55 / 55
第二部 剣神と呼ばれた男
エピローグ ifルート
しおりを挟む
「……さて」
俺の放った聖剣の力は魔王の魂すら滅ぼし、無事に全てが解決した……はずだった。
しかしながら、王都に帰還した俺たちに待ち受けていたのは、遺憾ながら見慣れた顔だった。
「ふはははは、よくぞ戻ってきたな勇者よ! 今ここで我が貴様をたお――ぶほッ!?」
「あ、ついうっかり」
胸を張り高らかに笑う魔王の顔をぶん殴ってしまった。
仕方ないよな? 俺は悪くねぇ。
「というか、これは……」
そこにいたのは魔王だけではなかった。
いつの間にか逃げたアルマはともかくとして、死んだはずのクレアス、マギサ、カテーナ、ブラッソの四人も揃っていた。
「はあ、なぜこんなことに……」
「ふふふ、また会えたわね」
「あははー、なんか気まずいね!」
「最強の筋肉だったぜ」
ティナたちが、いつでも戦闘に入れるよう身構えているのが見える。
「なぜお前たちが生きているんだ?」
「私が、蘇らせた」
「お前は……」
猫耳魔族、アルマが前に出てきた。
彼女はそのまま続ける。
「私は魔族の魂を操ることができる。魔王様を復活させた時と同じ。クレアスたちが死んだ時に魂だけを集めて、蘇らせた」
「なんだと……!?」
あまりにも恐ろしい言葉に、俺は思わず目を見開く。
それを見た魔王が嬉しそうに跳びはねた。
「ふはは、驚いたか勇者よ! これで我は何度でもお前を倒せるのだ! はっはっはっはっは! ってぎゃー、なんかいきなり腕が取れたんじゃが!?」
「……魔硬石を器にしたから、能力は数十分の一になっている」
「なるほど」
BGMを聴きながら、俺はさらなる疑問を尋ねることにする。
「で、なんでこうして俺たちの前に現れたんだ? いったん逃げて、改めて攻めてくることはできただろう?」
「魔王様がリベンジを望んだのもある。けれどそれ以上に、私は貴方のことが気になったから」
「気になる……?」
こくりとアルマは頷く。
「私は特殊な力を持っていても、他の魔族が持っているような戦う力は持たない。貴方はその逆、戦う力しか持っていない……だから、少し気になって話してみたくなった」
「そ、そうか……」
対応に困る発言だ。
果たして俺はどうすればいいのだろうか。
迷った末、とりあえず一つ行動に移すことにした。
「ユナ、ティナ、レオノーラ、ちょっと来てくれ」
「何か思いついたの、ルーク?」
「もちろんです、お兄様」
「何をするつもりだ?」
「ああ、何よりも先にやっておかなくちゃいけないことがあると思ってな」
俺たち四人は叫び続ける魔王のもとに向かう。
彼女はこちらに気付き、腕が一本ない状態で不敵な笑みを浮かべた。
「ほう、やる気になったか勇者よ! 我がコテンパンにしてや……あれ? なに? 待って、何をしようとしとるんじゃ貴様ら? 待て、我の体を掴むでない、変な魔力を注ぎ込むでない! な、なんなんじゃ~!」
「まあこんくらいでいいか」
「慰み者にされた……泣かないもん。我魔王じゃから」
主にレオノーラの力を借りて、契約魔法を無理やり魔王の魂に植え付けた。
正当防衛以外で人族を傷付けられないような契りだ。
俺は改めて残る四人の魔族に視線を向けた。
「で、お前らには何か目的があるのか?」
代表としてクレアスが答える。
「今の僕たちはアルマに使役される身だ……それに、魔王様ですら君たちに勝てなかった以上、抗う気はもうない」
「そうか」
彼らの対処には悩むところだが、ふとここで妙案を閃く。
改めて処分するだけは何も生み出せはしない。
だから。
「そうだ、お前ら。やることがないんだったら俺たちに協力しろよ」
「協力?」
「ああ。せっかくだからさ、人族と魔族の垣根をなくそうと思うんだ」
「なっ……!」
俺の言葉に周囲の者達が皆一様に驚く。
その反応は予想できていた。
「仮に戦妨滝がなくなってしまえば、瞬く間に人族と魔族はまた戦争になる。けど俺はそんなのごめんだ。争いをなくせるのなら、その方がよっぽどいい。今ここにいるのはそれぞれの陣営で最強クラスの力を持っている。そんな俺たちが協力すれば、今の話も夢物語ではない」
その提案に、真っ先にアルマが頷いた。
「やる。貴方がどんな世界を目指しているのか、私も見届けたい」
「そうか、なら頼む」
それが皮切りとなり、他の者達も意欲の差はあれど賛同を示していく。
魔族側はアルマの意思を尊重したと言ったところか。
残すはたった一人。
「で、魔王、お前はどうする」
「うむ。その一つになった後の世界は我が支配してもよいのか?」
「良い訳ないだろぶっ殺すぞ」
「さっそく争いが生まれそうなんじゃけど!? ま、まあよいぞ! ……よし、勇者と別れたらさっそく世界征服の契約を立ててやろうぞ(ぼそっ)」
「させるわけないだろ。魔王、これからのお前の居場所はずっと俺の隣だ」
「ゆ、勇者……(ぽっ:顔を赤く染める:照れ)」
「何かしでかそうとするたびに泣かすからな」
「勇者~~~!!!(ボッ:顔を赤く染める:憤怒)」
その後、物理力で魔王の賛同も勝ち取った。
何はともあれ、これから待ち受けているのは苦難の日々だろう。
それでも俺たちは世界に平和をもたらすため、努力することを誓うのだった。
FIN
――――――――――――――――――――
完結記念に、番外編的な後日談を投稿させていただきました。
ぜひ次に書かれてある大切なお知らせもお読みください!
