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第一部・第二章:出会いと再会は突然に
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霊能科への道は意外と短いため、校舎はすぐに見つけることができた。
普通科と同じ純白の校舎に縦横に黒色の線が入り、上に設置されている時計は洋風な感じの数字が並んでいる。
全体的に洋風で、モノクロな感じの校舎だ。
授業中なのか人はいなくて静かである。
だが、どんな特徴の人かわからない人物を探すのは骨が折れそうだな。学園長に聞いておけば良かった。
「……なんだ?これ」
ふと足を止めた。
視界がぼやけていたためおかしいと思い、手を伸ばしてみれば目の前に膜みたいなものが張ってあり、これ以上を進ませない。
膜が張ってある場所をじっと見つめ、ひとつの可能性が生まれた。
「結界……か?」
感じとる“気”は嵐武様とは異なるけど、形態も神様達とは全く違うから分かりにくいけど、その可能性が高いな。
なんたってここは霊能科。
チカラを持つ者だけの学舎だ。
おかしいことではない。
でも問題はこの結界らしきものを作った人物が誰なのか、だ。
授業中に教室で作ったとは考えられないから、おそらく授業に出てない人が作ったのだろう。
ということは、この結界を作った人物が学園長の言ってた人か?
神様達に比べたら断然劣るけど、それでもひしひしと伝わる。……強い力だということが。
「なるほどね、かなりの実力者って訳か」
誰にも聞かれないよう小さな声で呟いたのだが、風が吹くこともなく木々が音をたてている訳でもなくただ静かに時が流れるその場には俺の声が異様に大きく感じた。
結界を張って、中で何をしてるんだ?授業をサボるほどの何があるんだ?
……頭の中でぐるぐる考えても時間が経つだけだし、今はこの結界をどうにかする方法を考えたほうが良いな。
しかしどうしよう。俺には霊能力とか皆無だし、結界を解くことはできない。それはすなわち結界内の空間に入れないって訳で、結界を作った人物とはなすことができないということだ。
この結界がどんな効力を持つかはわからんから危険な行為だと思うけど、ちょっと結界に触れてみようか。
昔、嵐武様が言ってた。
他人の結界に触れるのは危険行為だって。
もし結界を作った人物と自分との波長が合わなかったときに、力が弱い者にダメージがくるからなんだとか。
俺の目の前に張られている結界は間違いなく強い人の結界だ。
それに比べて俺は力のない普通の人間。
波長が合わなかった場合、ダメージがくるのは俺の方だ。
だけど不思議と不安や怖れはない。
波長が合うのを祈るのみだ。
掌をそっと伸ばし、結界に触れる。
結界に触れられたら術者は気づくはずだから、異変を確かめるためにこちらに来る。そのときに、会話を試みよう。
だけどおかしいな。触ってる感触がない。
もう少し強く押してみたほうが良いか、と手に力をこめてぐっと押した。だが、そのとき信じられないことが起きた。
「………え?」
薄く黄色い半透明な結界を俺の手がすり抜けた。
空気を掴むように掌を動かし、何も感じないことを確認してから結界内に入ったが、身体に異常は見られない。暫く結界内をうろうろしたのだが俺の身体は健康そのもの。罠が発生することもなかった。
「え、まじで意味わかんないんだけど。なして?」
思わずぼやいてしまうほどびっくりした。
結界の知識は頭の中にある。触れたのは初めてだが、結界というものが分かりやすく言えぱ主に目には見えない壁の役割を果たすことを知ってたため余計に焦った。
一般的な結界は波長が合う合わない関係なく術者以外の者を拒絶する。特殊な結界も多く作られたが、それが本来の結界だ。
なのに、何故結界は俺を拒絶しなかった?
普通科と同じ純白の校舎に縦横に黒色の線が入り、上に設置されている時計は洋風な感じの数字が並んでいる。
全体的に洋風で、モノクロな感じの校舎だ。
授業中なのか人はいなくて静かである。
だが、どんな特徴の人かわからない人物を探すのは骨が折れそうだな。学園長に聞いておけば良かった。
「……なんだ?これ」
ふと足を止めた。
視界がぼやけていたためおかしいと思い、手を伸ばしてみれば目の前に膜みたいなものが張ってあり、これ以上を進ませない。
膜が張ってある場所をじっと見つめ、ひとつの可能性が生まれた。
「結界……か?」
感じとる“気”は嵐武様とは異なるけど、形態も神様達とは全く違うから分かりにくいけど、その可能性が高いな。
なんたってここは霊能科。
チカラを持つ者だけの学舎だ。
おかしいことではない。
でも問題はこの結界らしきものを作った人物が誰なのか、だ。
授業中に教室で作ったとは考えられないから、おそらく授業に出てない人が作ったのだろう。
ということは、この結界を作った人物が学園長の言ってた人か?
神様達に比べたら断然劣るけど、それでもひしひしと伝わる。……強い力だということが。
「なるほどね、かなりの実力者って訳か」
誰にも聞かれないよう小さな声で呟いたのだが、風が吹くこともなく木々が音をたてている訳でもなくただ静かに時が流れるその場には俺の声が異様に大きく感じた。
結界を張って、中で何をしてるんだ?授業をサボるほどの何があるんだ?
……頭の中でぐるぐる考えても時間が経つだけだし、今はこの結界をどうにかする方法を考えたほうが良いな。
しかしどうしよう。俺には霊能力とか皆無だし、結界を解くことはできない。それはすなわち結界内の空間に入れないって訳で、結界を作った人物とはなすことができないということだ。
この結界がどんな効力を持つかはわからんから危険な行為だと思うけど、ちょっと結界に触れてみようか。
昔、嵐武様が言ってた。
他人の結界に触れるのは危険行為だって。
もし結界を作った人物と自分との波長が合わなかったときに、力が弱い者にダメージがくるからなんだとか。
俺の目の前に張られている結界は間違いなく強い人の結界だ。
それに比べて俺は力のない普通の人間。
波長が合わなかった場合、ダメージがくるのは俺の方だ。
だけど不思議と不安や怖れはない。
波長が合うのを祈るのみだ。
掌をそっと伸ばし、結界に触れる。
結界に触れられたら術者は気づくはずだから、異変を確かめるためにこちらに来る。そのときに、会話を試みよう。
だけどおかしいな。触ってる感触がない。
もう少し強く押してみたほうが良いか、と手に力をこめてぐっと押した。だが、そのとき信じられないことが起きた。
「………え?」
薄く黄色い半透明な結界を俺の手がすり抜けた。
空気を掴むように掌を動かし、何も感じないことを確認してから結界内に入ったが、身体に異常は見られない。暫く結界内をうろうろしたのだが俺の身体は健康そのもの。罠が発生することもなかった。
「え、まじで意味わかんないんだけど。なして?」
思わずぼやいてしまうほどびっくりした。
結界の知識は頭の中にある。触れたのは初めてだが、結界というものが分かりやすく言えぱ主に目には見えない壁の役割を果たすことを知ってたため余計に焦った。
一般的な結界は波長が合う合わない関係なく術者以外の者を拒絶する。特殊な結界も多く作られたが、それが本来の結界だ。
なのに、何故結界は俺を拒絶しなかった?
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