2 / 4
承
しおりを挟む
旅は順調であった。
襲い掛かって来るモンスターはオスカーのワンパンで大体ダウンだ。
別大陸へと渡った先では覆面マントにパンイチというまごうことなき変態に襲われるも、やはりワンパンで解決。
オスカーは強かった。
あまりに強すぎたせいか
『もう全部あいつ一人でいいんじゃないのか?』
な空気が蔓延してきたこともあって勇者の立場が危うくなってしまった。
これはまずいと思ったスルアは決意した。
「オスカー!お前を追放する!!」
「俺、何かやっちゃいました?」
オスカーとしては国から脱出できた時点で目的は達成できたのだ。
このままさよならしても問題ない……が、一応仲間として魔王退治まで付き合う程度の義理は持っていた。
なので理由を聞いたところ……
勇者パーティーに脳筋は必要ない。
もちろんこれは方便だ。
スルアとしても馬鹿正直に理由を伝えるのは、それこそ勇者の沽券にかかわりかねない。それらしい理由をつけたわけだ。
だが、オスカーはスルアの本音を見抜けなかった。
王城で見せた一連の行動は変態だけど出来る侍女であったジージョのお膳立てのおかげであり、普段はおつむの弱いポンコツであった。
「そ、そうだったのですか……わかりました。俺は一から修行して来ます。今一度自分を鍛えなおしてから改めて仲間として加えて下さい」
「おう、その日が来るのを待ってるぞ」
スルアからしてみればただの方便なので本心は『もう来るな』なのだが……
ポンコツであっても反省と向上心はあるオスカー。これから脳筋を脱却すべく勉学を励む気になったオスカーを前にしたせいか、ちくりと良心を痛ませながらも再開の約束を行うのであった。
……………………
翌朝、勇者ご一行から惜しまれる?形で別れた……名目上は追放だが、オスカーはその事に全く気付かないまま、新たな自分を目指して第一歩を踏み出した。
そう……
「魔法使いに俺はなる!!」
脳筋から脱却すべく、魔法使いの第一歩を踏み出そうとするも……
彼女は知らなかった。気付かなかった。
魔力0であるオスカーにとって、魔法使いの道は踏み出す以前の問題だということに……
よって……
「魔法使いになりたいだなんて寝言は寝てる時だけにしてください」
冒険者ギルドでの転職申請で受付嬢から無常な無能判定での門前払いを下されるのは当然であった。
だが、脳筋でおつむの弱いオスカーは受付嬢の言葉を真正面から受け止めたせいで……
「そうですか……魔法使いになるにはたくさん寝ればいいのですね」
誰もそんなこと言ってない。
言ってないが、オスカーは思い立ったら吉日っとばかりにオスカーは即座にギルドを飛び出した。
受付嬢が慌てて止める。
彼女視線としてみれば、オスカーは戦士として超有能なのだ。態々無能な魔法使いになる必要性ないっと思いとどまらせようとした言葉であったのだが、おつむの足りないスカー相手では変な解釈に取られてしまったらしく……
この日、超有能であった戦士オスカーは山に向かったまま消息を絶ったのであった。
襲い掛かって来るモンスターはオスカーのワンパンで大体ダウンだ。
別大陸へと渡った先では覆面マントにパンイチというまごうことなき変態に襲われるも、やはりワンパンで解決。
オスカーは強かった。
あまりに強すぎたせいか
『もう全部あいつ一人でいいんじゃないのか?』
な空気が蔓延してきたこともあって勇者の立場が危うくなってしまった。
これはまずいと思ったスルアは決意した。
「オスカー!お前を追放する!!」
「俺、何かやっちゃいました?」
オスカーとしては国から脱出できた時点で目的は達成できたのだ。
このままさよならしても問題ない……が、一応仲間として魔王退治まで付き合う程度の義理は持っていた。
なので理由を聞いたところ……
勇者パーティーに脳筋は必要ない。
もちろんこれは方便だ。
スルアとしても馬鹿正直に理由を伝えるのは、それこそ勇者の沽券にかかわりかねない。それらしい理由をつけたわけだ。
だが、オスカーはスルアの本音を見抜けなかった。
王城で見せた一連の行動は変態だけど出来る侍女であったジージョのお膳立てのおかげであり、普段はおつむの弱いポンコツであった。
「そ、そうだったのですか……わかりました。俺は一から修行して来ます。今一度自分を鍛えなおしてから改めて仲間として加えて下さい」
「おう、その日が来るのを待ってるぞ」
スルアからしてみればただの方便なので本心は『もう来るな』なのだが……
ポンコツであっても反省と向上心はあるオスカー。これから脳筋を脱却すべく勉学を励む気になったオスカーを前にしたせいか、ちくりと良心を痛ませながらも再開の約束を行うのであった。
……………………
翌朝、勇者ご一行から惜しまれる?形で別れた……名目上は追放だが、オスカーはその事に全く気付かないまま、新たな自分を目指して第一歩を踏み出した。
そう……
「魔法使いに俺はなる!!」
脳筋から脱却すべく、魔法使いの第一歩を踏み出そうとするも……
彼女は知らなかった。気付かなかった。
魔力0であるオスカーにとって、魔法使いの道は踏み出す以前の問題だということに……
よって……
「魔法使いになりたいだなんて寝言は寝てる時だけにしてください」
