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「おとーしゃま!」
「リナ!楽しかったか?」
「うん!」
「よし、かえるぞ」
私は王立図書館を出て、帰路を歩いた。
× × ×
楽しいな。私はジルに会ってから1ヶ月たった。ジルは天才肌で、教えたことをスポンジのように吸収していく。因にジルは私とは2歳差で、5歳だ。それと常識も教えている。上級貴族は大体貴族は平民と違うとか教えられるのがだいたいだからね。もう日本人と同じ教育基準だね!
『リナ。出かけるぞ』
ーーえ?黒蓮?いきなりどうしたの?
黒蓮とはいつも念話で話している。両親には言ってないからね。契約してること。あ、そういえば、お母様の名前は《ツヨミラ・サンセット》お父様が《サヴァン・サンセット》だ。
『会わせたい奴らがいる』
ーー会わせたい?
『ああ』
ーーわかった。なにげに始めてだもんね!外に出るの!いつもは王立図書館の道しか通ったことがないしね。
『では転移するぞ』
そう言って黒蓮は私を抱き上げて、転移した。
転移した先で真っ先に目に入ってきたのが、森、だ。
「え、ここどこでしゅか?」
『精霊の森というところだ。いるか?お前達』
『よんだ?』
金髪美人
『呼びましたか?』
緑髪イケメン
『よ...んだ?』
眠そうな青髪イケメン
『精霊帝さま?呼んだか?』
俺様風赤髪イケメン
『精霊帝様。呼んだ?』
優しそうな茶髪イケメン
『よんだぁ?」
艶のある刺激の強い紫髪美人
『........』
無言で寄ってくる灰髪イケメン
どん顔面偏差値だ!いや、ね、私も未来は美人だけど今はまだ発展途上だ!ん?なんか知ってる人がいるぞ.....俺様イケメンと無言イケメン。あ、攻略対象じゃね?マジか。そういえばあの乙女ゲー攻略対象多かったんだっけ。この場合悪役令嬢のフィーネは精霊王の怒りを買ったために処刑される。精霊帝、黒蓮は最後に、精霊と人間が結ばれていいのか?とかいって出てくる攻略できないイケメンキャラだ。思い出した.....で?なんで私はここに?
『静かにしろ。リナが怖がるだろう』
ーー黒蓮私は怖がらないよ。ただイケメン爆発しろって思っただけだから
『...なんで思ったんだ』
ーー顔面偏差値が高かったから
『........そうか』
ーーそれで黒蓮。この人たちは?
『黒蓮?』
『名前だと?』
『精霊帝様に?』
金髪と赤髪と茶髪の人が名前に驚いている。
『こいつらは精霊王私の部下だ。お前達。リナは私の契約者だ』
『『『『『『契約者!?』』』』』』
「は、はじめましゅて。わたしはリナ・サンセットともうします」
かんだ!でもまだ子どもだからいいよね。
『そういうことだから』
『待ってください精霊帝様』
緑髪の人だ。色からして風?かな。地は茶髪の人がいるし....
『契約とは本当ですか?』
『ああ。リナの周りはいごごちが良い』
『ですが貴方は精霊帝、契約するだけでどれだけの力が』
『私の力などリナに及ばない。リナは神々に愛されし者だからな』
ーーな!黒蓮!いつ知ったの!?
『最初からだ。神から教えてもらった』
ーーマジでか!
『神々に愛されし者....』
ーーそれにしてもみんなきれいだね。美丈夫だし。髪の色とかさ、目とかキラキラした宝石みたい!
(まぁ、イケメンは目の保養ですしね。もちろん美人さんもね!)
『そうか。やはりリナは純粋だな』
純粋?私が純粋?あり得ない。私は仮にも暗殺者だったんだぞ。純粋な訳がない。しかもイケメンや美人見ると目の保養って思うのに、必ず一回は爆発しろって思うしね。
『リナ?』
ーーん?
『いや。なんでもない』
『なぁ』
ーーえ?灰色の人。
しゃべれるんだ。少しびっくりした。
『俺とも、契約しない?』
『な!正気か!?』
『いいか?精霊帝様、いや、黒蓮様』
『別にリナが承諾すれば名で呼んでも構わない』
『わかった。それで、俺とも契約してくれないか?』
ーー理由は?
