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プロローグ
3.社畜エンジニア ランニング中に何かが起きる
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仕事を終え、日本酒とおにぎりを手に河川敷へ向かった私は、いつものようにランニングを始める。河川敷を往復し、例のベンチを通りかかったとき、不意に誰かとぶつかった。
「すみません!」
咄嗟に足を緩めて声をかけたが、返事はない。ジャパニーズビジネスマン特有の「お互い様」の文化が染みついた私は、「いやいや、お前も謝れよな……」と心の中で悪態を付く。
そんなことを考えながら再度走り出すが、ふと腹部に生暖かい感覚と、じりじりとした違和感を覚えた。腹痛かと思ったが、妙に嫌な予感がする。足を止めてTシャツの下を確認をした。夜間でも目立つように選んだ白い運動用Tシャツの腹部が赤く染まっていた。
「え? え?」
混乱する中、脳がパニックでショートしたような状態に陥るが、やがてじわじわと実感が湧いてくる。
(刺された……?)
そうだ、刺されたのだ。立っていられなくドンっと私は地面に倒れこむ。刺された箇所がジンジンと痛みが増す。助けを呼ぼうにも恐怖と痛みで声が出ない。
(そうだ、救急車)
救急車を呼ぼうにも、自分の血で滑りスマホがうまく操作できない。
ひとまず止血をしなければ、と圧迫止血を試みるものの力が入らない。
(もうダメかもしれない)
そう思った瞬間、視界が暗くなった。睡眠とは違った、強制的にシャットダウンをされる感覚が私を襲う。
意識が遠のくなか、最後に頭をよぎったのは、なぜか上位会社の妖怪エンジニアに詰められた日のことだった。
「すみません!」
咄嗟に足を緩めて声をかけたが、返事はない。ジャパニーズビジネスマン特有の「お互い様」の文化が染みついた私は、「いやいや、お前も謝れよな……」と心の中で悪態を付く。
そんなことを考えながら再度走り出すが、ふと腹部に生暖かい感覚と、じりじりとした違和感を覚えた。腹痛かと思ったが、妙に嫌な予感がする。足を止めてTシャツの下を確認をした。夜間でも目立つように選んだ白い運動用Tシャツの腹部が赤く染まっていた。
「え? え?」
混乱する中、脳がパニックでショートしたような状態に陥るが、やがてじわじわと実感が湧いてくる。
(刺された……?)
そうだ、刺されたのだ。立っていられなくドンっと私は地面に倒れこむ。刺された箇所がジンジンと痛みが増す。助けを呼ぼうにも恐怖と痛みで声が出ない。
(そうだ、救急車)
救急車を呼ぼうにも、自分の血で滑りスマホがうまく操作できない。
ひとまず止血をしなければ、と圧迫止血を試みるものの力が入らない。
(もうダメかもしれない)
そう思った瞬間、視界が暗くなった。睡眠とは違った、強制的にシャットダウンをされる感覚が私を襲う。
意識が遠のくなか、最後に頭をよぎったのは、なぜか上位会社の妖怪エンジニアに詰められた日のことだった。
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