転生したお嬢様は〇〇〇!!

ゆう

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いつもの〇〇

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『まだ縁を切ってないのか?』

早朝、いつものように森へ出かけようとするともんから出るところを母に止められ言われた。


『制約結婚を前提になんてならない、価値もない鬼の外れ者の小僧をなぜ?お前にはもっといい者を私が……』


『……とっ友達なんです……』


咄嗟に出た言葉だった。

素直に『そんなことない!』とか自分の思ったことを言えたら良かったが、そうもいかない。

逆らったら、怒らせたら……と思うと後が心配で大人しく怒らせないように、
様子を伺いながら、丁寧に接しなければならない。

こんなもの仮面家族と言われても過言ではないだろう。

いつも親の様子を伺ってビクビクしながら生きてる私はおかしいと思う。


『……そうか……♪』


何処か嬉しそうに少し怒らせたかもしれないと思われたが
そうでもなく、逆に何か裏があるのではないか?と心配な程に微笑み『愉快愉快♪』と上機嫌に私の元から離れ母は寝室へ向かった。



母の去り消える姿を最後まで見届けて私はいつものようにセポネの森へと向かった。



森の入り口につくと奥から『ドッカーン』と聞き覚えのある音が聞こえた。
何かが大きく壊れる音、これはもしや……と私はのんびりと半分飽きれて半分嬉しながら向かった。


『……やっぱり……』

森の奥へ奥へと行きティーンの家まで着くと、思ってた通りにお菓子製造機が見事に全破壊していた。



『今度は何をしたの?』

頭をポリポリとかいて『あちゃー』という困った顔をしながらティーンは『餡子製造マシーンくんにナッツ入れたら……』と反省してますよという顔をして俯きながら私に言った。



『いや……そりゃ……そうなるでしょうよ!』

と言いたかったが破損したマシーンの近くにあったナッツの砕ききっておらず上にただチョコレートを被ってるだけの失敗作とも言える試作品を『カリッ』とひと口食べて、

私は『まぁ……いいか』と思い叱るのを辞めた。

これはいつもの事でティーンの作るお菓子は作り方や見た目がダメであっても、
とにかく美味しい。

怒りの感情を埋め込まれたと言われても過言ではない私の心も怒りを忘れ
このチョコレートの味に慣れ親しんでいる。


そしてショーボーンと肩を落としたティーンの頭をヨシヨシと優しく撫で次は上手くいくよという気持ちも込めて適当なものをお願いし、

その後は














『これは……』

『お茶の前にお片付けだね……』

『うん……』



2人揃って爆破物の大掃除をした。


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