恋と愛とで抱きしめて

鏡野ゆう

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番外編

番外編 第二話

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「ねえ信吾しんごさん」
「ん?」

 子供達を寝かしつけてリビングに戻ると、信吾さんはソファに座り、音量をしぼってニュース番組を観ていた。お茶を注いだマグカップを片手にその横に座ると、肩に手が回されて引き寄せられる。最近は子供達が眠ってからこうやって、マッタリ二人ですごすのが日課になっていた。

「今日の封筒のことだけど、まだ続くと思う?」
「……今回だけだと思いたいがどうだろうな」
「子供達、いつも通り保育園に連れていっても大丈夫だよね? もちろん、先生達には話をするけどさ」

 肩を無意識に撫でていた信吾さんの手が止まる。

「考えたんだが」
「んー?」
奈緒なおとチビ達の行きと帰り、しばらく送り迎えをすることにした」
「信吾さんが?」
「本当なら俺がずっと送迎をしてやりたいんだがそうもいかなくてな、うちの隊の連中に話をして誰かに送迎させる。明日は俺が送っていくが」
「病院と駐屯地は正反対の方角にあるから、凄く遠回りになっちゃうよ?」
「お前達の安全が最優先だ。多少の融通は効く」
「……それって職権乱用とかじゃないの? 問題ない?」

 私の質問にクスッと笑う信吾さん。あれ? これって笑うようなこと?

「違う違う。普段は前と変わらず早く行っているが、偉くなったらそれなりに、遅い時間に出勤しても問題ないってことだよ」
「え、そうだったの?」
「もう訓練にも参加できないしな。偉くなって本省での会議も増えてきたし、今の俺は、意外と民間企業の管理職と変わらないんじゃないか?」
「全然気がつかなかったよ……」

 だけど言われてみれば、以前は私が出勤する時間より早く出ていたのが今じゃ一緒に出るし、新しい年度になってからは、都内での会議や会合って日が多くなってるよね。

「あれ? でも香取かとり君が、信吾さんは元気すぎて困るってよく言ってるよ? 訓練には参加してるんだよね」
「たまにな。部下の力量も自分の目で確かめておきたいし、俺自身も勘が鈍るのは困るから」

 そして相変わらずなので、部下の人達に二佐は元気すぎて困ると愚痴られているらしい。

 たまに会う香取君なんて、オヤジは偉いんだから、大人しく上でお飾りになっていてくれれば良いのにとまで言い出す始末。教官になった安住あずみさん達も相変わらず元気で、オッサン共は何であんなに元気なんだと愚痴るのが、香取君たち若い隊員さんの日課になっているとか。職場でもそんなに元気なんだあって思いつつ、家でのことを考えたらそうかも……なんて変に納得しちゃったよ。

「なんで顔を赤くしてるんだ?」
「え? 赤くなんてしてないよ?」

 思わず頬に手を当てると、信吾さんがニヤニヤしながらこちらを見下ろしてきた。

「なに考えてたんだ?」
「信吾さんは何歳になっても元気なんだなーって思っただけ」

 そんな返事に更にニヤニヤと笑いながら、向かい合わせになるようにして、私を膝の上に引っ張りあげた。そしてパジャマの下に手を滑り込ませてくる。

「あ、あのさ、そういう意味で元気っていうことじゃなくてね」
「俺はそういう意味の元気って受け取った」
「えー……」
「なんだ、不満か?」
「そんなことないけど、平日は勘弁してほしいよ? 私は信吾さんと違って、そんなに体力が有り余ってるわけじゃないんだから。それより信吾さん」
「んー?」

 すでに信吾さんは会話なんてどうでもよくなっちゃってるみたいで、パジャマのボタンを外しにかかっていた。そして私の呼びかけにも上の空で、返事をしながら胸の上のあたりに唇を這わせている。

「今日来てた刑事さんのこと、気に入らなかったんでしょ」

 ピタリと動きが止まった。そして視線をこちらに向けてくる。おお、図星だったのね?