冒険者ギルドでの転職申請で受付嬢から無常な無能判定での門前払いを下されるのは当然であった。
だが、脳筋でおつむの弱いオスカーは受付嬢の言葉を真正面から受け止めたせいで……
「そうですか……魔法使いになるにはたくさん寝ればいいのですね」
誰もそんなこと言ってない。
言ってないが、オスカーは思い立ったら吉日っとばかりにオスカーは即座にギルドを飛び出した。
受付嬢が慌てて止める。
彼女視線としてみれば、オスカーは戦士として超有能なのだ。態々無能な魔法使いになる必要性ないっと思いとどまらせようとした言葉であったのだが、おつむの足りないスカー相手では変な解釈に取られてしまったらしく……
この日、超有能であった戦士オスカーは山に向かったまま消息を絶ったのであった。
1
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
『レベルMAXの引退生活』 〜追放先でダラダラしていたら、いつの間にか世界最強の聖域になっていました〜
小林 れい
ファンタジー
「働いたら負け」と言って追放された最強聖女、成層圏で究極のニート生活を極める 〜神々がパシリで、寝顔が世界平和の象徴です〜
「お願いだから、私を一生寝かせておいて」
前世でブラック企業の社畜として命を削ったヒロイン・ユラリア。異世界に転生し、国を救う「聖女」として崇められるも、彼女の願いはただ一つ――「もう一歩も動きたくない」。
しかし、婚約者の第一王子からは「働かない聖女など不要だ!」と無情な婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。 「え、いいんですか? 本当に休んでいいんですね!?」
喜びに震えながら、ユラリアは人類未踏の死の荒野へと引きこもる。だが、彼女の「怠惰」を極めるための魔力は、いつしか世界の理(ことわり)さえも書き換えていった。
神龍王を巨大な「日除け」に。
料理の神を「おやつ担当の給食係」に。
妖精王を「全自動美容マシーン」に。
「面倒くさい」を原動力に開発された魔導家電や、異世界の娯楽(ゲーム)。挙句の果てには、地上を離れ、邸宅ごと空へと浮かび上がる!
地上の元婚約者が、聖女を失った王国の没落に泣きつこうとも、成層圏に住む彼女には豆粒ほどにも見えない。 神々さえもパシリにする史上最強のニート聖女が、夢の中でも二度寝を楽しむ、贅沢すぎる究極の休日が今、始まる!
役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く
腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」
――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。
癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。
居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。
しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。
小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。
悪役令嬢は廃墟農園で異世界婚活中!~離婚したら最強農業スキルで貴族たちが求婚してきますが、元夫が邪魔で困ってます~
黒崎隼人
ファンタジー
「君との婚約を破棄し、離婚を宣言する!」
皇太子である夫から突きつけられた突然の別れ。
悪役令嬢の濡れ衣を着せられ追放された先は、誰も寄りつかない最果ての荒れ地だった。
――最高の農業パラダイスじゃない!
前世の知識を活かし、リネットの農業革命が今、始まる!
美味しい作物で村を潤し、国を救い、気づけば各国の貴族から求婚の嵐!?
なのに、なぜか私を捨てたはずの元夫が、いつも邪魔ばかりしてくるんですけど!
「離婚から始まる、最高に輝く人生!」
農業スキル全開で国を救い、不器用な元夫を振り回す、痛快!逆転ラブコメディ!
追放先の辺境で前世の農業知識を思い出した悪役令嬢、奇跡の果実で大逆転。いつの間にか世界経済の中心になっていました。
緋村ルナ
ファンタジー
「お前のような女は王妃にふさわしくない!」――才色兼備でありながら“冷酷な野心家”のレッテルを貼られ、無能な王太子から婚約破棄されたアメリア。国外追放の末にたどり着いたのは、痩せた土地が広がる辺境の村だった。しかし、そこで彼女が見つけた一つの奇妙な種が、運命を、そして世界を根底から覆す。
前世である農業研究員の知識を武器に、新種の果物「ヴェリーナ」を誕生させたアメリア。それは甘美な味だけでなく、世界経済を揺るがすほどの価値を秘めていた。
これは、一人の追放された令嬢が、たった一つの果実で自らの運命を切り開き、かつて自分を捨てた者たちに痛快なリベンジを果たし、やがて世界の覇権を握るまでの物語。「食」と「経済」で世界を変える、壮大な逆転ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる