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エスリアール王城 出会い
はじめてのショッピング~遭遇~9
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「ああ、そうだね。自分の好む服装で過ごすくらい別にいいんじゃないかな。」
「アーヤ様のいた世界では男装のような装いをされるのですか?」
「いや、男装とは違う。異世界ならではの価値観の違い…というか、ズボンの女性もいるんだよ。」
「なるほど。」
「ズボンだけ数枚買うことができればついでに欲しいだけで、どうしてもと言うわけではないですよ?」
「いいんじゃないかい?ついでに揃えておけば。」
そう言いながら、綾子の頭をポンポンとする。
「お待たせしました。この店の買い物は終わりましたね。」
「アネル、リリア二人に相談なんだが、アーヤが動きやすいズボンや少年のような動きやすい服も欲しいんだ。このあとついでにいいかい?」
「ズボン…ですか?」
女の人がズボン履いてもいいでしょう。動きやすくて楽だし。
はっ、そういえば、学院って制服指定あるのかな?ヤバいっ!この年で制服?視覚的にアウトだろう。かといって私服ならそれも大変かな。
お兄ちゃんはきっと大丈夫。学生と言うよりOBの関係者的な感じで似合いそうだし、年齢不詳イケメンだから。
どうしよう。制服だったら…。う~。
「どうした?アーヤ。」
今度は、狼狽えたようなオロオロ顔だ。忙しいね。
「あ、あのですね、学院って制服があると思いますか?」
「制服…は、あると思うよ。確か、ルヴァニレットが城から出発するのを見送った日は制服を着て帰ったと思う。」
「やっぱりあるよね。はぁ……。」
「アーヤ様制服の何でお悩みなのですか?」
「ああ、シュナイゼさん。学院って成人未満からやっと成人位までの若い学院生が通うのでしょう?
私、成人してから軽く10年以上経ってるのに今さら制服って、視覚的に厳しいのではないか不安で。」
「大丈夫だと思います。アーヤ様はエルフから見て成人したばかりの若い世代に見えますから。」
「本当ですか?不安です。浮かないか。」
「何も心配いらないよ。何を着ても似合うから。」
シオンさん、それは身内の欲目ですよ。
「制服は、とりあえずどんな服装でもあきらます。」
とりあえず、ズボンだ。私の日本での服装話と、マジェストーラでたまにズボンで過ごしたいことや人目は気にしないことにして外出もしたいことを説明したら、ズボンも動きやすい普段着も買うことになった。
「アーヤ様に合うのはやはり、少年用の服屋ですかね?」
「ズボン姿のアーヤ様もきっとかわいい少年のようですわね。」
「そうね。ズボンだけではなく、部屋着も外出用も買いましょう。あと、動きやすい少年用の靴も。」
「では、まず服屋に。それから靴屋にいきましょう。リリアアーヤ様の靴の大きさは覚えていますか?」
「は い、23の小です。」
「大丈夫ですね。まずは少年服を扱う店に。確か…成人前までの多国籍の服を扱う店があったはず。店の名前は…。エスニーズだったわね。」
「えっと、その店なら知ってます。私の従兄弟と行ったことがありますから。エスニーズです。」
「それでは、エスニーズにむかいましょう。」
「はい。」
「アーヤ様、お二人共、参りましょう。」
「は、はい。」
アネルさんがすっかりテキパキ、この買い物ツアーの司令塔と化している。ついていきます!
カランカラン♪
こうして、魔法道具店を後にした一行であった。
「アーヤ様のいた世界では男装のような装いをされるのですか?」
「いや、男装とは違う。異世界ならではの価値観の違い…というか、ズボンの女性もいるんだよ。」
「なるほど。」
「ズボンだけ数枚買うことができればついでに欲しいだけで、どうしてもと言うわけではないですよ?」
「いいんじゃないかい?ついでに揃えておけば。」
そう言いながら、綾子の頭をポンポンとする。
「お待たせしました。この店の買い物は終わりましたね。」
「アネル、リリア二人に相談なんだが、アーヤが動きやすいズボンや少年のような動きやすい服も欲しいんだ。このあとついでにいいかい?」
「ズボン…ですか?」
女の人がズボン履いてもいいでしょう。動きやすくて楽だし。
はっ、そういえば、学院って制服指定あるのかな?ヤバいっ!この年で制服?視覚的にアウトだろう。かといって私服ならそれも大変かな。
お兄ちゃんはきっと大丈夫。学生と言うよりOBの関係者的な感じで似合いそうだし、年齢不詳イケメンだから。
どうしよう。制服だったら…。う~。
「どうした?アーヤ。」
今度は、狼狽えたようなオロオロ顔だ。忙しいね。
「あ、あのですね、学院って制服があると思いますか?」
「制服…は、あると思うよ。確か、ルヴァニレットが城から出発するのを見送った日は制服を着て帰ったと思う。」
「やっぱりあるよね。はぁ……。」
「アーヤ様制服の何でお悩みなのですか?」
「ああ、シュナイゼさん。学院って成人未満からやっと成人位までの若い学院生が通うのでしょう?
私、成人してから軽く10年以上経ってるのに今さら制服って、視覚的に厳しいのではないか不安で。」
「大丈夫だと思います。アーヤ様はエルフから見て成人したばかりの若い世代に見えますから。」
「本当ですか?不安です。浮かないか。」
「何も心配いらないよ。何を着ても似合うから。」
シオンさん、それは身内の欲目ですよ。
「制服は、とりあえずどんな服装でもあきらます。」
とりあえず、ズボンだ。私の日本での服装話と、マジェストーラでたまにズボンで過ごしたいことや人目は気にしないことにして外出もしたいことを説明したら、ズボンも動きやすい普段着も買うことになった。
「アーヤ様に合うのはやはり、少年用の服屋ですかね?」
「ズボン姿のアーヤ様もきっとかわいい少年のようですわね。」
「そうね。ズボンだけではなく、部屋着も外出用も買いましょう。あと、動きやすい少年用の靴も。」
「では、まず服屋に。それから靴屋にいきましょう。リリアアーヤ様の靴の大きさは覚えていますか?」
「は い、23の小です。」
「大丈夫ですね。まずは少年服を扱う店に。確か…成人前までの多国籍の服を扱う店があったはず。店の名前は…。エスニーズだったわね。」
「えっと、その店なら知ってます。私の従兄弟と行ったことがありますから。エスニーズです。」
「それでは、エスニーズにむかいましょう。」
「はい。」
「アーヤ様、お二人共、参りましょう。」
「は、はい。」
アネルさんがすっかりテキパキ、この買い物ツアーの司令塔と化している。ついていきます!
カランカラン♪
こうして、魔法道具店を後にした一行であった。
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