「官僚的な雰囲気を持ってはいたが、変にちゃらい感じの男だったよな。あれは奈緒に気があるぞ」
「今日会ったばかりの人だよ? それに信吾さんがすぐに来たから、既婚者だってことも判明しているわけだし」
「世の中には、相手が結婚していようがしていまいが気にしない奴はいるだろ」

 確かに。私のお父さんもお父さんの元奥さんもそんな感じの人達だった。

「それはそうだけど、私があの手のタイプの男の人が好きじゃないことは、信吾さんだって分かってるでしょ?」
「ああ、そう言えば雰囲気が似ていたかもな、あの何とかっていう先輩に」
「うん」

 学生時代にやらかしてくれた松橋まつばし先輩。刑事の加藤かとうさん、誰かに雰囲気が似ているなあと思っていたんだけど、これでハッキリしたよ。先輩に似ているから、初対面でもこの人は苦手だなって感じちゃったんだ。

「だけど、理事長先生がわざわざ頼んでくれた人だから、無碍むげに断れないし」
「それは分かっている」
「それにね、私は信吾さん以外の男の人には、興味ないから」
「当り前だ」

 信吾さんはムッとした表情でそう言うと、私のことを引き寄せて首の辺りをきつく吸ってきた。わあ、明日は仕事なのに、何でそんな所にキスマークをつけるのお?!

「し、信吾さんっ、そんな見えちゃう場所に何で」
「見える場所だから」
「なにそれえ……」
「これからしばらくは毎日つけてやる」
「えぇぇぇ?!」

 困るよ、髪を束ねられないじゃない。

「なんでえ……?」
「いつあの刑事が来るか分からないだろ? これは相手に対する牽制けんせい
「そんなことする必要ないのにぃ」
「これは男同士の戦いなんだよ」
「えー……私の意志は無視ですかぁ……なんかムカつくんですけどぉ」

 信吾さんは、ブツブツ文句を言う私を軽々と抱き上げて寝室へと向かった。ベッドに落とされて、そのまま腕の中に閉じ込められる。

「男同士の戦いだなんてくだらなーい」
「仕方ないだろ。あいつがそういう目で、奈緒を見ているのに気がついたんだから。だから、きちんと牽制けんせいはしておく」
「それって、私のことを信用してないってことにも聞こえる」

 気まずそうな顔をした。

「奈緒が信用できないんじゃない。俺が我慢ならないだけなんだよ。奈緒があの刑事に、そんな目で見られるのが嫌なんだ」
「それってヤキモチ?」

 首を傾げて見上げていたら、何だか信吾さんの顔がちょっと赤くなった気がする。

「わ、何だか信吾さん顔が赤い」
「うるさい」
「あ、耳まで赤いよ?」
「黙れ」
「可愛いぃ~信吾さーん」
「だ・ま・れ」

 そんな訳で、信吾さんは私を黙らせる為に実力行使に出た。あっという間にパジャマを脱がされて、気がつけば体の奥深くまで熱い塊が入り込んでいる。

「特作の二佐、しかもいい年したおっさんに向かって、可愛いだなんてけしからんな」
「……私の旦那様に向かって、おっさんだなんてけしからんよ?」
「ほお? そんな軽口を叩けるほど余裕があるんなら、手加減は無用だな」
「え、ちょっと待って、やっ、待ってったらあ」

 中を激しく動く感触に声を上げると、信吾さんはシーッてささやきながらキスをしてきた。

「あまり大きな声を出すと、チビ達が起きるぞ?」
「やぁんっ、誰の、せい?!」
「もしかして俺のせいか?」
「もしかしなくても信吾さんのせいっ」

 寝室のドアが開いているのに気がついて、声を出さないようにって我慢していたら、それが逆に煽っちゃったみたいで、自分で声を出すなって言っておきながら、感じるところばかりを攻めてきた。もうドSだあ!!

