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素が出た
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迷って畑の方まで来てしまった。
折り返すのが正解よね。
この先に温室があるけど、そろそろ戻っても良いと思う。
話をするには、事務的な内容だけど。
「戻りましょうか。」
「ああ、」
無愛想というより、話す事柄がないって感じよね。
嫌われてはいないようだけど、好感が持てるほどではないかしら。
エスコートされ、慣れた道を少し慣れない靴で歩く。
少し湿った土がつかないよう慎重に歩くと
「あ、ナメクジ。」
「ヒィッ?!」
あら、すごい反応。
私は花の手入れも手伝う。虫には慣れっこだけど。
そういえば苦手は人もいるわよね。つい目に入ったから呟いてしまったわ。
「苦手なものくらいありましてよ。」
「そ、そうか。私はダメだな。」
少ししょげてしまった様子に、フォローを入れる。
「私は花を育てる時にみているにで、慣れているんです。」
「気持ち悪くないのか?」
「摘んでしまえば、駆除できますわ。うじゃっといると…」
この先はやめよう。
再び青くなった気がする相手に、話題を変えた。
花の手入れ方法の話だけど、行きの道より会話が続く。
私は、少し遠回りに帰る道を選択した。
だって、私の育てた花を紹介できるんですもの。
虫を見つけても、教えないようにしないとね?
折り返すのが正解よね。
この先に温室があるけど、そろそろ戻っても良いと思う。
話をするには、事務的な内容だけど。
「戻りましょうか。」
「ああ、」
無愛想というより、話す事柄がないって感じよね。
嫌われてはいないようだけど、好感が持てるほどではないかしら。
エスコートされ、慣れた道を少し慣れない靴で歩く。
少し湿った土がつかないよう慎重に歩くと
「あ、ナメクジ。」
「ヒィッ?!」
あら、すごい反応。
私は花の手入れも手伝う。虫には慣れっこだけど。
そういえば苦手は人もいるわよね。つい目に入ったから呟いてしまったわ。
「苦手なものくらいありましてよ。」
「そ、そうか。私はダメだな。」
少ししょげてしまった様子に、フォローを入れる。
「私は花を育てる時にみているにで、慣れているんです。」
「気持ち悪くないのか?」
「摘んでしまえば、駆除できますわ。うじゃっといると…」
この先はやめよう。
再び青くなった気がする相手に、話題を変えた。
花の手入れ方法の話だけど、行きの道より会話が続く。
私は、少し遠回りに帰る道を選択した。
だって、私の育てた花を紹介できるんですもの。
虫を見つけても、教えないようにしないとね?
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