転生職でコンプリート

ゆう

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魔法のない町

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基本的に僕には自由が与えられている。
ただ……、
外に出ることは出来ない。それだけだ。

五歳児の事情としては外に出て暴れたいという衝動を止めることは出来ず、
隠密スキルでお城を出た。

久々の下界って感じで懐かしいのは良いのだがすぐにエルセードに気づかれついてこられてしまった。

基本、転生スキルしかあげてこなかったのが仇となったのか。
それともエルセードがバケモノなのかはさておき、こんな広い町中で僕は暴れに暴れまくった。

とは、言っても飲んだ食ったりをした後でお買い物をする程度でそれ以上のことは特にしていないが。

この町は東の国で1番の領土を誇る《サラス》と呼ばれる町で、町の雰囲気も良いところだ。

それに祭り事をよくやっているのも僕のお眼鏡にかなってる。

「団長が祭り好きだから週に一回から二回は何かしらの行事があるんですよ」

祭り事が多いのは嬉しいけど、そんなに体力とか持つのかなぁ……と思って見たが、
この町にはまだ考え直さないと行けない事が山ほどあるみたいだ。

「ちんたらすんなっ!誰が休んでいいって言った?」

肉屋のおじさんを目にした途端、「この町も完璧でない」と思い僕はほっとした。

完璧なものほどつまらないものはなく、それをパズルのようにちまちまと改善するのが楽しみで仕方がないのだ。

「潰します?」

目の前で殺気立つエルセードはオーラがもう、暗殺者(アサシン)だった。

だが、そんなエルセードを止めて僕はまず、町の調査をする事にした。
勿論、あの後あの店主を納得させたが、みんな忙しくて手が回らないのも現状なようだった。


『というか……この町、魔法の発展してないの!?』

他の町を占い師に言って一部を見せてもらったが、南の国は魔法の国と言われているだけあって魔法がかなり発展している。

それに対して、この町はせっかく魔法があるというのにも関わらず、全てがゼロで人の手で行っていた。

勿論、楽をしないということはいい事ではあるが、それが必ずしもいいことであるとは言えないと思うんだよね~

って言うことをエルセードに伝えるとエルセードは頷いたが、顔は渋っていた。

「これは……あれなんですよね……うちのが脳筋が多いから発展すらしないという……」


そんなエルセードに変わって僕は騎士達に火をつける事にした。


『男達よ……モテたくはないか?』

『魔法はチカラ!筋肉と魔法を付けることで汗臭い男も女子にモテッモテ!』

『これより魔法でモッテモテ!大作戦を決行するゾーー!!』


筋肉の男達は飢えている。それを知ってのことだ……やるには十分足りた。

だが、まだ先は長いようで魔力切れで尽きてしまったり、コントロールが効かず暴走したりするのが多々あった。


「そう簡単に行きませんよ」

『そうかな?』

そう、僕にはエルセードを驚かせる必要があった為に最後の切り札を用意しているのだ。
だが、まだそれも準備中なので時間がかかる事には変わりはないのだが。


『ふぃ~あとあの人を呼ばないとなぁ……』


先はまだまだ続くようです。
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