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禁じられた結婚、夫は童貞、この子は誰、弟の恋人は義姉、妻の正体はスパイだった!?

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○禁じられた結婚、夫は童貞、この子は誰、弟の恋人は義姉、妻の正体はスパイだった!? ○


「ママ、私まだ眠くないよ」

一人娘の美海は小学校に上がっても甘えん坊が治らず、お風呂もトイレも私が一緒でないとできなかった。

子供の頃から人に甘えるということができなかった私は、

そんな娘のすがたを見ると良くないとわかっていながら、ついつい手伝ってしまう。

誰にも頼れなかった子供時代の自分の反動なのか、

頼ってくる相手を無視することができなかった、

そしてそんな私の性格はしばしば人から誤解を受けることになった。

夫と結婚したのも、弟さんをのぞけば、身寄りのない夫をただほっとけなかっただけなのかもしれない。




おせじにもイケメンとは言えない小太りで九つも年上の夫と私が結婚する時も周囲は何か私にたくらみがあるとか、

保険金目当てだとか、ずいぶんな陰口をたたいたのはしっていた。

しかし恋なんて正体ないから、夫を好きだったかどうかなんて、

精神的ポンコツの私は生まれてから未だかつて人を愛することさえさっぱりわからなかったので、水

が上から下に流れるように婚姻届にハンを押したことをさほど後悔することもなかったから、

きっとこれでいいのだと思う。




夫は、海外赴任が多くて一緒にはあんまりいれなかったけれど、

娘の美海が生まれて私の毎日はとっても忙しかった。

そして、忙しさの中で、私は夫に言えない、いくつかのヒミツをかかえている。そ

の一つが私の仕事がハニートラップを武器としたスパイだっていうこと。





 2022年の8月7日、その日、小学校に入って初めての夏やすみを迎える美海は、

私と一緒にお風呂に入って、パジャマに着替え、

ミッフィーのプリントされたふかふかのお布団に入ってからもなかなか眠れないようだった。

ほっぺまで布団をあげて不満げに私を見上げる美海、とても可愛い。

この子のためならなんでもしてあげたいと思う。心から。

それでも私は母親らしく彼女をこうたしなめなければならない。




「だめよ、子供が夜中まで起きているとお化けが出るからね、いい子だから目を閉じて、

頭の中で羊さんの数を数えるの」

「うん、わかった・・・羊が」

私は、美海の傍に肘をついて、一緒に羊を数える。

「羊が・・12・・」美海が左の指先で自分の髪をくるくる巻きはじめる。

美海は眠くなると髪をくるくるするのだ。

私はクスッと笑ってしまう。自分の娘ながらなんて愛らしいのだと思い、そんな親バカな自分にも笑ってしまう。




「ママ。隣のお部屋で髪の毛乾かしてくるね」返事の代わりに、とても可愛らしい寝息がスースーと聞こえてくる。

眠ったようだ。

私は濡れた自分の髪を手櫛で触ってととのえながらゆっくり立ち上がった。

「おやすみ、美海」本当に天使のような寝顔の美海がすっかり眠りに落ちたことを確認してから

私は美海の子供部屋を出てドアを閉じる。




 私と夫の曽根多朗は、結婚して10年になるけれど、商社勤務の多朗は結婚した後もほとんど海外勤務で、

あまり日本にいない。

今回もつい半年ほど前に、3年にわたるタイの海外勤務から帰国したけれど、

日本に帰国してからも相変わらず朝はやく家を出て、夜遅く帰宅する毎日。

会社ってそんな楽しい場所なのか?不貞腐れても見るけれど、夫が家にいると私は緊張してしまう。

夫いないのが私にとって普通の生活になっていたから。

私は、濡れたた自分の髪を毛先を人差し指と親指で丁寧に摘んでドライヤーの風を当てながらから

、心を空っぽにして鏡に映る自分の姿を見ていた。