【大切なお知らせ】
先日、完結を迎えた本作ですが、実は小説家になろう様でリメイク版の投稿を始めました。
全体を通して改稿しつつ、新エピソードを含めた内容になっています。
アルファポリス様ではインセンティブの影響か、同作品のリメイク版があまり推奨されていないようなので、小説家になろう様のみでの投稿となります!
おかげさまで、なろうでも既にジャンル別日間ランキングの表紙入りになるくらいに応援いただいております。
面白さは保証しますので、ぜひ皆様にも、リメイク版を読んでいただきたいと思います!
作家名『八又ナガト』で検索してくだされば、すぐに見つけることができると思います。
本作を気に入ってくださった皆様、これまで本当にありがとうございます。
もしよければリメイク版でも引き続き応援してくだされば作者冥利に尽きます!
ぜひぜひ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!!
俺の放った聖剣の力は魔王の魂すら滅ぼし、無事に全てが解決した……はずだった。
しかしながら、王都に帰還した俺たちに待ち受けていたのは、遺憾ながら見慣れた顔だった。
「ふはははは、よくぞ戻ってきたな勇者よ! 今ここで我が貴様をたお――ぶほッ!?」
「あ、ついうっかり」
胸を張り高らかに笑う魔王の顔をぶん殴ってしまった。
仕方ないよな? 俺は悪くねぇ。
「というか、これは……」
そこにいたのは魔王だけではなかった。
いつの間にか逃げたアルマはともかくとして、死んだはずのクレアス、マギサ、カテーナ、ブラッソの四人も揃っていた。
「はあ、なぜこんなことに……」
「ふふふ、また会えたわね」
「あははー、なんか気まずいね!」
「最強の筋肉だったぜ」
ティナたちが、いつでも戦闘に入れるよう身構えているのが見える。
「なぜお前たちが生きているんだ?」
「私が、蘇らせた」
「お前は……」
猫耳魔族、アルマが前に出てきた。
彼女はそのまま続ける。
「私は魔族の魂を操ることができる。魔王様を復活させた時と同じ。クレアスたちが死んだ時に魂だけを集めて、蘇らせた」
「なんだと……!?」
あまりにも恐ろしい言葉に、俺は思わず目を見開く。
それを見た魔王が嬉しそうに跳びはねた。
「ふはは、驚いたか勇者よ! これで我は何度でもお前を倒せるのだ! はっはっはっはっは! ってぎゃー、なんかいきなり腕が取れたんじゃが!?」
「……魔硬石を器にしたから、能力は数十分の一になっている」
「なるほど」
BGMを聴きながら、俺はさらなる疑問を尋ねることにする。
「で、なんでこうして俺たちの前に現れたんだ? いったん逃げて、改めて攻めてくることはできただろう?」
「魔王様がリベンジを望んだのもある。けれどそれ以上に、私は貴方のことが気になったから」
「気になる……?」
こくりとアルマは頷く。
「私は特殊な力を持っていても、他の魔族が持っているような戦う力は持たない。貴方はその逆、戦う力しか持っていない……だから、少し気になって話してみたくなった」
「そ、そうか……」
対応に困る発言だ。
果たして俺はどうすればいいのだろうか。
迷った末、とりあえず一つ行動に移すことにした。
「ユナ、ティナ、レオノーラ、ちょっと来てくれ」
「何か思いついたの、ルーク?」
「もちろんです、お兄様」
「何をするつもりだ?」
「ああ、何よりも先にやっておかなくちゃいけないことがあると思ってな」
俺たち四人は叫び続ける魔王のもとに向かう。
彼女はこちらに気付き、腕が一本ない状態で不敵な笑みを浮かべた。
「ほう、やる気になったか勇者よ! 我がコテンパンにしてや……あれ? なに? 待って、何をしようとしとるんじゃ貴様ら? 待て、我の体を掴むでない、変な魔力を注ぎ込むでない! な、なんなんじゃ~!」
「まあこんくらいでいいか」
