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Memory3
「Passed each other〜すれ違い」
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私はその日、1番に教室に着いた。教室の中には誰もいない。
誰もいないため、椅子に座り込んで本を読んでいた。
すると、ガラガラと後ろのドアが開く音がした。
すぐさま、後ろを振り返った。
教室に入ってきたのは、親友の結菜だった。
「おはよう」と私が言うと、少し暗い表情で
「おはよう」と結菜は答えた。
私は、そばに行こうと立ち上がろうとする。
するといきなり、それを横目で見た結奈が大声で言った。
「それ以上、私に近づかないで!あと、話しかけないでよ!
あっちに行ってて……お願いだから…。」
私は、その言葉を聞いて呆然と立ち尽くしていた。
そして、後ろから「おはよっ!」とおとこの声がした。
だが、私は、その声に耳を傾けることはせず、教室から、
走って逃げ出した。
その時に、ガタンと音がして、
同時に泣き出す声と男の子が心配する声が聞こえた。
でも、私は、耳を両手で塞ぎ込み聞こえないフリをして、
トイレに駆け込んだ。
それから、しばらくして、私がトイレの個室で泣いていると
トイレに入ってくる女子たちの声がして、私は、ハッと気づいた。
袖で涙を拭き取り、個室を出た。
横目に楽しそうに話す女子たちが映る。
それを見て、羨ましいと思う自分がいる。
トイレを出て、教室に向かおうと歩き出したら、誰かの肩にぶつかった。
「あ。すいま…結奈。」
「んん……じゃ…」
「待ってよ!」
すると、突然結菜は、
私の腕を掴んで人気(ひとけ)の無い場所に連れていった。
結奈は、頭を下げたままボソッと呟いた。
「…え?何?聞こえないよ?」と、私が恐る恐る聞き返すと、
結奈は、不安げに言った。
「ウワサで聞いちゃったんだけどさ。メイと先生って
付き合ってるの?」
「へ?」
「ホントじゃないなら、べつに良いんだけどさ。
…でも、もし本当だったらって考えちゃって…なんだか、
ゴメンね。さっきもゴメン。いきなりあんなこと言っちゃって。」
「いいよ。そんな…。結奈が謝ることじゃ…」
私がそう言おうとすると、結奈が、被せるように言ってきた。
「わたし。心配したんだよ。…メイのこと、
本気で心配して…たんだからね。」
結奈は、とても泣きそうな顔で見つめてきた。
私は、そっと優しく抱きしめた。
すると、結奈は、安心した表情を見せた。
「結奈が泣くことじゃないよ…ゴメンね。結奈。」
「ううん。親友だから、心配してるんだよ。
私がメイのこと心配したいからしてるだけだしね。」
そう言って、結奈は、私に笑って見せた。
でも、その顔があまりにも悲しくて、私は、一筋の涙を流した。
「うわぁ!なんでメイが泣くの?!大丈夫?!」
「うん。大丈夫だよ。」
結奈は、自分のハンカチを私の顔に近づけて、
そっと涙を拭いてくれた。
すると、結奈も泣き出した。
「もう。泣かないでよ……ゆいなぁ。」
「メイが泣くからだよぉ……。」
私たちは互いに互いを慰め合いながら、抱きしめ合った。
しかし、誰がそのようなウワサを流したのだろう。
そう思ったのだが、私にはどうすることも
できないため、考えないことにした。
そして、結奈と見つめ合い、笑いあった。
誰もいないため、椅子に座り込んで本を読んでいた。
すると、ガラガラと後ろのドアが開く音がした。
すぐさま、後ろを振り返った。
教室に入ってきたのは、親友の結菜だった。
「おはよう」と私が言うと、少し暗い表情で
「おはよう」と結菜は答えた。
私は、そばに行こうと立ち上がろうとする。
するといきなり、それを横目で見た結奈が大声で言った。
「それ以上、私に近づかないで!あと、話しかけないでよ!
あっちに行ってて……お願いだから…。」
私は、その言葉を聞いて呆然と立ち尽くしていた。
そして、後ろから「おはよっ!」とおとこの声がした。
だが、私は、その声に耳を傾けることはせず、教室から、
走って逃げ出した。
その時に、ガタンと音がして、
同時に泣き出す声と男の子が心配する声が聞こえた。
でも、私は、耳を両手で塞ぎ込み聞こえないフリをして、
トイレに駆け込んだ。
それから、しばらくして、私がトイレの個室で泣いていると
トイレに入ってくる女子たちの声がして、私は、ハッと気づいた。
袖で涙を拭き取り、個室を出た。
横目に楽しそうに話す女子たちが映る。
それを見て、羨ましいと思う自分がいる。
トイレを出て、教室に向かおうと歩き出したら、誰かの肩にぶつかった。
「あ。すいま…結奈。」
「んん……じゃ…」
「待ってよ!」
すると、突然結菜は、
私の腕を掴んで人気(ひとけ)の無い場所に連れていった。
結奈は、頭を下げたままボソッと呟いた。
「…え?何?聞こえないよ?」と、私が恐る恐る聞き返すと、
結奈は、不安げに言った。
「ウワサで聞いちゃったんだけどさ。メイと先生って
付き合ってるの?」
「へ?」
「ホントじゃないなら、べつに良いんだけどさ。
…でも、もし本当だったらって考えちゃって…なんだか、
ゴメンね。さっきもゴメン。いきなりあんなこと言っちゃって。」
「いいよ。そんな…。結奈が謝ることじゃ…」
私がそう言おうとすると、結奈が、被せるように言ってきた。
「わたし。心配したんだよ。…メイのこと、
本気で心配して…たんだからね。」
結奈は、とても泣きそうな顔で見つめてきた。
私は、そっと優しく抱きしめた。
すると、結奈は、安心した表情を見せた。
「結奈が泣くことじゃないよ…ゴメンね。結奈。」
「ううん。親友だから、心配してるんだよ。
私がメイのこと心配したいからしてるだけだしね。」
そう言って、結奈は、私に笑って見せた。
でも、その顔があまりにも悲しくて、私は、一筋の涙を流した。
「うわぁ!なんでメイが泣くの?!大丈夫?!」
「うん。大丈夫だよ。」
結奈は、自分のハンカチを私の顔に近づけて、
そっと涙を拭いてくれた。
すると、結奈も泣き出した。
「もう。泣かないでよ……ゆいなぁ。」
「メイが泣くからだよぉ……。」
私たちは互いに互いを慰め合いながら、抱きしめ合った。
しかし、誰がそのようなウワサを流したのだろう。
そう思ったのだが、私にはどうすることも
できないため、考えないことにした。
そして、結奈と見つめ合い、笑いあった。
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