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セリの帰郷と旅
2-2人
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シュルトとカナンは今回の宿泊先、外に出ていた。そこからある部屋の窓を仰ぎ見て、色々な考えが巡る。会話の間。
「自重できるでショ、たぶん。」
空いた分だけ、飲み込む時間が必要だったのだろう。同意見だ。獣人のツガイ関係は、面倒臭い事しかない!
そう確認した2人は戻るつもりは無いのを確かめ合ったので、元々の目的地へ足を進める。カナンが思い描く経路を言う。
「商人ギルドから~、冒険者ギルド?」
「冒険者ギルドは、セリも一緒に行く方が良いカシラ」
シュルトは、冒険者ギルドを後回しにする予定にした。その考えには貿易街に寄った時、翁から大まかな情報は得ていたからだった。
(最新の情報が欲しい。)
相手は貴族だ。
手を回し、冒険者ギルドの守りを抜けて冒険者に害を及ぼしたネ。
「まあまあな相手でショ」
「さあ~?」
冒険者を守ると公言しているギルドだが、組織にも色々ある。問題を抱えているなら、訴える先があるものの…
セリが逃げるしかなかった、その理由。
ここの状況は?それができた条件?全てを解決させたいのは、ある懸念からだった。
「全て片付けられるように。もし、漏れがあれば?」
「ぜぇんぶ、更地になるとか~。」
「笑えないのヨネ」
「竜人だもんね~」
そうなった時の損壊の広さを考える、狼獣人。被害額、その料金表を算出する商人は頭が痛い思いだった。
その頃、主に心配されているセリはロードに迫られていた。ベッドに座ったセリに、ぎゅうっと横から抱きつく形で。しばらくそのまま、無言で居たが。
「照れる!」
セリが先に降参した。何をしているのか?と問われれば、イチャイチャしている。まだ健全だろう。
2人っきり、一応“ハネムーン”と名を打って出て来ている。里帰りは、この旅の最初に当たる目的地。
ロードセリが俯いて、気持ちが不安定になりそうなのを立て直そうとしている様子がいじらしかった。だから俺を見ろ、俺の事を考えて。名前を呼んで…
「ロード」
そうすれば、唇を奪って。俺だけがその瞳に映る。
「笑った」
セリが照れて顔を隠そうとするのを、手で彼女の頬を添える事で防ぐ。再びキスをした。
「甘い」
チラリとベッドを見るロードに、セリが察して止めに掛かる。
「まだ陽が高いんだよ?」
「知ってるが?」
無言のやり取りに、セリが勝った。荷解きにかかり、お茶を淹れる事にする。
ロードは譲ったように見えて、次はベッドに行く事は決定している。それが前提にあるとすれば、ロードは負けたのだろうか?
そう思うかは、セリとロードの間だけで決める事だ。
色々やる約束が、増えて行くばかりだと思ったセリだが。それも良いかと思って密かに笑っていた。
今はもう、セリに憂いの影も形もなかった。
「自重できるでショ、たぶん。」
空いた分だけ、飲み込む時間が必要だったのだろう。同意見だ。獣人のツガイ関係は、面倒臭い事しかない!
そう確認した2人は戻るつもりは無いのを確かめ合ったので、元々の目的地へ足を進める。カナンが思い描く経路を言う。
「商人ギルドから~、冒険者ギルド?」
「冒険者ギルドは、セリも一緒に行く方が良いカシラ」
シュルトは、冒険者ギルドを後回しにする予定にした。その考えには貿易街に寄った時、翁から大まかな情報は得ていたからだった。
(最新の情報が欲しい。)
相手は貴族だ。
手を回し、冒険者ギルドの守りを抜けて冒険者に害を及ぼしたネ。
「まあまあな相手でショ」
「さあ~?」
冒険者を守ると公言しているギルドだが、組織にも色々ある。問題を抱えているなら、訴える先があるものの…
セリが逃げるしかなかった、その理由。
ここの状況は?それができた条件?全てを解決させたいのは、ある懸念からだった。
「全て片付けられるように。もし、漏れがあれば?」
「ぜぇんぶ、更地になるとか~。」
「笑えないのヨネ」
「竜人だもんね~」
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その頃、主に心配されているセリはロードに迫られていた。ベッドに座ったセリに、ぎゅうっと横から抱きつく形で。しばらくそのまま、無言で居たが。
「照れる!」
セリが先に降参した。何をしているのか?と問われれば、イチャイチャしている。まだ健全だろう。
2人っきり、一応“ハネムーン”と名を打って出て来ている。里帰りは、この旅の最初に当たる目的地。
ロードセリが俯いて、気持ちが不安定になりそうなのを立て直そうとしている様子がいじらしかった。だから俺を見ろ、俺の事を考えて。名前を呼んで…
「ロード」
そうすれば、唇を奪って。俺だけがその瞳に映る。
「笑った」
セリが照れて顔を隠そうとするのを、手で彼女の頬を添える事で防ぐ。再びキスをした。
「甘い」
チラリとベッドを見るロードに、セリが察して止めに掛かる。
「まだ陽が高いんだよ?」
「知ってるが?」
無言のやり取りに、セリが勝った。荷解きにかかり、お茶を淹れる事にする。
ロードは譲ったように見えて、次はベッドに行く事は決定している。それが前提にあるとすれば、ロードは負けたのだろうか?
そう思うかは、セリとロードの間だけで決める事だ。
色々やる約束が、増えて行くばかりだと思ったセリだが。それも良いかと思って密かに笑っていた。
今はもう、セリに憂いの影も形もなかった。
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