赤実かすみの青欲

朱音めあ

文字の大きさ
1 / 12

しおりを挟む

 僕の一つ下の後輩である「赤実かすみ」という少女は、少々変わった癖を持っている。



「先輩、こんにちはー」



 赤実かすみは教室へ入った途端、まるでタバコを吸うかの様に、胸ポケットから青色のペンを取り出してそれを口に咥える。





 これが彼女の変わった癖。



 黒いセミロングに可愛らしい顔立ちの少女は、いつも青色のペンを口に咥えている。

 それも決まって、黒や赤のペンではなく必ず青のペンを咥えるのだ。





「お疲れ、赤実。今日はちゃんと課題やってきた?」



 僕らは文芸部に所属している。



 ちなみに部員は5人。

 その内1人は幽霊部員で、もう1人は勉強に集中したいからと部活は休み、

 更に残りの1人は大抵サボリだ。



 なのでこの部活は実質、僕と赤実かすみの2人で活動している様なものであった。





「今日は絵を描いてきました!」



 かすみは鞄から一枚のファイルを取り出し、そこからイラストの描かれた用紙を取り出す。



 可愛い女の子のイラストであった。



 可愛らしいアニメチックなイラストであるが、この絵には一つ特徴がある。

 それは、そこだけ色を塗り忘れたかの様に空が真っ白である事
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

降っても晴れても

凛子
恋愛
もう、限界なんです……

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

一途な恋

凛子
恋愛
貴方だけ見つめてる……

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

処理中です...