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第二部 剣神と呼ばれた男
34 準備を終えて
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ミアレルト領での戦いから数日後。
俺、ティナ、ユナの三人は王都に戻った、
そして第一学園の学園長室にて、アリアに様々な報告をしていた。
説明を聞き終えたアリアは納得したように一つ頷く。
「なるほど、よく分かったわ。魔族の脅威も隣国の状況も。そんな中でよく死者を一人も出すことなく領民を守ったわね。貴方たちはよくやったわ」
「ありがとうございます」
「それにしても、まさかこの学園から魔族の味方をする者が出るとはね。こちらである程度処理はしておいたけれど、できれば周囲には広めないでちょうだい」
「分かりました」
アリアは少しだけ間を置いた後、続ける。
「それじゃ、今回の件についての報告はこの程度でいいわ。貴方たちを呼び出した理由はもう一つあるの。一週間後から始まる新学年についてよ」
何か新しい知らせでもあるのだろうか?
そう疑問に思う俺の前で彼女は言う。
「兄のアートアルドさんとミアレルトさんに関しては第一学園に転入後、各学年のCクラスに所属してもらいます」
「そんな! それでは私とお兄様が共に授業を受けることができないではありませんか!」
アリアの言葉に、なぜかティナが真っ先に反応した。
「仕方ないわ、それが転入時の規則だもの。第一学園のことを詳しく知らない二人にも説明すると、第一学園では学年ごとにA~Cの三つクラスがあるの。成績上位者からAクラス、Bクラス、Cクラスという風にね。二人の実力はAクラスに匹敵すると思うのだけれど、転入の規則上そういうことになっているの」
「いずれAクラスに入ることはできるんですか?」
「もちろんよ。授業で良い成績を残せば上のクラスに上がれるようになっているわ。ぜひそれを目指して頑張って」
「はい」
「分かりました!」
俺とユナはこくりと頷く。
けれどティナは頬を膨らませたままだ。
指で軽くつつく。
「ティナ」
「……せっかくお兄様と一緒に学園生活が送れると思いましたのに」
「それなら心配ない。しっかり授業を受けてすぐに上にいくからな。それともティナは俺が信じられないか?」
「っ、いえ、そんなことはありません! ええ、そうですとも。お兄様ならあっという間にAクラスにまで来てくれるはずです! 私は心待ちにしておりますね、お兄様!」
「ああ」
思っていた以上にすぐ元気になった。
ほっとしたのもつかの間、なぜか次はユナが頬を膨らませる。
「むぅ……なんでだろう。ルークとティナが仲良しなのは嬉しいはずなのに、胸のあたりがもやもやするよ」
「あら、ミアレルトさんはあの二人を見て嫉妬しているのかしら?」
「し、嫉妬!? ち、違います、別にほっぺをつつかれるのを見て羨ましいなだなんて思っていませんから!」
「……自白しちゃってるわね」
とりあえず聞こえないふりをしておこうと思いました。
そんなやり取りの後、俺たちはそれぞれ寮に戻り新学年への準備を行う。
ようやく第一学園での生活が始まるのだ。
異世界からこちらの世界に戻ってきて初めて抱いた目標が叶おうとしている。
既に魔族とも遭遇した今、俺の期待を超える実力者が現れるとは思わない。
……そうは頭で理解しつつも、ワクワク感は消えない。
新しい日々を期待している自分がいる。
「さあ、やるか!」
そうして俺は意気込みを口にするのだった。
俺、ティナ、ユナの三人は王都に戻った、
そして第一学園の学園長室にて、アリアに様々な報告をしていた。
説明を聞き終えたアリアは納得したように一つ頷く。
「なるほど、よく分かったわ。魔族の脅威も隣国の状況も。そんな中でよく死者を一人も出すことなく領民を守ったわね。貴方たちはよくやったわ」
「ありがとうございます」
「それにしても、まさかこの学園から魔族の味方をする者が出るとはね。こちらである程度処理はしておいたけれど、できれば周囲には広めないでちょうだい」
「分かりました」
アリアは少しだけ間を置いた後、続ける。
「それじゃ、今回の件についての報告はこの程度でいいわ。貴方たちを呼び出した理由はもう一つあるの。一週間後から始まる新学年についてよ」
何か新しい知らせでもあるのだろうか?
そう疑問に思う俺の前で彼女は言う。
「兄のアートアルドさんとミアレルトさんに関しては第一学園に転入後、各学年のCクラスに所属してもらいます」
「そんな! それでは私とお兄様が共に授業を受けることができないではありませんか!」
アリアの言葉に、なぜかティナが真っ先に反応した。
「仕方ないわ、それが転入時の規則だもの。第一学園のことを詳しく知らない二人にも説明すると、第一学園では学年ごとにA~Cの三つクラスがあるの。成績上位者からAクラス、Bクラス、Cクラスという風にね。二人の実力はAクラスに匹敵すると思うのだけれど、転入の規則上そういうことになっているの」
「いずれAクラスに入ることはできるんですか?」
「もちろんよ。授業で良い成績を残せば上のクラスに上がれるようになっているわ。ぜひそれを目指して頑張って」
「はい」
「分かりました!」
俺とユナはこくりと頷く。
けれどティナは頬を膨らませたままだ。
指で軽くつつく。
「ティナ」
「……せっかくお兄様と一緒に学園生活が送れると思いましたのに」
「それなら心配ない。しっかり授業を受けてすぐに上にいくからな。それともティナは俺が信じられないか?」
「っ、いえ、そんなことはありません! ええ、そうですとも。お兄様ならあっという間にAクラスにまで来てくれるはずです! 私は心待ちにしておりますね、お兄様!」
「ああ」
思っていた以上にすぐ元気になった。
ほっとしたのもつかの間、なぜか次はユナが頬を膨らませる。
「むぅ……なんでだろう。ルークとティナが仲良しなのは嬉しいはずなのに、胸のあたりがもやもやするよ」
「あら、ミアレルトさんはあの二人を見て嫉妬しているのかしら?」
「し、嫉妬!? ち、違います、別にほっぺをつつかれるのを見て羨ましいなだなんて思っていませんから!」
「……自白しちゃってるわね」
とりあえず聞こえないふりをしておこうと思いました。
そんなやり取りの後、俺たちはそれぞれ寮に戻り新学年への準備を行う。
ようやく第一学園での生活が始まるのだ。
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「さあ、やるか!」
そうして俺は意気込みを口にするのだった。
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