「あぁぁっ、駄目だったらぁっ」
「愛してるよ、奈緒」

 その言葉に反応して、中がきゅんって締まって信吾さんが呻いた。中が狭くなったせいで、自分の胎内で動く信吾さんのものがはっきりと感じられるようになり、声をあげそうになっちゃう。

「もうっ、それ反則っ、ばかっ、ドSっ」
「それは俺のセリフだ、そんなに締めつけるな」
「誰のせいよぉ……っ」
「もしかして俺?」

 ニヤリと口元に悪戯いたずらっぽい笑みを浮かべてこっちを見下ろしてくるものだから、ちょっとムカッてしながら軽く睨みつけた。だってこんな時に愛してるって言われたら私がどんな反応するか分かりきってるのにあんなこと言うんだものね、ちょっと卑怯だ。しかも全然動きを緩めてくれる気配もないし?

「もしかしなくても信吾さんのせいなのっ、やんっ、そんなに強くしないでぇ、やだあっ」
「声を抑えろ、チビが起きるぞ」
「だから、誰のせいっ」
「俺のせいだな」

 そんなこんなで、信吾さんの手加減無用は本当に容赦無いっていうのを、改めて思い知らされた夜だった。明日も仕事なのにね、本当に容赦無いんだから。私もそんなに若くないんだよぉ?


+++++


 横でグッタリしてウトウトしている奈緒の顔を見下ろしながら、溜め息をついた。結婚してそろそろ十年が経とうとしているのに、我ながら自分の嫉妬深さにはほとほと呆れる。だが、相手が奈緒なのだから仕方の無いことなのだろう。そう思いながら指の背で妻の頬を撫でる。

「もう無理ぃ……」

 ちょっとだけ眉をひそめて呟くと、何やらふにゃふにゃ言いながらしがみついてきた。驚くほどピッタリと自分の腕の中におさまる体。子供を産んでから少しは丸みが出てきたところもあるが、相変わらずほっそりとしている。どうやったらこの体の中にお二人様がおさまっていられたのか、いまだに男の自分には謎だ。

 こちらの視線に気がついたのか、目をあけてボンヤリと見上げてきた。その顔がどんなに煽るかだなんて、考えてもいないんだろうな、こいつは。

「……信吾さぁん、私のこと好きぃ?」
「ああ、好きだし愛してるよ」

 その答えに嬉しそうな笑みを浮かべる。

「私もぉ。……でもぉ、もう無理だよぉ」

 そう言いながら眠ってしまった。そんな妻の体を抱きしめながら考え込む。

―― どう考えてもタイミングが良すぎる ――

 四月に入ってから奈緒に話すかどうするか迷っていたことだが、今年、陸上自衛隊に入隊してきた人間の中に、気になる人物の名前を見つけた。戸川とがわ聡史さとし。地方の大学出身だが、情報処理の能力が高い人間で、情報部の下部組織への配属となった男だ。特作所属の優秀な分析官を探していたので、新しく入って来た連中の経歴に目を通して偶然に見つけたものだ。

 戸川

 奈緒の父親の元妻の実家と同じ苗字。しかも戸川家の遠戚が住んでいるとされた山陽地方出身。調べてみればビンゴ。現在は祖父方の親戚の養子となっていたが、戸川聡史は奈緒の異母弟だった。最初は単なる偶然かと思っていた。だが奴が所属している部署の責任者である向井むかい三佐から内密に連絡があった、誰かがその部署のパソコンで俺のことを調べた形跡があると。

「うまく足跡は消していましたけどね。その点は俺の方が上手うわてですから。どうします?」

 本来ならば、すぐにでも事情聴取するべき案件だ。だが、本当に俺や奈緒のことを調べようとしていたのか、それとも単に、公に名前が出ている特殊作戦群の幹部に興味があっただけなのか、少し泳がせてみようという話になった。そんな矢先に奈緒の元に届いた封筒。これは本当に偶然なのか? 偶然にしてはタイミングが良すぎる。

