【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

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<王都拠点 編>

大人の時間

落ち着いたセリを風呂へ入れた一方でキース、シュルトと対面するグラウル。

ベッドのある部屋は簡素だが、従者が泊まる用に作られたのだろう。十分な広さのあった。
森がよく見えます。侵入者に気付けるでしょう。

「楽にして?」

そう声をかけられても、難しい高貴な存在感。

この屋敷に到着するまで兵の在中する門。執事に注文を遣わせる事もできるのでしょう、この格好のが目立たない筈です。

知り合いの子を預かる体で、セリ様を匿えた。
“最新の魔導具が巡らしてある”屋敷。目の前の貴人のためか?

キースが紅茶を飲み、シュルトがベッドを整える。竜人の番であるセリをこちらに渡してもらいたい思惑を秘めたまま、問いかける。
「そちらの予定は?」

「ガイサス様が動いてらっしゃいます。あちらは裏の仕事として、暗殺者を雇っています。」

知っているのだろう、反応はない。

彼らがやってくるのは、馬車で通った経路から?森も夜に歩くには危険で兵士の巡回もあるり、この屋敷にたどり着けるか疑問です。ここの冒険者の落ち着き用。荒事に慣れていらっしゃる。

ヴェーネン家の王都屋敷とは比べ物にならない。
セリ様の安全を優先させられた。こちらの提案を飲んでよかった。しかし私に決定権はない。
私は知りうる事を話すだけだ。なるべくセリ様の利になるように。

「自分を死んだって言うのはいつから?」

「いえ、初めての事で…。」

セリ様からそう言った事はなく、戸惑ってしまいました。12歳ですか…いつからそう思ってらっしゃったのか。

「当主って生きてるんだよね。場所は?」
「隠している貴族の目処はついているのですが、場所までは。」

「そう、セリ次第だね?」

A級パーティへの依頼料など、ヴェーネン家に払える当てはない。今回の保護は依頼料としてハンカチを渡してはいますが、それだけでは済まないのが大人の事情。何を要求されるのか。

セリ様自身?
それを拒否できるのか。

貴人は穏やかに笑うものの、笑顔通りに受け取れない。この方も貴族なのだから。それも遥か上、とても権力がある方だ。


「私では判断できません」

「うん。保護者と本人と話そうか?」


断る事はできず、セリ様に取って良い機会になるかもしれないのは良かったと言うべきか。
ヴェーネン家にとっては破滅になるかもしれないが、それも今更だ。


「私は夜の警護に。」

「テラスはロードとカナンが警戒している。部屋で待機だね?」

セリ様は竜人の元で眠られるつもりだ。
その男のが危険でしょうか?判断に困りますが、無事を祈る他できる事はないようです。
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