アイザック

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俺が俺である

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俺は俺である。

突然力を有したからといって俺が他の人物になるわけではない。

突然力を得たからといって俺が特別になったわけでもない。

確かに得た力は他の人からすれば羨むものであろう。

それを必要としているものからすれば、必ず手に入れたいものであろう。

でも、これは俺にとっては不要だと感じているものでもある。

俺の人生において、この力によって得るものはプラスよりもマイナスではないか。

俺がいくら俺であろうとしても周りが俺を俺として見なくなってしまえば、この世界での俺の存在している価値観は変わってしまうのだろう。

それでも、俺は俺でありたい。

この得た力は呪いのように自身に降りかかってくるものではある。

それでも俺は俺である。

その事実と信念は変わることはないとだけはブレないでいようと思う。
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