『理由?』
ーーうん。だって初対面の人に何で契約を申し込むのかなって思って
『それは俺の髪、瞳はきれいだと言ったから....。いつも俺は召喚されても無属性の精霊だからいらないって送り返されるんだ...いつも灰色の汚い精霊って言われるんだ、でも貴方は違ったから....やっぱり、だめ...だよね』
ってこの人攻略対象じゃんか!ヒロインと初めて出会ったときもヒロインは髪や瞳をほめていた。そこから契約していた。イベント奪っちゃったか。でも、この、イケメンな顔でおねだ...お願いされちゃあ、ね。
ーーいいよ。契約しよう。貴方のようなきれいな人がいたら目の保養だしね。
最後のは決して願望ではない。事実だ。
『良いのか?』
ーーええ、貴方の名前は《灰瀬》
『我は無の精霊、その名、受け入れよう』
黒蓮と契約したときと同じような感覚が感じられた。そう言えば横腹に痛みが走るんだけどなんでかな?
私は服を少しだけめくって、痛みが走ったところを見る。そこには文様が刻まれていた。
ーーえ?黒蓮、これなに?
黒い木文様そしてそれに重なるように、灰色のウサギが横になっている。文様自体は小さいが、三歳児の体には大きく感じる。
『契約の証だ。私が普段隠しているからばれることは無い。安心しろ』
ーーいやきいてないんだけどな...ま、いっか。それと、これからよろしくね!灰瀬!
『わかった』
『そろそろ行くか?』
ーーそうだ.....
『まった!』
ん?赤い髪の人
『面白そうだから俺とも契約してくれ』
『あ、賛成!私も!』
『光のがいうならぁ私も契約しちゃおっかなぁ』
『みんな.....契約.....するの....じゃぁ.....ぼくも』
『みんな暴走しそうだな。俺も契約するか』
『ちょ!お前ら!』
『心配なら緑のも契約すれば良いじゃん』
『...........背に腹はかえられない!』
『という訳で契約しよう』
茶髪の人、という訳でってどういう訳ですか.......
『リナ....俺と契約したみたいに契約してくれないかな....』
ーーいいよ!契約してあげる!精霊からの願いだもんね!まず赤の人、貴方の名前は《紅炎》金髪の貴方は《光華》水色の貴方は《藍蒼》茶髪の貴方は《琥珀》紫の貴方は《瑠璃》緑の人は《翡翠》
『『『『『我は火、光、水、地、闇、風の精霊、その名、受け入れよう』』』』』
また同じような痛みが横腹に走った。見てみると、文様が増えていた。太陽、蝶、泉、犬、猫、蛇。なんだか庭みたいだ。
ーー契約成立だね
『いつでも呼んでね。助けにいくから。こんなかわいい子早々いないし』
--ん?なんか髪が…
一瞬揺れて視界に入った髪を見ると、なんか変わってた。いつもは光ってなかった。今はなんか毛先に雪の結晶?かな…そんな風なのが動いて微かに光ってる。
『これは魔力の流れだな。強すぎる魔力が髪に出ているだけだ。よく神は髪に宿ると言うだろう』
--なるほど。
『因に魔力を含んでいるからなかなか切れないぞ。魔法か、強力な者でなければ。リナの髪は、魔力蓄積機みたいな物だ。なるべく切らない方が良い』
ーーわかった。黒蓮、これもスキルで隠せる?
『ああ、リナのスキルは全て神級だからな』
--え?スキルにランクってあるの?
『ステータスでは書かれていないが、あるぞ。おそらく神がそうしたのだろう』
--なるほど、神様が……ありがたいな……そういえば髪を留めておくものが欲しいんだけどある?
『あいにく持ってはいない。欲しいなら自分で作ったらどうだ?』
--作る?
『ああ、簡単な物なら欲しいものを浮かべて、魔力を固めるだけで作れる。強度はかけた時間と込めた魔力によるな。後から魔力を込めていくことも出来る』
--おお!じゃぁ早速作ろう!えっと、黒い蝶となんか紐がいっぱいついてる簪
そう念じると、手の中には私の想像した通りの物があった。
--すごい!チート!
『最初にしてはいい出来だな』
--そうであろう、そうであろう。あ、そろそろお父様とお母様が私の部屋を訪ねてくると思うからかえらなきゃ
『また来てね!』
ーーうん!そっちも遊びにきてね!