―― よりによってモグラ夫妻が国外にいる時とはな…… ――

 彼らなら戸川のバックボーンを短時間で調査して、白黒はっきりさせられるのだが。あいつ等が帰国するのは、確か一週間後だったはず。連絡があったら帰国早々の新婚夫婦には申し訳ないが、少し探ってもらうとするか。

―― それまでにあの加藤とかいう刑事が解決できれば言うことはないが、警視庁の刑事さんのお手並み拝見と言ったところだな ――

 意地悪い笑みが浮かぶ。

 最初あの刑事の顔を見た時に気に入らないと思ったのは、松橋とかいう若造に雰囲気が似ていたからだ。その点では奈緒も同じだったらしい。病院でも表面上は礼儀正しく接してはいたものの、何気に逃げ腰だったのは、彼女があの手のタイプを苦手としているからだ。奈緒が『若先生』と呼ぶ保科ほしな理事長の息子も似たような雰囲気を持つ男だし、医者の息子というのはあの手のタイプが多いのか? まあ若先生にはちゃんとした婚約者もいるとかで、奈緒曰くラブラブらしいが。

 そんなチャラ医者率が高い中、奈緒の直接の上司があの山口やまぐちという心療内科医で良かったと思う。彼に関して言えば、チャライとかそういう浮ついた印象はない。印象どころか、彼にはそういう素質が微塵みじんもないように思う。まあ若干、というか、かなり、おっちょこちょいな先生ではあるが。初めて会った時のことを思い出して、自然と笑みが浮かんだ。


「ああ、森永もりなが先生の旦那さんだったんですか、気がつかずに失礼しました。僕はここで心療内科医をしている山口と言います。はじめまして」

 奈緒があの病院に勤めると決まってから、偵察がてらにのぞきに行った日、愁訴外来しゅうそがいらいで初めて顔を合わせたのは、奈緒の上司となる山口医師。

 年は奈緒より五つ上の三十歳と、医者としてはまだ若い人物だった。俺が奈緒の夫と知って、慌てて立ち上がって挨拶をしてきた。あまりにも勢いよく頭を下げたものだから、テーブルに思いっきり頭をぶつけジタバタしているのを見て、さすがの俺も毒気を抜かれたと言うか何と言うか。なかなか印象深い対面だった。

 奈緒は、俺が山口先生に対してのったく警戒していないのを不思議に思っているようだが、まさか初対面時に彼がテーブルに頭を突っ込んだのを見たせいとも言えず、今のところ『なんとなく』で誤魔化している。とにかく奈緒の上司が彼で良かったと、心から思っている次第だ。

 それはともかく、封筒の送り主がはっきりするまでは、注意するように言い聞かせなくては。戸川があの母親から何を吹き込まれているか分かったものではないし、下手をすれば奈緒だけではなく、子供達にまで害が及ぶかもしれないのだから。

―― 奈緒達の送り迎えは、香取に任せるのが一番、か…… ――

 三人の送迎は、子供達にも好かれているつかさに任せようかとも思ったのだが、司と奈緒はいとこ同士、近すぎる関係だと若い司では、何かあった時に冷静に対処できるかどうか心配でもあった。その点なら香取は適役だ。司は……何もさせないと文句を言い出すから、戸川のことを調べさせるか。安住達にも話をしておくべきだよな。あの三人は嫁共々、奈緒のことをまるで自分達の妹のように可愛がっているようだから。

「信吾さんの、どえすぅ……ふにゃ」

 奈緒の寝言に苦笑いする。取り敢えず明日は自分が送るとして、後のことはそれからだ。そう決めると奈緒の背中に手を回し、抱き寄せるてそのまま眠りについた。
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