ハロウィンにはご用心

KeiKou色

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ハッピーハロウィン

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 皆さんは、ハロウィンというものを知っているかな。まぁ、知っている人がほとんどだと思うけど。皆さんが知ってるハロウィンっていうのは、ゾンビとか狼男とか、まぁ、その他色々な仮装をしたり、子供達がトリック・オア・トリートって言ってお菓子を貰ったりするイベントだと思うんだ。
 このハロウィンというのは起源をたどれば、古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源だって言われてるみたい。
 ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は秋の終わりを意味しているのと同時に、冬の始まりでもあって、死者の魂が家族を訪ねてくると信じられていたみたい。
 死者の魂は幽霊はもちろんのこと、妖精や悪魔とかの姿をしていて、その魂達の機嫌を損ねない様に食べ物や飲み物を用意しておくというのが始まりなんだって。ちなみに、お化けとかの仮装をするのは、子供が悪魔やお化けの格好をすることで死者の魂に気づかれないようにするためなんだってさ。
 え?何でいきなりそんな話をしたのかって?決まってるでしょ?ハロウィンをただのイベントだと勘違いして、私達の存在を忘れかけてる貴方達に…もう1回、恐怖を思い出して貰うためだよ。
 なんてね、冗談だよ。でも、用心はしておいた方がいいかもね。もしかしたら死者の魂が悪魔なんかの姿になって、貴方達の前に現れるかもしれないからさ。

 俺は、夢でも見ているのだろうか。もし夢であるならば、早く覚めて欲しい。俺が何をしたって言うんだよ。

 ~2時間前~

 俺は、いつも通り仕事から帰った。今日はハロウィンということもあって、町は賑やかだったけど俺は興味が無いから、とくに何かする予定はない。
 まぁ、無いとは思うが、子供がお菓子を貰い来るかも、なんて考えて、普段は買わないお菓子を少し買ってしまったわけだが、まぁ、きっと自分で食べることになるだろう。
 この時は、のんきにそんなことを考えていたんだ。すると、家のインターホンがなって…
「誰だよ、何か荷物頼んでたかな…」
 とりあえず出て見るかと、玄関のドアを開けたんだ。すると、そこに立っていたのは、カボチャの被り物をして黒いローブを纏った長身の人間。
「えっと……」
 そりゃ、初めは何かのイタズラだと思ったさ、だから、とりあえず軽く話して帰って貰うことにしたんだ。
「すみません、何かご用ですか?」
 そいつは何も喋らない。こっちが言い方を変えたりしても。ただこっちをじっと見ていたんだ。流石に気味が悪いし、時間もそれなりに遅かったのもあってこっちもイライラしてきちゃってさ。
「もう!何なんだよお前!迷惑何だ!用が無いなら帰れよ!」
 そう言ったら、そいつはようやく喋り始めた。
「赤か白か、どっちが好き?」
「あ?答えたら帰れよ…そのどっちかなら…赤かな?」
 この質問に答えたこと。それが俺の間違いだった。その答えを聞いたそいつは、カボチャの被り物の隙間から見える口を歪めて不気味に笑った。そして…
「赤が好きな貴方には、赤色の海をプレゼント」
 そう言って、どこに隠し持っていたのかわからない大鎌で、俺に切りかかってきた。
「え?」
 一瞬何が起こったのかわからなかったけど、遅れてやってきたじんわりとした温もりと、その直後にきた激痛で、俺が何をされたのかを教えられる。
 そう、こいつは俺の肩をその大鎌で切り裂いたのだ。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 俺の悲鳴を聞いて、そのカボチャ頭はカタカタを音を鳴らして笑っている。怖い、怖い怖い怖い。
 俺は、痛みをこらえながら走った。部屋の窓まで行って、窓から逃げた。
 とにかくそいつから離れたくて、血が止まらない肩を抑えながら、必死に逃げた。

 そうして、現在にいたる。

 ここは家からだいぶ離れた。今は廃墟になってる古い建物の中だ。途中、後ろを確認したりして、追ってきていないことはわかっている。しばらくここで過ごして…とりあえず、警察には通報しないと…
「クソ…何で俺がこんな目に…」
 そんな俺の耳に、何か、金属の様なものを引きずる音が届く。
 ゾクリと体が危険信号を発している。逃げたいのに、体がすくんで立ち上がることすらできない。
 なんで、どうして…確かに追ってきていないはずなんだ。
 なのに、どうして目の前にあいつがいるんだよ!!
「赤、好き…君は赤が好き。赤色に包まれれば、きっと幸せ…あはははは!!!」

 と、まぁ、こんな具合にね。
 どうだったかな?少しはハロウィンの本当の意味、わかってくれたかな?なんてね、私はただ、ハロウィンを口実にしただけ。だから安心して、死者の魂が貴方達の所まで来ることは無いよ、多分だけどね。
 あ、でも、夜にインターホンがなっても、出ないことをオススメするよ。
 ところで、質問なんだけど…
「赤か白か、どっちが好き?」
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