そう灰瀬達に言って、私は黒蓮とともに自分の部屋へ転移でかえってきた。あ、そういえば忘れてたけど契約したの全員精霊王じゃん。いいのか?まぁ、でも契約しちゃったし今更か。
「リナ!楽しかったか?」
「うん!」
「よし、かえるぞ」
私は王立図書館を出て、帰路を歩いた。
× × ×
楽しいな。私はジルに会ってから1ヶ月たった。ジルは天才肌で、教えたことをスポンジのように吸収していく。因にジルは私とは2歳差で、5歳だ。それと常識も教えている。上級貴族は大体貴族は平民と違うとか教えられるのがだいたいだからね。もう日本人と同じ教育基準だね!
『リナ。出かけるぞ』
ーーえ?黒蓮?いきなりどうしたの?
黒蓮とはいつも念話で話している。両親には言ってないからね。契約してること。あ、そういえば、お母様の名前は《ツヨミラ・サンセット》お父様が《サヴァン・サンセット》だ。
『会わせたい奴らがいる』
ーー会わせたい?
『ああ』
ーーわかった。なにげに始めてだもんね!外に出るの!いつもは王立図書館の道しか通ったことがないしね。
『では転移するぞ』
そう言って黒蓮は私を抱き上げて、転移した。
転移した先で真っ先に目に入ってきたのが、森、だ。
「え、ここどこでしゅか?」
『精霊の森というところだ。いるか?お前達』
『よんだ?』
金髪美人
『呼びましたか?』
緑髪イケメン
『よ...んだ?』
眠そうな青髪イケメン
『精霊帝さま?呼んだか?』
俺様風赤髪イケメン
『精霊帝様。呼んだ?』
優しそうな茶髪イケメン
『よんだぁ?」
艶のある刺激の強い紫髪美人
『........』
無言で寄ってくる灰髪イケメン
どん顔面偏差値だ!いや、ね、私も未来は美人だけど今はまだ発展途上だ!ん?なんか知ってる人がいるぞ.....俺様イケメンと無言イケメン。あ、攻略対象じゃね?マジか。そういえばあの乙女ゲー攻略対象多かったんだっけ。この場合悪役令嬢のフィーネは精霊王の怒りを買ったために処刑される。精霊帝、黒蓮は最後に、精霊と人間が結ばれていいのか?とかいって出てくる攻略できないイケメンキャラだ。思い出した.....で?なんで私はここに?
『静かにしろ。リナが怖がるだろう』
ーー黒蓮私は怖がらないよ。ただイケメン爆発しろって思っただけだから
『...なんで思ったんだ』
ーー顔面偏差値が高かったから
『........そうか』
ーーそれで黒蓮。この人たちは?
『黒蓮?』
『名前だと?』
『精霊帝様に?』
金髪と赤髪と茶髪の人が名前に驚いている。
『こいつらは精霊王私の部下だ。お前達。リナは私の契約者だ』
『『『『『『契約者!?』』』』』』
「は、はじめましゅて。わたしはリナ・サンセットともうします」
かんだ!でもまだ子どもだからいいよね。
『そういうことだから』
『待ってください精霊帝様』
緑髪の人だ。色からして風?かな。地は茶髪の人がいるし....
『契約とは本当ですか?』
『ああ。リナの周りはいごごちが良い』
『ですが貴方は精霊帝、契約するだけでどれだけの力が』
『私の力などリナに及ばない。リナは神々に愛されし者だからな』
ーーな!黒蓮!いつ知ったの!?
『最初からだ。神から教えてもらった』
ーーマジでか!
『神々に愛されし者....』
ーーそれにしてもみんなきれいだね。美丈夫だし。髪の色とかさ、目とかキラキラした宝石みたい!
(まぁ、イケメンは目の保養ですしね。もちろん美人さんもね!)
『そうか。やはりリナは純粋だな』
純粋?私が純粋?あり得ない。私は仮にも暗殺者だったんだぞ。純粋な訳がない。しかもイケメンや美人見ると目の保養って思うのに、必ず一回は爆発しろって思うしね。
『リナ?』
ーーん?
『いや。なんでもない』
『なぁ』
ーーえ?灰色の人。
しゃべれるんだ。少しびっくりした。
『俺とも、契約しない?』
『な!正気か!?』
『いいか?精霊帝様、いや、黒蓮様』
『別にリナが承諾すれば名で呼んでも構わない』
『わかった。それで、俺とも契約してくれないか?』
ーー理由は?
