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うんとは、言わない。
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いついかなる時も、
意味不明である時も
「はい?」とは答えてはいけない。
うちの家訓である。
ギリギリ、「は?」とまででそれは承諾と取れる
言葉ではなかった。
そんな思考も、まずなぜと相手方を追求する事から始める。
「だって、全然どきどきしないし。恋に落ちる音がしねえもん。」
なにを言っているの?
そんなの想像上のものでしょ?
経験するかもしれないけど、なかなかの非日常体験のはずだ。
「それに、他にも女はいる。お前じゃなくて良いだろう?」
バカじゃん。婚約破棄を一度でもされたら、何か悪いところがあると
思われて難しくなるんだよ。
この男、ヤバいなと思ったけど、私は後戻りはできない。
教育と、ノリで乗り切ろうと決意した。
まず、この男の隣に座る。
「な、なんだよ?」
女慣れはしていないようだ。
最大限、可愛く上目遣いをして、手を握る。
「私はもっとお話ししたいです。」
こうして、ちょろい男と結婚することになったけど
素直じゃないし、わがままだけど
私と子供を大事にしてくれていると思う、3年目の結婚記念日だった。
「おーよし、よし~泣くなよ」
子供を抱く夫の姿を見て、私頑張ったなと思うのだった。
「うぁああん」
「ああっ泣くなと言ったのに!」
これからもか。
意味不明である時も
「はい?」とは答えてはいけない。
うちの家訓である。
ギリギリ、「は?」とまででそれは承諾と取れる
言葉ではなかった。
そんな思考も、まずなぜと相手方を追求する事から始める。
「だって、全然どきどきしないし。恋に落ちる音がしねえもん。」
なにを言っているの?
そんなの想像上のものでしょ?
経験するかもしれないけど、なかなかの非日常体験のはずだ。
「それに、他にも女はいる。お前じゃなくて良いだろう?」
バカじゃん。婚約破棄を一度でもされたら、何か悪いところがあると
思われて難しくなるんだよ。
この男、ヤバいなと思ったけど、私は後戻りはできない。
教育と、ノリで乗り切ろうと決意した。
まず、この男の隣に座る。
「な、なんだよ?」
女慣れはしていないようだ。
最大限、可愛く上目遣いをして、手を握る。
「私はもっとお話ししたいです。」
こうして、ちょろい男と結婚することになったけど
素直じゃないし、わがままだけど
私と子供を大事にしてくれていると思う、3年目の結婚記念日だった。
「おーよし、よし~泣くなよ」
子供を抱く夫の姿を見て、私頑張ったなと思うのだった。
「うぁああん」
「ああっ泣くなと言ったのに!」
これからもか。
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