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第二章
36 ディガル侯爵邸 1
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三日後の晴れた日。
リリーはミッシェルに抱かれ、四頭立ての馬車に揺られていた。
「いい? 今日は近衛騎士団長さんのお屋敷にお呼ばれしているんだから、お行儀良くしなくちゃダメだよ? いい子にできる?」
「ニャーン!」
元気よく返事をするリリーを、向かいの席に座ったリュカは心配そうに見ている。
あの後スピカに打診してみたが、『ご主人様に協力はしたいけれど、もう年で、最近疲れやすいのよ。できれば遠慮させて頂きたいわ』と辞退された。
『なに!? どっか行くの? 僕も行く!!』そう立候補したチェイスは、大きい犬は必要無いと却下された。
ということで、今回はリリーだけ参加となった。
(なにこれ……すごいお屋敷……)
侯爵家からの迎えの馬車に乗り、連れて行かれた屋敷を見て、思わず口が開いてしまう。
(立派なうちのお屋敷より、更に更に大きくて立派だわ! さすが、お姫様が嫁いだ侯爵家)
豪奢な客間に通され、ミッシェルの腕の中で口をポカンと開けたまま周りをキョロキョロ見ていると、
「おー、よく来てくれたな!」
大きな声を響かせ、大きな身体のデューイが入って来た。その後ろには二十代後半くらいの美しい女性と、可愛い女の子の姿がある。
「団長、迎えの馬車をありがとうございます。お久し振りです、マリアンヌ様」
「本当にお久しぶりですわね、リュカ様。今日はたまの休みだというのに、旦那様の思いつきに付き合ってもらっちゃって、ごめんなさいね」
にこやかな笑顔で話すマリアンヌ。
(うわー美人! 背高い! 顔小さい! さすが王族、気品があるわ。こんなに美人のお姫様が団長さんに一目惚れって……いや、団長さんも強そうで頼りがいがあってかっこいいけど、なんていうか……熊さんっぽいじゃない)
そんな失礼な事を考えながら、リリーはマリアンヌを見つめた。
王族に多い、赤い髪を結い上げ、流れるようなタイトな青いドレスがとてもよく似合っている美女だ。背の高いデューイと並ぶとそうは見えないが、リュカと同じくらいの長身がある。
「さあアンジェ、あなたのためにわざわざいらしていただいたのよ、ちゃんとご挨拶なさい」
そう促され、彼女の後ろにいた小さな女の子が一歩前に出た。
レースと花のモチーフの飾りが沢山ついたフワフワのピンクのドレスのスカートをチョンとつまみ、膝を少し曲げて「ごきげんよう」と挨拶をする。
(この子も赤い髪。お母さんに似てるわね。すっごくかわいい)
「こんにちは、アンジェレッタ嬢」
「リュカ様~ぁ、アンジェ、リュカ様にお会いしたかったです!」
リュカに声をかけられ嬉しそうに駆け寄り、腰のあたりに抱きつく。
「お父上に聞きましたよ。なにか生き物を飼いたいとか?」
「はい! うちには狩りに連れて行く大きくて怖そうな犬しかいないんですもの。わたくし、かわいいネコちゃんとか、ウサギさんとか、小鳥さんが欲しいんです。でもお父様は、何匹も飼うのはダメだって」
「生き物を飼うということは、案外大変ですからね。今日はうちで飼っている猫を連れてきました。息子と会うのは初めてですね」
「こんにちは! ミッシェル・ベルナルドです! 六歳です!」
元気良く挨拶したミッシェルを、アンジェレッタは「あら、わたくしと同い年なのね?」と上から下へ、そして下から上へとまじまじ見ながら近寄った。
「ふうん……あなた、あまりリュカ様と似ていないわね。それにわたくしより背が低いわ。リュカ様の息子だって言うから楽しみにしてたけど、ちょっとがっかり。……それが連れてきたネコ? 黒ネコなのね。真っ黒って、なんだかちょっと怖いわ」
眉をひそめて、大人達には聞こえない小さな声でそう言うアンジェレッタに、顔は可愛いけど性格キツそうな子だと不機嫌になりつつ、リリーは低い声で『ニーィ』と鳴いたが、
「まあ! 綺麗な猫ね。天鵞絨のような毛並みだし、青い瞳は宝石のようだわ。ミッシェル君、ちょっとわたくしに抱かせてくれない?」
母のマリアンヌはリリーを気に入ったらしい。
「どうぞ!」
ミッシェルは、笑顔でリリーをマリアンヌに渡した。
「ん~可愛い。いい子ね~」
(娘は生意気だけど、母親はいい人ね)
喉を撫でられゴロゴロ言いながら、リリーはマリアンヌの胸に頭を押し付けた。
(うわー、いい匂い。あー、この胸の柔らかさ、ついモミモミしちゃう)
「あらこの子、マッサージしてくれているわ。なんて可愛いんでしょう。旦那様からリュカ様はこの猫に夢中だって聞きましたけど、その気持ちが良くわかりますわ」
猫が前足を交互に動かし、モミモミしている姿は愛らしい。
さっき「怖い」と言ったアンジェレッタも、横からその姿を見て抱いてみたくなったらしい。
「お母様! わたくしも抱いてみたいです!」
「順番ね、順番。さあ、お茶でも飲みながらお話ししましょう。リュカ様、こちらへどうぞ。ミッシェル君はどんなお菓子が好きかしら?」
リリーを離したくないマリアンヌは、リリーを撫でながら使用人がお茶の用意をしているテーブルへと皆を促す。
「ねえお母様! わたくしも!」
「アンジェあなた、ミッシェル君にあなたのお部屋を見せてあげたら?」
「じゃあ、ネコちゃんも一緒に連れてく」
「この子はあなたのお部屋なんて見たくないわよ」
「ずーるーい! お母様ばかり!」
「だってこの子、わたくしにすごく懐いているんですもの。ねえリュカ様、この子はなんて名前なのかしら?」
「リリーです」
「まあ、名前も可愛いわね。リリーちゃん、いい子ね~」
マリアンヌは、リリーをいたく気に入ったようだ。
「気を付けて下さい。お召し物に爪がひっかかるかもしれませんよ?」
「少しくらい傷がついても平気ですわ。ああでも、アンジェのドレスは新しい物だったわね。リュカ様にお会いするからって新しいドレスを着たのだから、あなたは抱かない方がいいわよ」
「そんなっ! 大丈夫だもん! ねっ? リリーちゃんはいい子だからドレスを汚したりしないわよね?」
(まあ、爪は立てないように気をつけるけど、毛は付くわよ?)
そんな事を考えながら、リリーはアンジェレッタを見た。
(可愛くて、ちょっと生意気で我が儘なお姫様ね。リュカ様の事が好きらしいけど、だからといって、うちの可愛い坊ちゃんに対するあの態度はあまりいただけないわ。同い年の女の子に小さいと言われて、ミッシェル君傷ついたわよ)
そう思い見てみると、ミッシェルは美味しそうに焼き菓子を食べながら、デューイにオオカミ退治の話を聞いている。
(あら……本人が気にしてないみたいだから、ま、いっか)
ひとまず安心し、マリアンヌの腕の中でリリーはゴロゴロと喉を鳴らした。
リリーはミッシェルに抱かれ、四頭立ての馬車に揺られていた。
「いい? 今日は近衛騎士団長さんのお屋敷にお呼ばれしているんだから、お行儀良くしなくちゃダメだよ? いい子にできる?」
「ニャーン!」
元気よく返事をするリリーを、向かいの席に座ったリュカは心配そうに見ている。
あの後スピカに打診してみたが、『ご主人様に協力はしたいけれど、もう年で、最近疲れやすいのよ。できれば遠慮させて頂きたいわ』と辞退された。
『なに!? どっか行くの? 僕も行く!!』そう立候補したチェイスは、大きい犬は必要無いと却下された。
ということで、今回はリリーだけ参加となった。
(なにこれ……すごいお屋敷……)
侯爵家からの迎えの馬車に乗り、連れて行かれた屋敷を見て、思わず口が開いてしまう。
(立派なうちのお屋敷より、更に更に大きくて立派だわ! さすが、お姫様が嫁いだ侯爵家)
豪奢な客間に通され、ミッシェルの腕の中で口をポカンと開けたまま周りをキョロキョロ見ていると、
「おー、よく来てくれたな!」
大きな声を響かせ、大きな身体のデューイが入って来た。その後ろには二十代後半くらいの美しい女性と、可愛い女の子の姿がある。
「団長、迎えの馬車をありがとうございます。お久し振りです、マリアンヌ様」
「本当にお久しぶりですわね、リュカ様。今日はたまの休みだというのに、旦那様の思いつきに付き合ってもらっちゃって、ごめんなさいね」
にこやかな笑顔で話すマリアンヌ。
(うわー美人! 背高い! 顔小さい! さすが王族、気品があるわ。こんなに美人のお姫様が団長さんに一目惚れって……いや、団長さんも強そうで頼りがいがあってかっこいいけど、なんていうか……熊さんっぽいじゃない)
そんな失礼な事を考えながら、リリーはマリアンヌを見つめた。
王族に多い、赤い髪を結い上げ、流れるようなタイトな青いドレスがとてもよく似合っている美女だ。背の高いデューイと並ぶとそうは見えないが、リュカと同じくらいの長身がある。
「さあアンジェ、あなたのためにわざわざいらしていただいたのよ、ちゃんとご挨拶なさい」
