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追加要求

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「賠償金の支払いと噂の改変でてをうっていただけないでしょうか。」

うちうちの婚約だったため、噂の否定ができれば損はないはず。
妹自身もいないし、病気とあれば貴族社会も飽きる噂だ。

私はことあるたびに言われそうだけど。

「金、はもちろんだが面白くないな。そうだ君をくれ。」



横柄な態度は、もとより酷いが私ときましたか。

「なぜ、私を?噂があった家の姉がいても利にはならないのでは?」

妹の部分が姉と、噂が変形しても面倒だろうに。


「外見が好みだ。」


バカか。
後ろに従者のように控えている弟さんの目線も

そう言っている。

(こいつ、だめだ。)


どこが良くて、妹の婚約者にしたの?
見る目ないわあ。

「変な噂を呼びます。しばらくは、接触しない方が良いかと。」
「そうか残念。口説くのも楽しいそうだが」

うざっキザっ

「やめておきましょう」


“潰したくなるのでね。”


何かヒュンとなった顔で、賠償金とその書類にサインをしてお帰り願った。
落とし所で、私は家の方をどうにかしないと。


お爺さまの育てた人材をのんびりいているところ悪いけど
呼び戻して、家を建て直さないと。

噂もそのために落ちた信頼もすぐには回復できない。

潰れるものか!
決心を新たに、兄弟を見送ると

弟さんが、

「僕を飼う気はありませんか?」


新たな愛人希望かと思ったけど
雇う方よね?


兄の方とは違ったタイプのこの男と
長い付き合いになるとは、この時、思わなかった。





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