実は、結婚10年、私は体は触れても夫と性交したことはない。夫は性的不能だから。

しかし娘は生まれた。

夫は今でも童貞らしい、ほんとかどうかはわからないけれど。

娘が生まれた時期、あらゆる男性と関係を持った覚えはない。

だから、一番の謎は娘の存在ということんなるかもしれない。





そんな時、傍に置いていた、命より大切なスマートフォンのバイブレ

ーションで私は正気に戻った。

「圭ちゃん!?」それは、夫の実の弟、私にすれば義理の弟にあたる、曽根圭からの電話の着信だ。




 「義姉さん、今から会えないかな?」

圭ちゃんは早口でそう言った。私の心臓はドキドキと高鳴った。

しかし隣の子供部屋には美海が眠っている。

そして夫の多朗は、毎日帰宅が遅いとは言え、いつ帰ってくるかわからない。

「ごめん、多朗さん、もう帰ってくるから、だめよ」

私は昂る気持ちを悟られないようにわざと声のトーンを落としてゆっくり話した。

「そんな、俺、もう義姉さんのマンションの前にいるんだ、今日は兄貴、飲み会だから遅いはずだ」

私はさっき寝かしつけたばかりの美海の部屋をのドアをチラリと見る。

「無理だよ・・そんなの。私お風呂入ったところで髪の毛びしょびしょだし、美海もねたところだし・・」「

だめだよ・・義姉さんがいないと俺ダメなんだ・・会いたいんだ、いますぐに。どうしても・・」

私は食い下がる。「だめだよ、もう会えないよ」

そこで圭ちゃんの電話がぷっつりと切れた。と、同時に私の気持ちも何かがぷっつりと切れた気がした。




「ごめん。圭ちゃん・・」私は鏡を見ながら

びしょびしょに濡れた自分の髪を手で撫でていると

「ガタン」と玄関でドアを開ける音がした、私は反射的に立ち上がり、気が付くと玄関に走っていた。

「圭ちゃん?」顔を輝かせて息を切らせて走って言った先には、

くたびれたスリッパのような陰気な表情の夫、多朗が、ぼうぜんと玄関口につっ立っていた。


「パパ、今日は早いね、どうしたの?」

「ただいま帰りました」

夫はマスクをつけたままぶっきらぼうに答えて、ごほっごほっと何度か苦しそうな咳をした。

夫はもうすぐ結婚10年だというのに私に話す時、敬語で話す。そしてほとんど視線を合わせない。


 「パパ・・・」

私はまぬけたな声でつぶやいた。きっとおそらく夫以上にまびぬけなた、ぼろ雑巾みたいな表情で。

「俺、インフルかもしれません、やばいです」

「何言ってるの?その咳半年くらい前からあるでしょ、心配しないで、インフルじゃないよ」

夫はそのまま、バランスをくづして床に

「ちょっとしんどいかもです」

 片膝をついた。

「多朗さん、大変、私車出すから、すぐ病院行きましょう、どこか夜間診療空いているはずだから」

私は興奮気味に言った。




やはり彼のことはほっておけない。身体が大きいとか、声がでかいとかとは関係なく、


私がいないとこの人はどこかに消えてしまいそうな、雰囲気をもっていた。

それでも彼は言った。

「いいです、蘭さんも明日はやいですし、それに美海も眠っています。

僕は一人で自分で車を運転していきますから、家にいてください」

夫は穏やかな笑顔でそういった。

この笑顔がくせものだ。心の芯を壊されて粉々のままどこかにポイされてしまったような作りものの笑顔。

でも彼にとってはこの笑顔は自分を守ための便利な“おめん”なんだと思う。

「ごめんね。パパ、何かあったら連絡をちょうだい、タクシーで駆けつけるから」

そんな夫を私は裏切っている。「はい、では、言ってきます」

そう言って夫は車のキーを持って出かけていった。





 「トントン」ノックがするのでドアを開けると、義理の弟の圭ちゃんが、

玄関に入ってきて驚いて動けなくなった私の背後から抱きついてきて壁に追いつめらて逃げられないようにした。

圭ちゃんのすっぱい汗の匂いが鼻から脳みそに入ってきて、

私の頭の中をぐるぐるに掻き回した。私は太ももの奥がじっとりと熱を帯びていくのを感じた。