「慰み者にされた……泣かないもん。我魔王じゃから」
主にレオノーラの力を借りて、契約魔法を無理やり魔王の魂に植え付けた。
正当防衛以外で人族を傷付けられないような契りだ。
俺は改めて残る四人の魔族に視線を向けた。
「で、お前らには何か目的があるのか?」
代表としてクレアスが答える。
「今の僕たちはアルマに使役される身だ……それに、魔王様ですら君たちに勝てなかった以上、抗う気はもうない」
「そうか」
彼らの対処には悩むところだが、ふとここで妙案を閃く。
改めて処分するだけは何も生み出せはしない。
だから。
「そうだ、お前ら。やることがないんだったら俺たちに協力しろよ」
「協力?」
「ああ。せっかくだからさ、人族と魔族の垣根をなくそうと思うんだ」
「なっ……!」
俺の言葉に周囲の者達が皆一様に驚く。
その反応は予想できていた。
「仮に戦妨滝がなくなってしまえば、瞬く間に人族と魔族はまた戦争になる。けど俺はそんなのごめんだ。争いをなくせるのなら、その方がよっぽどいい。今ここにいるのはそれぞれの陣営で最強クラスの力を持っている。そんな俺たちが協力すれば、今の話も夢物語ではない」
その提案に、真っ先にアルマが頷いた。
「やる。貴方がどんな世界を目指しているのか、私も見届けたい」
「そうか、なら頼む」
それが皮切りとなり、他の者達も意欲の差はあれど賛同を示していく。
魔族側はアルマの意思を尊重したと言ったところか。
残すはたった一人。
「で、魔王、お前はどうする」
「うむ。その一つになった後の世界は我が支配してもよいのか?」
「良い訳ないだろぶっ殺すぞ」
「さっそく争いが生まれそうなんじゃけど!? ま、まあよいぞ! ……よし、勇者と別れたらさっそく世界征服の契約を立ててやろうぞ(ぼそっ)」
「させるわけないだろ。魔王、これからのお前の居場所はずっと俺の隣だ」
「ゆ、勇者……(ぽっ:顔を赤く染める:照れ)」
「何かしでかそうとするたびに泣かすからな」
「勇者~~~!!!(ボッ:顔を赤く染める:憤怒)」
その後、物理力で魔王の賛同も勝ち取った。
何はともあれ、これから待ち受けているのは苦難の日々だろう。
それでも俺たちは世界に平和をもたらすため、努力することを誓うのだった。
FIN
――――――――――――――――――――
完結記念に、番外編的な後日談を投稿させていただきました。
ぜひ次に書かれてある大切なお知らせもお読みください!
【大切なお知らせ】
先日、完結を迎えた本作ですが、実は小説家になろう様でリメイク版の投稿を始めました。
全体を通して改稿しつつ、新エピソードを含めた内容になっています。
アルファポリス様ではインセンティブの影響か、同作品のリメイク版があまり推奨されていないようなので、小説家になろう様のみでの投稿となります!
おかげさまで、なろうでも既にジャンル別日間ランキングの表紙入りになるくらいに応援いただいております。
面白さは保証しますので、ぜひ皆様にも、リメイク版を読んでいただきたいと思います!
作家名『八又ナガト』で検索してくだされば、すぐに見つけることができると思います。
本作を気に入ってくださった皆様、これまで本当にありがとうございます。
もしよければリメイク版でも引き続き応援してくだされば作者冥利に尽きます!
ぜひぜひ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!!
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ユナさんの魔心はやはり魔族と関わりが有るのかな?
ユナさんを守り、ユナさん以外を拒否するような能力。
ユナさんが魔王の血縁者の可能性もあるし続きが気になります(^^)
この先どうなるか、是非お楽しみください!