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「オスカー!!嫉妬のあまりネトリーを殺そうとするなど、貴様にはほとほと愛想が尽きた!!よって私シンジツ侯爵令息のイチロ-はオスカーと婚約破k(バキッ!!)」
「そうですか、わかりました。その婚約破棄、確かに承りました」
オスカーはつい先ほどまで婚約者であったイチローに一礼を行う。
貴族令嬢としてのカーテシーではなく、血に塗れた右手と左手を合わせてペコリと頭を下げた礼は冥福を祈ってるようにみえるだろう。
だが、オスカーは気にしない。
目の前でピンク頭をした、如何にもお花畑な振る舞いをみせていた男爵令嬢のネトリーが唖然としてようとも、やはりオスカーは気にしない。
殴る価値なんてないのか、ただ興味ないのか……
どちらか不明ながらも、オスカーは一礼を終えると同時に出口へ向かって全速力で駆け出すのであった。
……………………
今日はアーリア国の王城で新年を祝うパーティーが行われており、オスカーもベナミヤ伯爵令嬢の一員として婚約者であるイチローにエスコートしてもらいながら参加する予定であった。
だが、彼女は知っていた。
今日のエスコート相手は自分ではなく、ここ最近イチローが熱を上げている男爵令嬢のネトリーである事を……
パーティー会場でイチローから婚約破棄される事を……
その直後を狙って、第一王子が婚約を申し込んでくる事を……
オスカーは全て事前に把握していた。
だから逃げだした。
彼女は結婚して家庭に縛られるより、独身生活を謳歌したかったのだ。
そういう意味では愛人にかまけてオスカーを全くかえりみないイチローより、オスカーを溺愛する第一王子の方が厄介だった。
彼はオスカーを溺愛するあまり王宮へ閉じ込めようとするのが目に見える。
だからオスカーは全力で逃げだした。
「誰か、オスカーを捕まえろ!!」
事態に気付いた第一王子が慌てて命令を下すも、すでに遅かった。
オスカーは逃げ去りながら背中まで届いていた髪をぶった切り、着ていたドレスを脱ぎ捨てて下着同然の……ビキニアーマー姿になっていたのだ。
これは、この日のために用意していた冒険者の装いだ。
もちろん冒険者登録も済ましているのでなんちゃってでもモグリでもない。
さらにいえば、この世界の女戦士はなぜかビキニアーマーを着こむ露出狂が多い。新年という真冬であろうとも関わらずビキニアーマーなので、オスカーの姿は別に不自然ではない。
というか、貴族令嬢が真冬にビキニアーマーを着込むなんて夢にも思わないだろう。
第一王子からの追手は今のオスカーをみても気付かずに通り過ぎる始末であった。
……いや、一部は気付いてるようだが、認識したらその瞬間鉄拳が飛んで記憶諸共意識が吹っ飛ぶ姿を幻視してしまったため、あえて気付かない振りをしてる節がある。
「くくく……命拾いしましたわね」
「全くです、お嬢様。逃亡経路ですが、まず城から出て次の十字路を右にお進みください。門近くにあるダーイルの宿屋で勇者ご一行が待機しております。まずは勇者ご一行に加わって国から脱出してください」
「何から何までありがとうねジージョ」
「お礼でしたらぜひともべろt(バキッ!!!)」
調子乗って、キスを迫ってきた侍女を鉄拳で沈めたオスカー。せっかくだからと先ほどまで着ていたドレスを着せて身代わりに仕立て上げてからその場を離れる。
何食わぬ顔で正面から堂々と城門をくぐり、侍女のジージョから示された通りにダーイルの宿屋へと向かい……
「よろしくな」
勇者スルアの3人目のハーレムパーティーの一員として迎え入れらるのであった。
こうしてオスカーは勇者スルアと2人の仲間、女魔法使いと女僧侶と共に魔王退治……オスカーにしてみればただの名目上での理由で旅立つのであった。
「そうですか、わかりました。その婚約破棄、確かに承りました」
オスカーはつい先ほどまで婚約者であったイチローに一礼を行う。
貴族令嬢としてのカーテシーではなく、血に塗れた右手と左手を合わせてペコリと頭を下げた礼は冥福を祈ってるようにみえるだろう。
だが、オスカーは気にしない。
目の前でピンク頭をした、如何にもお花畑な振る舞いをみせていた男爵令嬢のネトリーが唖然としてようとも、やはりオスカーは気にしない。
殴る価値なんてないのか、ただ興味ないのか……
どちらか不明ながらも、オスカーは一礼を終えると同時に出口へ向かって全速力で駆け出すのであった。
……………………
今日はアーリア国の王城で新年を祝うパーティーが行われており、オスカーもベナミヤ伯爵令嬢の一員として婚約者であるイチローにエスコートしてもらいながら参加する予定であった。
だが、彼女は知っていた。
今日のエスコート相手は自分ではなく、ここ最近イチローが熱を上げている男爵令嬢のネトリーである事を……
パーティー会場でイチローから婚約破棄される事を……
その直後を狙って、第一王子が婚約を申し込んでくる事を……
オスカーは全て事前に把握していた。
だから逃げだした。
彼女は結婚して家庭に縛られるより、独身生活を謳歌したかったのだ。
そういう意味では愛人にかまけてオスカーを全くかえりみないイチローより、オスカーを溺愛する第一王子の方が厄介だった。
彼はオスカーを溺愛するあまり王宮へ閉じ込めようとするのが目に見える。
だからオスカーは全力で逃げだした。
「誰か、オスカーを捕まえろ!!」
事態に気付いた第一王子が慌てて命令を下すも、すでに遅かった。
オスカーは逃げ去りながら背中まで届いていた髪をぶった切り、着ていたドレスを脱ぎ捨てて下着同然の……ビキニアーマー姿になっていたのだ。
これは、この日のために用意していた冒険者の装いだ。
もちろん冒険者登録も済ましているのでなんちゃってでもモグリでもない。
さらにいえば、この世界の女戦士はなぜかビキニアーマーを着こむ露出狂が多い。新年という真冬であろうとも関わらずビキニアーマーなので、オスカーの姿は別に不自然ではない。
というか、貴族令嬢が真冬にビキニアーマーを着込むなんて夢にも思わないだろう。
第一王子からの追手は今のオスカーをみても気付かずに通り過ぎる始末であった。
……いや、一部は気付いてるようだが、認識したらその瞬間鉄拳が飛んで記憶諸共意識が吹っ飛ぶ姿を幻視してしまったため、あえて気付かない振りをしてる節がある。
「くくく……命拾いしましたわね」
「全くです、お嬢様。逃亡経路ですが、まず城から出て次の十字路を右にお進みください。門近くにあるダーイルの宿屋で勇者ご一行が待機しております。まずは勇者ご一行に加わって国から脱出してください」
「何から何までありがとうねジージョ」
「お礼でしたらぜひともべろt(バキッ!!!)」
調子乗って、キスを迫ってきた侍女を鉄拳で沈めたオスカー。せっかくだからと先ほどまで着ていたドレスを着せて身代わりに仕立て上げてからその場を離れる。
何食わぬ顔で正面から堂々と城門をくぐり、侍女のジージョから示された通りにダーイルの宿屋へと向かい……
「よろしくな」
勇者スルアの3人目のハーレムパーティーの一員として迎え入れらるのであった。
こうしてオスカーは勇者スルアと2人の仲間、女魔法使いと女僧侶と共に魔王退治……オスカーにしてみればただの名目上での理由で旅立つのであった。
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