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漬物と日本酒01
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「つかれた」
「お疲れ様」
撫子は、呆然と天井を見上げるあやめを憐れんだ。
あやめの所属しているゼミでは、現在、学外で開催される発表会に向けて大詰めである。あやめは、バイトに発表の準備に課題に……と、一ヶ月以上忙しなく動いている。
対面で一緒に受けられる授業は、週に一回。金曜日しかない。先週よりも疲労の色が濃いあやめを見て、撫子はあやめの顔をじっと見た。
今日のあやめは二限から四限までずっと学校で授業を受けていたようで、淡いオレンジとブラウンのアイシャドウの下に、隈がうっすらと浮き上がっていた。
「あやめちゃん、大丈夫?」
「リーダーもうやだ。辞めたすぎる」
撫子は顔を伏せたあやめの頭をそっと撫でた。あやめのゼミの話は、他の同級生からも聞いていた。本当に大変そうだと思っていると、あやめが撫子の腰に抱きついた。
「は~~。……撫子ちゃん、この後空いてる?どこか美味しいところ食べに行こ」
「えっ行きたい」
疲れているなら早く帰って休んだ方が……という気持ちもあったが、久しぶりのお出掛けに釣られ、撫子は即答した。
「お疲れ様」
撫子は、呆然と天井を見上げるあやめを憐れんだ。
あやめの所属しているゼミでは、現在、学外で開催される発表会に向けて大詰めである。あやめは、バイトに発表の準備に課題に……と、一ヶ月以上忙しなく動いている。
対面で一緒に受けられる授業は、週に一回。金曜日しかない。先週よりも疲労の色が濃いあやめを見て、撫子はあやめの顔をじっと見た。
今日のあやめは二限から四限までずっと学校で授業を受けていたようで、淡いオレンジとブラウンのアイシャドウの下に、隈がうっすらと浮き上がっていた。
「あやめちゃん、大丈夫?」
「リーダーもうやだ。辞めたすぎる」
撫子は顔を伏せたあやめの頭をそっと撫でた。あやめのゼミの話は、他の同級生からも聞いていた。本当に大変そうだと思っていると、あやめが撫子の腰に抱きついた。
「は~~。……撫子ちゃん、この後空いてる?どこか美味しいところ食べに行こ」
「えっ行きたい」
疲れているなら早く帰って休んだ方が……という気持ちもあったが、久しぶりのお出掛けに釣られ、撫子は即答した。
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