Guys with the Dragon Tattoo

Coppélia

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8月 1919

第40話、Monster 1

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食事の手が止まる、俺
心配そうになる、相棒

相棒「(気がついた様子で)どうした?」
俺「(我に返った様子で)あ、ああ。なんかさ。いつまでもこんな時間が続くのかなってさ」
相棒「え?ああ、親父がお前に俺のこと頼んだからか。別に気にしないで好きなことしていいんだけど」
俺「日本的に言えば「恩」だっけ?あるじゃん、そういうの。フランスからの移民で伝手もない、単なる掃除夫でしかなかった親父も、今じゃ立派なロジスティックマネージャーだ」
相棒「あれは驚いたよね。おじさん、ずっと街中見てたから物流網のタイミングズレがよくわかっていた。あの考えをシステムにした親父も凄かったけど、あの2人でないと組めないシステムだった」
俺「おやっさんがすごい。親父は言っただけ」
相棒「おかげでうちの企業は今も存続しているし、俺も会社を作れた。俺から見れば、おじさんを助けたようで助けられた感じだけどね。今も知らない国の知らないシステム入れるのに、お前についてきて貰ってるし」
俺「仕事だからな。貰った金の分は働くさ」
相棒「(戯けた感じで)このポトフ代、親父、払ったのかな?」
俺「(いい笑顔)友達と旅行中に金は取らないだろ?」
相棒「(顰めっ面で)まずいな。明日、何作ろう?」
俺「(歯を見せて笑う)楽しみにしてる!」

◯北海道・函館・北海道大学水産科教授室(昼)
 新しい化粧品原料に使えそうな成分が記載された論文の執筆者に契約書を持っていく。

執筆者(54)、社会人になった後、大学の助教から准教授になった男性、白髪混じり
大学教員(35)、今回の契約書を確認した法律助手、女性、メガネ

執筆者「(落ち着いた雰囲気)はい。では、よろしくお願いします」
教員「はい。契約書に間違いありません。特許費用についても売り上げから大学持分についてお支払い頂き、使用料も頂ける。大学としても有り難いです」
執筆者「(興味ありげに)なぜ、こんなによくして下さるのですか?他の日本も含めた企業は大学だからと足元を見てばかりで、初めから好条件を何故提示したのですか?」
相棒「えーと、まず、適正な価格を提示しないと、最終的に損をする。次に交渉の時間が勿体ない。僕達は暇じゃないし、あなた方も暇じゃない。なら、初めから出せる最大値で勝負する、って伝えて」
俺「我々が出せる最大限でお話してダメなら仕方ない、という考えです」
執筆者「(うなづきながら)日本だと誠意って言葉ですね。私の研究に目を向けてくださったこと、またこうして来て下さるという誠意を見せてくれたこと、本当に嬉しいです」
俺「論文読んで、わざわざ来てくれてありがとうってさ」
相棒「え?来ただけだよ?どんな人か確認したかったし。特許費用は払うけど、それは売り上げ代金から折半で引くし、使用料の支払も普通だよ?円安ドル高でドル払いだからかな?」
俺「わざわざ来ないんだろ?まあ、無事に締結できてよかったよ。あ、「すいません、このあたりで昼ごはん食べるのに、いい場所ありますかね」」
大学教員「よければ、大学の食堂をお使いください。あとで函館マップをお渡ししますね」
俺「ありがとうございます」

◯北海道・函館・北海道大学食堂(昼)
 昼食、相棒は「チタタㇷ゚風チポロ丼」、俺はトマトカレーを注文する

相棒「サーモン丼、美味しい。日本の学生達はグルメだね」
俺「それ、今だけメニューだから、いつもはカレーじゃないか?ひとくちくれ」
相棒「(差し出しながら)カレーもくれ。あ、これ美味しい。なんか、俺達、これじゃゲイみたいだね」
俺「ああ、口を付けた同じ皿から2人で食べるのはアジア圏ならではの風習だな。別に恋愛は自由でいいと思うが、ステイツに戻ったら誤解されそうだ」
相棒「そりゃそうだ。それにしても、これうまい。お米が美味しい」
俺「(呆れた様子で)太るぞ?」
相棒「(力強く)米は野菜だ。ヘルシーだろ?」
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