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<竜の翼 編>
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部屋へ逆戻りしたものの、ここでの交渉ではなく場所を移す。
「どう出る?」
私の保護者と護衛の意見も聞いてくれるらしい。聞き耳立てられないのは屋敷にだろうと場所は決定。
さくっと話し合いの結果、
“番だと隠したい”、“私が目をつけられるのを避けたい”と方針が一致。
ギルド内を通って出て行くのにマントを使い、くるっとまとめられロードに抱っこ。
子供っぽい扱いの片手で抱えられる事になった。ガイサス、バリスの2人なら依頼の関係だと思われるのが狙いだ。
「荷物っぽくな!」
動かないのを了承し、セリの視界をマントが遮った。一応、フレンドリーな獣人冒険者はカナンという名らしい。
(警戒心が高そう)とその印象とは裏腹に緊張した。
それが伝わったのか『よろしくな』という意味合いのぽんぽんとロードの手から伝わってきた。
そして物っぽく呼吸を浅く、気配を消す。
森で覚えた方法でじっと運ばれる。受付を通って、バリスの呼んだ馬車でヴェーネン家の屋敷へ帰る。
視線を避け、ささっと出たい時に限ってとお決まりに絡まるようだ。
「お貴族様からの依頼か?」
「お話する仲だったか?」
カナンの声、調子の良いがスッパリと切れ味の良い。特に知り合いという風でも敵対という緊張感もない。
しかし、今なのか!
(どうしてこういう時に絡まれるの?)
セリは焦ってしまうが2人は余裕だ。注目を集めるのに慣れているのか会話が続く。
そして2人が有名な冒険者なのだと思い至る。
特徴的な2人だな、とは思うがセリは王都の事情には詳しくないので分からない。
とりあえず、引いたらしい相手が沈黙した。そこから歩く振動で遠ざかり冒険者ギルドの外に出た気配。
(少し冷えた気がしたのは、気のせいだろうか?)
馬車に乗り込むと、マントから開放された。
「お待たせ」
変わらず、甘い表情で話しかけられる。これが演技だと思わないけど、理由が思い当たらないのでちょっと怖い。
膝の上に乗せられたけど、馬車内は4人で座れます。バリスは外で御者と一緒に護衛するから。
それを指摘するか迷うが、言っても変わらない気がすると逡巡している。
「使いを頼む、ここな!」
外からカナンが何か頼んで、馬車の中に入ってきた。すんなり隣に座るが、この状況に何某かの感想はないらしい。微妙な顔のガイサスを見ながら、街並みが流れて行く。
とてもご機嫌なロード、それをちょっと引いた感情を出すカナン。
馬車の中は、それぞれの思いを乗せて動く。そして目的地まで会話は弾まなかった。
「どう出る?」
私の保護者と護衛の意見も聞いてくれるらしい。聞き耳立てられないのは屋敷にだろうと場所は決定。
さくっと話し合いの結果、
“番だと隠したい”、“私が目をつけられるのを避けたい”と方針が一致。
ギルド内を通って出て行くのにマントを使い、くるっとまとめられロードに抱っこ。
子供っぽい扱いの片手で抱えられる事になった。ガイサス、バリスの2人なら依頼の関係だと思われるのが狙いだ。
「荷物っぽくな!」
動かないのを了承し、セリの視界をマントが遮った。一応、フレンドリーな獣人冒険者はカナンという名らしい。
(警戒心が高そう)とその印象とは裏腹に緊張した。
それが伝わったのか『よろしくな』という意味合いのぽんぽんとロードの手から伝わってきた。
そして物っぽく呼吸を浅く、気配を消す。
森で覚えた方法でじっと運ばれる。受付を通って、バリスの呼んだ馬車でヴェーネン家の屋敷へ帰る。
視線を避け、ささっと出たい時に限ってとお決まりに絡まるようだ。
「お貴族様からの依頼か?」
「お話する仲だったか?」
カナンの声、調子の良いがスッパリと切れ味の良い。特に知り合いという風でも敵対という緊張感もない。
しかし、今なのか!
(どうしてこういう時に絡まれるの?)
セリは焦ってしまうが2人は余裕だ。注目を集めるのに慣れているのか会話が続く。
そして2人が有名な冒険者なのだと思い至る。
特徴的な2人だな、とは思うがセリは王都の事情には詳しくないので分からない。
とりあえず、引いたらしい相手が沈黙した。そこから歩く振動で遠ざかり冒険者ギルドの外に出た気配。
(少し冷えた気がしたのは、気のせいだろうか?)
馬車に乗り込むと、マントから開放された。
「お待たせ」
変わらず、甘い表情で話しかけられる。これが演技だと思わないけど、理由が思い当たらないのでちょっと怖い。
膝の上に乗せられたけど、馬車内は4人で座れます。バリスは外で御者と一緒に護衛するから。
それを指摘するか迷うが、言っても変わらない気がすると逡巡している。
「使いを頼む、ここな!」
外からカナンが何か頼んで、馬車の中に入ってきた。すんなり隣に座るが、この状況に何某かの感想はないらしい。微妙な顔のガイサスを見ながら、街並みが流れて行く。
とてもご機嫌なロード、それをちょっと引いた感情を出すカナン。
馬車の中は、それぞれの思いを乗せて動く。そして目的地まで会話は弾まなかった。
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