夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

はじめてのショッピング~いざ出陣~5

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ん?何か宣伝が書いてある。なになに?

「『気になるあの方と同じ香りに包まれたいシリーズ』での一時ひとときだけではもの足りないそんな貴女のご希望を叶えるために、お客様のご要望に応じまして、当店の調香師が香水を調香、販売も致します~?」

やりおるな…。

女子の願望をピンポイントで攻めている。お風呂の一時だけじゃなくて常日頃つねひごろから好きな人の香りに包まれたい気持ちを上手く利用…いやいや、叶えようと商品化するなんてよく考えたね。

流行りなのか、店内はこの香水をつけてるお客がやはりあちらこちらにいるようで、少しきつい。そろそろ外の空気が恋しい。

もし、バラバラの香りがもっと狭い一ヶ所に集団となってもっといたらカオスだわ。

あ、お兄ちゃんがカウンター横でお茶してる。よく見たらお兄ちゃんの回りだけ薄く膜?障壁?みたいな色つきオーラが見える。どうしたんだろう。

首を捻ってみるがすぐにはわからなかった。女子に囲まれそうだけど、完全な包囲はされないで済んでるみたい。店員さんのおかげかな。


…ふわぁ~、あくびが出始めちゃった。


「アネルさん、私そろそろ酸欠になりそうです。大体このお店は見終わりましたよね?外で待っててもいいですか?…ふわぁ~、失礼。」

「ここでの買い求めは大体終わりましたからアーヤ様が外に出たいのであれば、お一人ではなくリリアかデュカーレ様を…「呼んだ?」」

「あれ?いつの間にシオンさん。」

「アーヤがあくびし始めたから、酸欠かなと思って。外に出るんでしょう?行こうか。」

「アーヤ様、どうぞそのままご一緒に外へ。」

「リリア、買い求めもれがないかチェッくクを一緒にお願いします。」

「はい、わかりました。」

「じゃあお先に。」

ふわぁ~。ヤバい本当に酸欠だ。デパートとかでも空調悪い建物に長時間いたら同じように酸欠になりやすかった。

ここは空調調整なんてないだろうし、香水の影響もあって体調に表れたのかな。

シオンさんと外に出て、新鮮な空気を深呼吸する。すーはーすーはー。よし、頭も少しすっきりしたかな。

「アーヤ、少し顔色悪い。」

「そうですか?酸欠だけですよ。」

私の頬に手を添えて心配した表情のシオンさん。
「無理していない?」

「無理したつもりはないのですけど。」

「買い物に夢中になりすぎ。」  

おでこをツンと押された。あう…。
だって、久しぶりの買い物だし、少しあくびでた位じゃ別になんともないかなって思うじゃない。

「アーヤ様、もしやお加減でも?!」

「シュナイゼさん、ちょっと酸欠なだけで大丈夫です。」

「ですが、まだお顔の色が…。」

「はっきり言って悪い。アーヤ、一度座ろう。」

「そ、そんなに?」
メインロードの中央にベンチは所々あった。

シュナイゼさんが先導してお兄ちゃんにベンチまで導かれるまま座った。


「ふぅ…。」


座ったら体が一気に重くなった。特に瞼が自然と下がり閉じた視界は黒いのに、チカチカ銀の光が点滅する。

酸欠と貧血でクラクラする一歩手前だったのかな。

頬に温かい温もりを感じる。ああ、この手はきっとお兄ちゃん。

「………。」

「…ーヤ?」


「アーヤ、聞こえてる?回復魔法かけるよ。どこが辛い?」

「あ…たまが重い。」

「癒しの精霊よ、我が手を通してこの者に癒しを与えたまえ。」

じわり…と優しい光と温かさに包まれフッと頭が軽くなった。

「ありがとう、シオンさん。」

「アネルとリリアが戻りましたら、落ち着ける場所へ参りましょう。アーヤ様、私は先程の店の前で二人に伝えて参ります。」

「アーヤ、歩ける?」

「歩けるよ。ボーッとした頭もスッキリしたし、大丈夫。」

「何か食べた方がいいかな。そういえばこっちの世界に来てから食べる量が少しずつ増えてる気がする。お腹が空くのもなんとなく早い?」

「アーヤは元々魔力が多いのと最近操作練習するようになって一気にに体質が変わり始めてたりするのかもしれない。」

「運動消費量に対してカロリー不足みたいな?魔力消費量に対して同じ意味で私、食べたりないのかな。お腹一杯にはなってたんだけど。」

「無理に食べなくても、徐々に胃も慣れてくれると思うから少し意識してその時満腹になる量を食べて、間食もこまめにしたらどうだい?」
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