76 / 105
第2章 ランベルトスの陰謀
第15話 静かに忍び寄るもの
しおりを挟む
霧に包まれた街の中、ドミナの錬金術工房から酒場へ戻ったエルスたち。
酒場に着いた頃には霧は晴れ、太陽は夕刻の陽光を放っていた。
「なるほどな……。工房の連中は変わり者らしくてな。まともに話を訊けただけ大したもんさ……」
一行は酒場の店主に大まかな経過を報告し終え、今夜の夕食を注文する。
どうやらランベルトスの料理は米や豆などの穀類や、肉を中心とした物が主のようだ。
壁に接した四角いテーブルにはエルスとアリサが隣同士に着き、目を覚ましたミーファが向かいに、ニセルは空いた一角に着いた。
四人は食事がてらに、現在までに得た情報を整理する――。
「とりあえず〝錬金術〟を狙ってるぽいッてのはわかったけど、他は全然わからねェな」
「うーん。〝魔導義体〟を使って、兵士さんを強くするとか?」
「おー! 改造人類の製造とは、まさに悪の所業なのだー!」
「それって、自分の腕とか足を切り落とすんだろ? さすがにやるとは思えねェけどなぁ……」
「ああ。それにランベルトスには、兵士や騎士といった軍隊は無い。形式上は国家を名乗っているが、領土は商業都市のみだからな」
かつて古の創生紀において、ランベルトスはアルティリア王国の一都市だった。
しかし、当時から街を牛耳っていた〝商人ギルド〟によって、国王から領土ごと街を買い取られる形で独立を果たした。
後にさらなる国難を招くとも知らず――腐敗しきっていた当時のアルティリアは国土と引き換えに、僅かばかりの小銭を手にした――。
このことは〝失政の典型例〟として多くの歴史書に記され、再世紀となった現代となっても尚、アルティリアの〝恥〟として語り継がれている。
「んー。降魔の杖のこともあるし、あとはクレオールだっけ?――依頼人からの情報次第ッてとこか」
「ドミナさん、杖のことは知らないみたいだったねぇ」
エルスは木製の椀に入った豆のスープを一気にすすり、黒いマントの縁で口を拭う。汚れるのを避けるためか、アリサは純白のマントを既に、冒険バッグの中へ仕舞っていた。
「あッ、そういえば――ドミナさんから、腕輪もらったのを忘れてたぜ!」
「ミーファちゃんと同じ腕輪だっけ? 武器が入るっていう」
「そうなのだ! ミーの正義の斧も、おかげで持ち運びやすくなったのだ!」
「せっかくだし、両手に着けとこうぜ! なんか大量にくれたしさ!」
「――ああ、オレは持っている。左手はこの通りだし、な」
そう言ってニセルは、銅製の左手首をクルクルと回転させてみせる。魔導義体となっている彼の左腕には、他にも仕掛けが隠されているのかもしれない。
「でも、肝心の武器が無いねぇ。お家に置いてきた剣、今度取りにいこっかな」
「あの馬鹿デカイ剣だろ? アリサのジイちゃんが造った――。おッ、すげェ! 簡単に出し入れできるぜッ!」
エルスは話しながら――別れ際にジニアから貰った、ウサギの飾りの付いた短杖を右手に出現させてみせる。そして今度は、それを瞬時に収納してみせた。
「わぁ、どうやってるの? わたしにも出来るかなぁ?」
「なんかわからねェけど、出そうと思ったら出てくる感じ?――ほらッ!」
「ふっ、腕輪には魔導義体の技術を応用しているらしい。要は、自分の手足を動かすのと同じことさ」
「不思議だねぇ、錬金術。わたしたちのバッグも、こんな小さいのに色々入っちゃうし」
「そんなモン、〝冒険バッグ〟だからに決まってるだろ?――どんッ!」
疑問を口にするアリサをよそに――
エルスは新しい玩具を手に入れた子供のように、腕輪を使って遊んでいる。
「うーん。じゃ、このお財布は? 魔物を倒すと、少しずつお金が増えてるし」
「そりゃ、〝財布〟だからだろ?――ほいッ!」
「もー。わたしの目の前で遊ばないでっ!――そのウサちゃんは可愛いけど」
バッグや財布は、古来より世界中の人々に愛用されている生活必需品なのだが、製作している当の錬金術士たちも、その詳しいメカニズム自体は知らない。
「そういった仕組みを解明しようとした連中も居たんだがな。ある日を境に、消えてしまったのさ」
「まさか、それが古代人って奴か?」
「――おそらくな。まっ、今回は関係ないだろうさ」
「んー。俺としちゃ、そっちの方が気になるけどよ。確かに、今は依頼の方に集中すッか」
「なんだか色々と繋がってるねぇ」
「まさに悪の陰謀なのだ! 邪悪な芋が、蔓々してるのだー!」
――やがて夕食を終えた彼らは翌日に備え、早めの床に就くことにした。
エルスとアリサはいつも通りに、二人用の部屋へと入る。
新たな街へ来たこともあってか、ベッドを目にするなり眠気がエルスを襲う。
「ふわぁ……。今日もたっぷり頑張ったぜ。眠ィ……」
