【完結済み】こちとら闇稼業で生きてるんだ。知らん国でも生き延びてみせる!

BBやっこ

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駆け足&逃げ足

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本のタイトル『魔法その初歩の心得』を読み続けていた。
少し本が読みずらいのは日が落ちてきたから。


魔法のオーラ

簡単にいうと
魔力を抱きしめるようにかかえても
星のようにつかめない

…このポエマーな本、役に立つのか?
まあ、時間潰しになった。


そろそろ、暗闇の刻
ーこの城を出る。

知らない土地
というより世界
それでも人がいる、生活がある。

ならば、

生きのびてみせる

持ち物は、
くすねた菓子や気になる本
…というか売れそうで興味のあった本

防御にも使えるかもと胴体部分にくくり付けた。
カーテンの括り紐を利用。

侍女のおしかけを手に入れたいところだ。
肌が出ない格好をしたい。高級そうな格好は絡まれやすいだろう

いや、カモかも~んというくらい歓迎して寄付してもらうけど。
小銭やちょっとした武器狙い。
動きずらいから意外と動きやす侍女服は良いと思う。

誤魔化しもきく。
できれば身包み剥ぐことなく・・替えをゲット。リネン室か?


他にも
持ち運びに不便しないような小物をポケットにつっこんだ。

小腹は空いたが、気力は十分。
だいたいのマップを把握して

あとは出たとこ勝負。
魔法のことはよくわからないけど

人のことは少しわかるつもり。

黄昏は“誰がそ?”
鬼か人かわからなくなる

集中力のなくなる時間帯。
基本的に西洋の城の構造だ。

さあ、駆け足で逃げよう。

窓からでて行こうね!
護衛も侍女もいない、いらない。
ーー

使用人なら夕食に向けての忙しくなる時間帯だ。裏口から出ても目立たない。

せわしなく人が通る場所を横目に地上階へ
声をかけられた時の言い訳はこんなところ


▷トイレはどこですか
▷図書館はこっちですか
▷人を探しています、どうしてらっしゃるかとサンタ髭に用事なてい

用事を承っていますという雰囲気で通る



キッチンの湯気と香り、慌ただしさを感じながら

外へ出た。
目指すは騎士の寄宿舎
兜、ナイフは投稿用に、持ち運び用の袋

ぼんやり立っている門兵は撒こう!しょうがない。

抱えた兜や手甲を投げつける
傷みが激しい練習用と思われるから売れないだろう。

走るのと視界を邪魔するように狙って門兵に投げる。


そうだなー

ー黄泉の国から逃げるように
鬼から逃れるために投げつける
エトセトラエトセトラ…

お仕着せで城下町
この格好はなんとか馴染めるようだ
視線はそんなに強く集まらない。

空を見れば、
3つの月がある。1番上の月は常ないことが起こるときに眼が開くように輝くらしい。
第三の眼か。それを額とすると左右の目の位置に2つ。
おつきさまが見つめ返している。

満月ではなく細目が少し開いているような月夜は、
闇をまとって動くのに十分な仄暗さ。

人に道を聞きつつ、
賑やかなギルドへ足を踏み入れた。



これが冒険者生活の初めの一歩であり

のちに名のある冒険者として、異世界を満喫して生きる

彼女のはじまりの話
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