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結婚するから!

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結婚を申し込む女。双子の女の方。
オレと結婚したら、『商人として隣国に行きたい夢を叶えられる』って。

「利用する気、満々じゃないか。」
「弟の方も付けるから!」

「オマケみたいに扱うな。」

姉とは違って、おとなしいがあいつはオレの友達だ。
コイツに引っ張り回される被害者同盟でもある。


「だって、弟が居れば美味い飯が食える!」
「それは魅力だわな。っておい。」

あいつ、料理うまいし家事もできるんだよなあ。家庭的。
確かに家に帰って迎えてくれたらって…しっくりくるわ。

「だからって、あいつの了承もなしに話を進めんなっ」

結婚話なんて、戯れ言だとしか思わないだろ?

数日後…

「結婚、決まったー!」
「おう。おめでとー。」

「アンタと私達だよお」

そんな事ほざきやがった!

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