そう促され、彼女の後ろにいた小さな女の子が一歩前に出た。
レースと花のモチーフの飾りが沢山ついたフワフワのピンクのドレスのスカートをチョンとつまみ、膝を少し曲げて「ごきげんよう」と挨拶をする。
(この子も赤い髪。お母さんに似てるわね。すっごくかわいい)
「こんにちは、アンジェレッタ嬢」
「リュカ様~ぁ、アンジェ、リュカ様にお会いしたかったです!」
リュカに声をかけられ嬉しそうに駆け寄り、腰のあたりに抱きつく。
「お父上に聞きましたよ。なにか生き物を飼いたいとか?」
「はい! うちには狩りに連れて行く大きくて怖そうな犬しかいないんですもの。わたくし、かわいいネコちゃんとか、ウサギさんとか、小鳥さんが欲しいんです。でもお父様は、何匹も飼うのはダメだって」
「生き物を飼うということは、案外大変ですからね。今日はうちで飼っている猫を連れてきました。息子と会うのは初めてですね」
「こんにちは! ミッシェル・ベルナルドです! 六歳です!」
元気良く挨拶したミッシェルを、アンジェレッタは「あら、わたくしと同い年なのね?」と上から下へ、そして下から上へとまじまじ見ながら近寄った。
「ふうん……あなた、あまりリュカ様と似ていないわね。それにわたくしより背が低いわ。リュカ様の息子だって言うから楽しみにしてたけど、ちょっとがっかり。……それが連れてきたネコ? 黒ネコなのね。真っ黒って、なんだかちょっと怖いわ」
眉をひそめて、大人達には聞こえない小さな声でそう言うアンジェレッタに、顔は可愛いけど性格キツそうな子だと不機嫌になりつつ、リリーは低い声で『ニーィ』と鳴いたが、
「まあ! 綺麗な猫ね。天鵞絨のような毛並みだし、青い瞳は宝石のようだわ。ミッシェル君、ちょっとわたくしに抱かせてくれない?」
母のマリアンヌはリリーを気に入ったらしい。
「どうぞ!」
ミッシェルは、笑顔でリリーをマリアンヌに渡した。
「ん~可愛い。いい子ね~」
(娘は生意気だけど、母親はいい人ね)
喉を撫でられゴロゴロ言いながら、リリーはマリアンヌの胸に頭を押し付けた。
(うわー、いい匂い。あー、この胸の柔らかさ、ついモミモミしちゃう)
「あらこの子、マッサージしてくれているわ。なんて可愛いんでしょう。旦那様からリュカ様はこの猫に夢中だって聞きましたけど、その気持ちが良くわかりますわ」
猫が前足を交互に動かし、モミモミしている姿は愛らしい。
さっき「怖い」と言ったアンジェレッタも、横からその姿を見て抱いてみたくなったらしい。
「お母様! わたくしも抱いてみたいです!」
「順番ね、順番。さあ、お茶でも飲みながらお話ししましょう。リュカ様、こちらへどうぞ。ミッシェル君はどんなお菓子が好きかしら?」
リリーを離したくないマリアンヌは、リリーを撫でながら使用人がお茶の用意をしているテーブルへと皆を促す。
「ねえお母様! わたくしも!」
「アンジェあなた、ミッシェル君にあなたのお部屋を見せてあげたら?」
「じゃあ、ネコちゃんも一緒に連れてく」
「この子はあなたのお部屋なんて見たくないわよ」
「ずーるーい! お母様ばかり!」
「だってこの子、わたくしにすごく懐いているんですもの。ねえリュカ様、この子はなんて名前なのかしら?」
「リリーです」
「まあ、名前も可愛いわね。リリーちゃん、いい子ね~」
マリアンヌは、リリーをいたく気に入ったようだ。
「気を付けて下さい。お召し物に爪がひっかかるかもしれませんよ?」
「少しくらい傷がついても平気ですわ。ああでも、アンジェのドレスは新しい物だったわね。リュカ様にお会いするからって新しいドレスを着たのだから、あなたは抱かない方がいいわよ」
「そんなっ! 大丈夫だもん! ねっ? リリーちゃんはいい子だからドレスを汚したりしないわよね?」
(まあ、爪は立てないように気をつけるけど、毛は付くわよ?)
そんな事を考えながら、リリーはアンジェレッタを見た。
(可愛くて、ちょっと生意気で我が儘なお姫様ね。リュカ様の事が好きらしいけど、だからといって、うちの可愛い坊ちゃんに対するあの態度はあまりいただけないわ。同い年の女の子に小さいと言われて、ミッシェル君傷ついたわよ)
そう思い見てみると、ミッシェルは美味しそうに焼き菓子を食べながら、デューイにオオカミ退治の話を聞いている。
(あら……本人が気にしてないみたいだから、ま、いっか)
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