【完結】アナタが選んだんでしょう?

BBやっこ

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3-デートですか

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「おお、商機だね。」

店に、女学生がやってきていた。明らかに、お連れの人は貴族で、ご尊顔を拝した事がある。

王子様は、お忍びデートというやつだろうか。

(こんなに護衛がいたら、お忍びでもないと思うけど。)
女学生は、店での買い物に慣れてるみたい。

「これ、これ?似合うかしらアイン様!」
「ふむ。もっと高級なもののが良くないか?」

「いいんです!手軽ならいっぱいいろんなパターンが楽しめます」
「そうか、そんな考えがあったのか!君は賢いな」
「庶民の知恵ってやつですよ!」

楽しそうな男女に、会話は忍んでいないが聞かないのが商人だよね。


「全て買おう。」
「ええ?良いんすかあ?!」

財布を持っていない女学生に、王子様もお持ちではないだろう。
従者の人が払うかな?
「後で送るからな」

とお2人の世界のまま、立ち去って行った。
お代も商品も、ささっと引き上げる役の人がいたみたい


「すごい売り上げになるね。」ごそっとなくなった一角に何を置いておこうか。
後で意見を聞けば良いや。


「全て着るんでしょうか」この店の売り子が呟く。

「良いじゃん、売れたし。
“王子様に愛されている女性”が買ったんだから、次もいっぱい仕入れようよ!」


「その、このお店では質が違うと思うのですが」

“日常のものがいつでもある”店とは違った。
今回は友人の声かけで少しコーナーを作っただけなんだよね。


女性の買い物は激しく、グチャと店がひっくり返されみたいになったけど。
「後よろしく~。
売り上げもあとで書類を持ってきてくれれば良いから。」


(ひと仕事したし。お茶にしようっと。)


このお客様2人のデートは続いていたようだ。

僕は知らなかったけど、王子の婚約者ではない女学生とのデート。

『不届きな女学生、不敬だ。』
『婚約者がいる身で、他の女性とのデート。』

『歩く距離が近すぎる。』


噂は、世論の反感を買った。

『あの店で買った服』
『王子に買わせたって?』

『税金か?』

『なんて店だ!それでも国民か?』

数店あった。
その煽りが、店の方にも後からくる。


それを乗り切ってこその商人だが、気づかなければ
動けないし、「噂でしょ?あの時だけだし。」

その言葉も通用するのか、しないのかわからない。
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