『理由?』
ーーうん。だって初対面の人に何で契約を申し込むのかなって思って
『それは俺の髪、瞳はきれいだと言ったから....。いつも俺は召喚されても無属性の精霊だからいらないって送り返されるんだ...いつも灰色の汚い精霊って言われるんだ、でも貴方は違ったから....やっぱり、だめ...だよね』
ってこの人攻略対象じゃんか!ヒロインと初めて出会ったときもヒロインは髪や瞳をほめていた。そこから契約していた。イベント奪っちゃったか。でも、この、イケメンな顔でおねだ...お願いされちゃあ、ね。
ーーいいよ。契約しよう。貴方のようなきれいな人がいたら目の保養だしね。
最後のは決して願望ではない。事実だ。
『良いのか?』
ーーええ、貴方の名前は《灰瀬》
『我は無の精霊、その名、受け入れよう』
黒蓮と契約したときと同じような感覚が感じられた。そう言えば横腹に痛みが走るんだけどなんでかな?
私は服を少しだけめくって、痛みが走ったところを見る。そこには文様が刻まれていた。
ーーえ?黒蓮、これなに?
黒い木文様そしてそれに重なるように、灰色のウサギが横になっている。文様自体は小さいが、三歳児の体には大きく感じる。
『契約の証だ。私が普段隠しているからばれることは無い。安心しろ』
ーーいやきいてないんだけどな...ま、いっか。それと、これからよろしくね!灰瀬!
『わかった』
『そろそろ行くか?』
ーーそうだ.....
『まった!』
ん?赤い髪の人
『面白そうだから俺とも契約してくれ』
『あ、賛成!私も!』
『光のがいうならぁ私も契約しちゃおっかなぁ』
『みんな.....契約.....するの....じゃぁ.....ぼくも』
『みんな暴走しそうだな。俺も契約するか』
『ちょ!お前ら!』
『心配なら緑のも契約すれば良いじゃん』
『...........背に腹はかえられない!』
『という訳で契約しよう』
茶髪の人、という訳でってどういう訳ですか.......
『リナ....俺と契約したみたいに契約してくれないかな....』
ーーいいよ!契約してあげる!精霊からの願いだもんね!まず赤の人、貴方の名前は《紅炎》金髪の貴方は《光華》水色の貴方は《藍蒼》茶髪の貴方は《琥珀》紫の貴方は《瑠璃》緑の人は《翡翠》
『『『『『我は火、光、水、地、闇、風の精霊、その名、受け入れよう』』』』』
また同じような痛みが横腹に走った。見てみると、文様が増えていた。太陽、蝶、泉、犬、猫、蛇。なんだか庭みたいだ。
ーー契約成立だね
『いつでも呼んでね。助けにいくから。こんなかわいい子早々いないし』
--ん?なんか髪が…
一瞬揺れて視界に入った髪を見ると、なんか変わってた。いつもは光ってなかった。今はなんか毛先に雪の結晶?かな…そんな風なのが動いて微かに光ってる。
『これは魔力の流れだな。強すぎる魔力が髪に出ているだけだ。よく神は髪に宿ると言うだろう』
--なるほど。
『因に魔力を含んでいるからなかなか切れないぞ。魔法か、強力な者でなければ。リナの髪は、魔力蓄積機みたいな物だ。なるべく切らない方が良い』
ーーわかった。黒蓮、これもスキルで隠せる?
『ああ、リナのスキルは全て神級だからな』
--え?スキルにランクってあるの?
『ステータスでは書かれていないが、あるぞ。おそらく神がそうしたのだろう』
--なるほど、神様が……ありがたいな……そういえば髪を留めておくものが欲しいんだけどある?
『あいにく持ってはいない。欲しいなら自分で作ったらどうだ?』
--作る?
『ああ、簡単な物なら欲しいものを浮かべて、魔力を固めるだけで作れる。強度はかけた時間と込めた魔力によるな。後から魔力を込めていくことも出来る』
--おお!じゃぁ早速作ろう!えっと、黒い蝶となんか紐がいっぱいついてる簪
そう念じると、手の中には私の想像した通りの物があった。
--すごい!チート!
『最初にしてはいい出来だな』
--そうであろう、そうであろう。あ、そろそろお父様とお母様が私の部屋を訪ねてくると思うからかえらなきゃ
『また来てね!』
ーーうん!そっちも遊びにきてね!
そう灰瀬達に言って、私は黒蓮とともに自分の部屋へ転移でかえってきた。あ、そういえば忘れてたけど契約したの全員精霊王じゃん。いいのか?まぁ、でも契約しちゃったし今更か。
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