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苦悩
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また、真っ暗な空間。
いつもの声はしない。
(私なんてなんの役にも立たない)
(勉強頑張ったのに受験に失敗した)
(特待生からも外れてた)
(学費がかかるダメな子だ)
(親に面倒かけるただの役立たずなんだ)
空間を包むように少女の叫びが聞こえる。声が響いてどこから聞こえてくるのか見当がつかない。
「ねぇ!あなたは誰?私は格清一輝、あなたの名前を教えて。」
最終手段として声の主に語りかけた。もし、この人が亡くなるのだとしたらなんとか助けてあげたい。危険を知らせてあげたい。
(無駄。あなたにあの子は救えない。あの子は夢の中にいることが救いなの。)
まただ。この空間に必ず現れる声。一度も同じ夢、同じ人が出たことないのに、この子は必ず現れる。この子は何?この子が犯人なの?
(小坂すみれ、生きていて楽しいか。)
(辛い。妹たちを褒める親を見ると辛い。私は落ちこぼれで呆れられてる。苦労をかけるダメな子なんだ。どんなに努力しても報われない。私に生きてる価値なんてない。)
(あなたを解放してあげる。さぁ、手をとれ。願いを叶えてやる。)
「だめだ!」
声のする方へ走る。真っ暗な空間のため進んでいるのかもわからない。だけど、見捨てることはできない。
「あなたがいなくなったら悲しむ人もいる!確かに夢の世界は自分のなりたい自分になれる。けど、それは自分が努力したことじゃない。あなたの努力を否定するものなんだ。だから、夢にすがろうとしないで。」
(だ...れ?声がする。暖かい声。)
(邪魔しないで、格清一輝!)
私の名前?!なんで知ってるの?そんな事より私の声が届いた。まだ助けられるかもしれない。
「私は格清一輝。あなたは役立たずなんかじゃない。生きてる価値がないなんて言わないで。」
(私の何を知ってるの?適当なことを言わないで。現実でうまくいかないなら、私は夢の中で生きるの!)
「適当なんかじゃない!苦しむって事は努力してる証拠だよ。確かにしんどいかもしれない。けど、あなたは認められようと努力してるんでしょ?役立たずなら努力なんてしない。そうでしょ?」
必死に語りかけた。彼女の悲痛な叫びを聞き、どれだけ苦しい思いをしてきたのか痛いほど分かった。何度も挫折を味わい、その度に親に怒られる日々。逃げ出したくなるのもわかる気がする。
「本当に努力してきたんだね。その気持ちを知れてよかった。頑張ってきたんだね。」
(やっと、認めてくれる人に会えた...。もう少し頑張ってみる。今度は親のためじゃなくて、自分のためにやってみようかな。
話を聞いてくれてありがとう。)
声は光になって、その光が真っ暗な空間を照らし出した。眩い光ではっきりとは見えなかったけど同じ背丈の人がいた。
全身が光に包まれ意識が身体へ戻っていく。
いつもの声はしない。
(私なんてなんの役にも立たない)
(勉強頑張ったのに受験に失敗した)
(特待生からも外れてた)
(学費がかかるダメな子だ)
(親に面倒かけるただの役立たずなんだ)
空間を包むように少女の叫びが聞こえる。声が響いてどこから聞こえてくるのか見当がつかない。
「ねぇ!あなたは誰?私は格清一輝、あなたの名前を教えて。」
最終手段として声の主に語りかけた。もし、この人が亡くなるのだとしたらなんとか助けてあげたい。危険を知らせてあげたい。
(無駄。あなたにあの子は救えない。あの子は夢の中にいることが救いなの。)
まただ。この空間に必ず現れる声。一度も同じ夢、同じ人が出たことないのに、この子は必ず現れる。この子は何?この子が犯人なの?
(小坂すみれ、生きていて楽しいか。)
(辛い。妹たちを褒める親を見ると辛い。私は落ちこぼれで呆れられてる。苦労をかけるダメな子なんだ。どんなに努力しても報われない。私に生きてる価値なんてない。)
(あなたを解放してあげる。さぁ、手をとれ。願いを叶えてやる。)
「だめだ!」
声のする方へ走る。真っ暗な空間のため進んでいるのかもわからない。だけど、見捨てることはできない。
「あなたがいなくなったら悲しむ人もいる!確かに夢の世界は自分のなりたい自分になれる。けど、それは自分が努力したことじゃない。あなたの努力を否定するものなんだ。だから、夢にすがろうとしないで。」
(だ...れ?声がする。暖かい声。)
(邪魔しないで、格清一輝!)
私の名前?!なんで知ってるの?そんな事より私の声が届いた。まだ助けられるかもしれない。
「私は格清一輝。あなたは役立たずなんかじゃない。生きてる価値がないなんて言わないで。」
(私の何を知ってるの?適当なことを言わないで。現実でうまくいかないなら、私は夢の中で生きるの!)
「適当なんかじゃない!苦しむって事は努力してる証拠だよ。確かにしんどいかもしれない。けど、あなたは認められようと努力してるんでしょ?役立たずなら努力なんてしない。そうでしょ?」
必死に語りかけた。彼女の悲痛な叫びを聞き、どれだけ苦しい思いをしてきたのか痛いほど分かった。何度も挫折を味わい、その度に親に怒られる日々。逃げ出したくなるのもわかる気がする。
「本当に努力してきたんだね。その気持ちを知れてよかった。頑張ってきたんだね。」
(やっと、認めてくれる人に会えた...。もう少し頑張ってみる。今度は親のためじゃなくて、自分のためにやってみようかな。
話を聞いてくれてありがとう。)
声は光になって、その光が真っ暗な空間を照らし出した。眩い光ではっきりとは見えなかったけど同じ背丈の人がいた。
全身が光に包まれ意識が身体へ戻っていく。
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