「圭ちゃん、ダメだって、美海が起きちゃう」

圭ちゃんは、左手で私の口を押さえて、体ごと私を壁にぎゅっと押し付けたまま、

お尻に手を回してネグリジェのスカートをたくし上げた。

熱く汗くさい圭ちゃんの弾力ある身体が背中から私をがっちり抱え込んで、

その指先はどんどん私の下着の隙間から肉の奥に侵入してクチュクチュと下品な音をさせて蜜壺をこねくりまわして

いく。

「ダメだって」私は身うごきすることも大声を上げることもできないでいると

、圭ちゃんは、私の下着を太ももの下までずりおろして、あらわになった私の小さくて丸いお尻に自分の下半身を押

し当てて上下に摩擦した。

びしょびしょの髪が、圭ちゃんの動きに合わせて水の雫をあたりに撒き散らした。「

義姉さん、好きだよ」




「はあはあはあ」私の身体は力をなくしてしまい助けを求めるように壁をさまようけれど、

彼はそんな私にかまわず、乱暴にネグリジェの間から手を入れてブラをを剥ぎ取って、

両手で丸い胸を弄り、ふとく勃起したペニスの丸くて柔らかいさきを、


まだじゅうぶん濡れていない私のあそこにあてがった。

私の身体は、あそこに彼のペニスの先がふれたしゅんかん、電流が走ったようにびくんとゆみなりにのけぞった。

「あああ、最高だよ、義姉さん」

「んんん」




圭ちゃんは、すっかり勃起したあれを、私の背後からん太ももの奥にある、

ピンク色のあたたかい肉のひだに強引にずぶりと押し入れて、そのまま私の子宮の奥まで突き上げて、

私の体を持ち上げたりおろしたりし始める。彼の重さが私のお尻から骨盤をにぶく揺さぶっていき、

空気が圧縮される下品な音が耳に聞こえてくる。

”嫌だああ”私は声にならない声を上げるが圭ちゃんのには届かない。

私は自分で自分の口から、甘い香りの息が漏れ出ていくのを感じる。





「あああん」脳みそがとろけそうだ。

不意に圭ちゃんがペニスを抜きさった。

「だめ!」

私は狂ったように声をあげて、何かを求めるように振り返り、

圭ちゃんと真っすぐ向かい合った。

逞しい筋肉質の身体が目の前にあり、潤んだ瞳が私の瞳を捉えてはなさい。

私は、背の高い圭ちゃんの首に両手を回してしっかり彼の体を抱き寄せて、

背伸びをして、つま先立ちのまま彼の唇に深くて長いキスをした。




圭ちやんの逞しい腕が私の左ももを掴んで引っ張り上げて股間を開かせて、

太ももの奥にあるじっとりと濡れたピンク色に熟した秘部に、ふとく逞しくペニスを挿入した。

私は彼にされるがまま無防備に足をひらいた。

ペニスの先がゆっくり奥まで進ん行きやがて私の子宮の奥に到達して刺激する。

「んんん」快感が脊髄を駆け上がり体全体をとろけさせていく、

「気持ちいい」私の身体は、いちばん奥まで挿入されたまま彼に持ち上げられ、

突き上げては落とされた、

その度に奇跡のような気持ちよさが体突き抜けて、私の体液と圭ちゃんの体液で満たされた

私のあそこは彼のペニスでむちゃくちゃに掻き回され、

私は頭がおかしくなりそうな快感の洪水に押し流されていった。



リリリリ・・・。

遠くで電話のベルがなっている・・・

「兄さんからだ」「え、なに?」

気がつくと私のスマホに夫からの電話の着信が入っている。

私は、圭ちゃんのものに挿入されたまま息を整えてから自分のスマホをとり、

夫からの電話に出た。

「はあはあ、」多朗さんはあ、大丈夫??」

「起きてますか?あと5分で家に着きます。

少し話があります」

そう言って多朗さんは電話を切った。

「ごめん。俺帰るよ、」

圭ちゃんは、行き所のない体と気持ちを抱えたままの私を残して、

逃げるように玄関から出ていった。


私は気持ちを整理でいないまま、衣服を整えて、髪を後ろで束ねてくゴムで括った。







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