【完結】髪がピンクだからって、ぷんぷん！婚約破棄って…失礼しちゃうっ。

騒いで、まとまる

「よろしいかしら？ピンク頭さん？！」

3人の御令嬢。
ドレスで廊下が埋まる。

3人横並びになったら、どうなるのかしら？

「聞いてるの？！」

おっと「はい！」
背筋を伸ばして、頭を下げる！

礼をして、これで礼儀に則っている筈。

「貴女、私の婚約者に近づいたそうね？」

私の婚約者にも！と後ろの人の声。
(顔を上げて良いって言われてない。)


このままだと、何も返答できないんですけどお！

何も言いい返せないまま、いると
「何をしている！」


王子様が来た気配に、皆頭を下げるので
下げっぱなしの頭が、クラクラしてきたなあ。


「言いがかりを！」
「ですが！」

まだ頭をあげられないのお？

「婚約破棄に…」

「あーもうウダウダとっ！！ちゃんと婚約者同士話しなさいよ！
恋人だって、話していないと拗れちゃうのよ」


皆んな注目してる。

「婚約破棄って、浮気してないのにすぐそー言う」

「しかしだな？」

「しかしもカカシもないの！皆んなぷんぷんで、わたしもよっ」


皆んな黙った。わたし気づいた。皆んな偉い子。

王族、令嬢、騎士様。


「失礼しちゃいまーす！」

わたし、逃げ出す。

ちゃんと、礼儀はできました！