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結婚相手

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廊下でバカ王子にあった隣国に押し付ける男。接近禁止にしてたのに。

「本当に消えてくれないの?」

「王子だからなあ。けど、もう少しで押しつけられるだろ?」

「抵抗しているらしい。」

婿入りさせようというあの王子は、国をはなれたくないらしい。
甘やかされたなあ。

「聖女と結婚できれば、出てかないけどな。」

「ヤメロ。あのバカと一緒に心中とか笑えない。」

私への接近は王の命令違反。

不敬どうこうのはなしは、王子と認めなかったのでセーフ。

それより、誰だ?私の通るルートにあのバカと合わせた奴。

「調査して、消えてもらおうかな。」


喋りながらでも、手が動いていた従者が釣書を出す。

「またか。」

聖女の名に、擦り寄る男は多い。
恋愛に夢は見れないが、おじさんと結婚する気もない。


「政敵でもない、思慮深い男っていないのお」

「先約済みでしょうね。」



「はあ。引退してからかなあ。
茶飲み友達くらいいる人生にしたいな。」


そう言っていたら、後継が育ってきても

王宮での相談役として残っちまったよ。


これでも、結婚は諦めてないのよ?

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