっきりついでに、俺も気になることをお前に聞きたいんだが。いいか?」
「はい、何です?」
「ここに来る前にお前に染み付いてるその香りの相手はどんな女だ?」
「どんな…ですか?」
「じゃあその時にでもいいんじゃないか。」
「はい。で、店は?」
「今ようやくライスの店について理解したばかりだ。ちょっと待て。ちゃんと店は考えるから。その酒でも飲んでろ。」
「……………………。」
「ライスは味ありか?なしか?どっちが好きなんだ?」
「味については一切話していませんが、毎日食べる主食なら味なしでしょう。」
「じゃあ、白いライスだな。」
「なら、あそこだな。」
「どこですか?」
「久し振りに故郷の味を堪能するならうまいにこしたことはないだろう。ちょっと学院より距離はあるがお前ならどうせ転移できるし問題ない。」
「店は、王都にあるホウライがいいと思う。」
「ホウライ?ホウライって確か、私が学院の講師に就任した日に連れて行って貰ったあの?」
「そうだ。良く覚えてたな。」
「忘れませんよ。私が講師に就任したのと貴方が学院長に就任した祝いだと食事もさながら飲み過ぎて、帰りに歩けなくなった貴方を転移でお送りしたら盛大に「それ以上言わなくていい。」」
「ゴホン、あそこはライス好きなオーナーがやっていることもあって、こだわりがあるようだし、ライスをこの国に広めた迷客、あの方自らが関わり、縁もあるからって言うのが選んだ理由だ。」
「あそこなら一度行ったこともありますし、私はライスを食べていなかったのですが他の食事も美味しかった記憶があります。わかりました。そこにしますね。」
「そうか。」
「ありがとうございました。」
一緒に出掛けるのが楽しみです。ライスの美味しい店は喜んでくれるでしょうか。
店と言えば…
「そういえば貴女、新しい事業を始めたらしいじゃないですか。そちらの軌道はどうなんですか?」
「相変わらず、耳が早いな。明日、開店してから暫く振りに足を運んで、視察して来なきゃならなくてな。ああ、面倒だ。」
「明日の学院長不在はそれが理由でしたか。」
「他国との外交をきっかけにマジェストーラの魔法道具を売る店をエスリアールに出すとは、なかなかやりますね。しかも、好評らしいじゃないですか。特に女性の方に。」
「まあな。エスリアールにも魔法の道具店はあるが、マジェストーラのは術が特別だからな。普通なら時間で効果が薄れやがて術が解けてしまう、個人差もバラバラな効果が、うちのは解除となるトリガーがない限り術が解けないのが売りだよな。」
「エスリアールのエルフ族の女性には髪や瞳の色を変えるのが流行りなんですね。」
「お前は道具要らずだもんな。羨ましいことで。」
「そんなに難しい術式ではないんですが。」
「いやいや、お前と一緒にするな。誰でもできることじゃないし。術だってオリジナル入ってるだろ。しかも無詠唱で発動させるし。」
「私のは、途中から我流なだけです。」
「はぁ…お前みたいにぱぱっと行って早く終わらせたい。」
「そんなに行くのが面倒なのですか?」
「馬車は遅いし、馬か騎獣で行くにしろ片道だって疲れるんだぞ。」
「すみません、ほぼ徒歩以外は転移か翼竜なのでその大変さがわかりません。」
「だろうな。あーあ、行きたくない。」
「そんなに…ですか。なら、私が転移で送迎しましょうか?」
「本当か?!」
「ええ、明日は午前の部にしか講義はないので。最終ホームルームは副担任でもいいでしょう。」
「いや~、助かるわ。本当、憂鬱だったんだよ。遠いから。エスリアールの首都とはいえ山奥だからな。明日、超早起きするところだった。お前とならゆっくり行けるな。」
「かといってあまり、ゆっくりもしませんよ。やることは沢山あるのでしょう?
初めて行く店なので、先見で確認しておきます 。」
「よろしく頼む。ふぅ…お前のお陰で明日のことが気楽になって、すっきりした。じゃあ、昼はこちらで済ませてから視察に行くとするか。ふぅ……。
すっきりついでに、俺も気になることをお前に聞きたいんだが。いいか?」
「はい、何です?」
「ここに来る前にお前に染み付いてるその香りの相手はどんな女だ?」
「どんな…ですか?」
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