「ツリアンからずっと、動きっぱなしだったもんねぇ。お疲れさま」
エルスは眠気を訴えるや、すぐさまベッドへと飛び込む。宿場町を自称するツリアンの宿には劣るものの、こちらのベッドもなかなかの寝心地だ。
アリサはエルスが床に放り投げたマントや軽鎧を拾い、衣装棚へと丁寧に並べはじめた。
「あー。なんか勢いで請けちまったけど、頭ばっか使って疲れたぜ……」
「今回は、剣で戦う感じじゃなさそうだね」
整頓を終えたアリサも剣や防具を外し、据えつけの鏡の前で髪を解く。そして手早く就寝の準備を整え、彼女も自分のベッドに入る。
「まッ、いいさ! 店番でも盗賊退治でも、何だってやってやるぜ!」
「うん。そろそろお金も稼がないと。けっこう減っちゃったし」
「そうなんだよなァ……。ニセルの真似して、ちょっと大盤振る舞いしすぎたかもしれねェ……」
ファスティアでの依頼を終え、充分な路銀は稼いだはずの二人だったが、すでに多くをツリアンで消費してしまっていた。
「ニセルさん、この街に詳しいみたいだね。長く居たのかな?」
「そうかもしれねェな。まッ、何にせよ――ニセルは頼りになるぜ!」
「うん。それじゃ、そろそろ寝よっか。わたしも眠くなったかも」
「だな――。おやすみ、アリサ」
「おやすみ、エルス」
いつも通りの挨拶を交わし――エルスは大きな欠伸と共に目を閉じ、ゆっくりと眠りの世界に入ってゆく――。
その夜エルスは、いつも通りの〝夢〟を見た。
それは、焼け焦げた魔法衣を着た銀髪の少年が現れ――邪悪な笑みを浮かべながら、こちらへ向かって手を伸ばす――。
そんな、不吉な〝夢〟だった――。
酒場に着いた頃には霧は晴れ、太陽は夕刻の陽光を放っていた。
「なるほどな……。工房の連中は変わり者らしくてな。まともに話を訊けただけ大したもんさ……」
一行は酒場の店主に大まかな経過を報告し終え、今夜の夕食を注文する。
どうやらランベルトスの料理は米や豆などの穀類や、肉を中心とした物が主のようだ。
壁に接した四角いテーブルにはエルスとアリサが隣同士に着き、目を覚ましたミーファが向かいに、ニセルは空いた一角に着いた。
四人は食事がてらに、現在までに得た情報を整理する――。
「とりあえず〝錬金術〟を狙ってるぽいッてのはわかったけど、他は全然わからねェな」
「うーん。〝魔導義体〟を使って、兵士さんを強くするとか?」
「おー! 改造人類の製造とは、まさに悪の所業なのだー!」
「それって、自分の腕とか足を切り落とすんだろ? さすがにやるとは思えねェけどなぁ……」
「ああ。それにランベルトスには、兵士や騎士といった軍隊は無い。形式上は国家を名乗っているが、領土は商業都市のみだからな」
かつて古の創生紀において、ランベルトスはアルティリア王国の一都市だった。
しかし、当時から街を牛耳っていた〝商人ギルド〟によって、国王から領土ごと街を買い取られる形で独立を果たした。
後にさらなる国難を招くとも知らず――腐敗しきっていた当時のアルティリアは国土と引き換えに、僅かばかりの小銭を手にした――。
このことは〝失政の典型例〟として多くの歴史書に記され、再世紀となった現代となっても尚、アルティリアの〝恥〟として語り継がれている。
「んー。降魔の杖のこともあるし、あとはクレオールだっけ?――依頼人からの情報次第ッてとこか」
「ドミナさん、杖のことは知らないみたいだったねぇ」
エルスは木製の椀に入った豆のスープを一気にすすり、黒いマントの縁で口を拭う。汚れるのを避けるためか、アリサは純白のマントを既に、冒険バッグの中へ仕舞っていた。
「あッ、そういえば――ドミナさんから、腕輪もらったのを忘れてたぜ!」
「ミーファちゃんと同じ腕輪だっけ? 武器が入るっていう」
「そうなのだ! ミーの正義の斧も、おかげで持ち運びやすくなったのだ!」
「せっかくだし、両手に着けとこうぜ! なんか大量にくれたしさ!」
「――ああ、オレは持っている。左手はこの通りだし、な」
そう言ってニセルは、銅製の左手首をクルクルと回転させてみせる。魔導義体となっている彼の左腕には、他にも仕掛けが隠されているのかもしれない。
「でも、肝心の武器が無いねぇ。お家に置いてきた剣、今度取りにいこっかな」
「あの馬鹿デカイ剣だろ? アリサのジイちゃんが造った――。おッ、すげェ! 簡単に出し入れできるぜッ!」
エルスは話しながら――別れ際にジニアから貰った、ウサギの飾りの付いた短杖を右手に出現させてみせる。そして今度は、それを瞬時に収納してみせた。
「わぁ、どうやってるの? わたしにも出来るかなぁ?」
「なんかわからねェけど、出そうと思ったら出てくる感じ?――ほらッ!」
「ふっ、腕輪には魔導義体の技術を応用しているらしい。要は、自分の手足を動かすのと同じことさ」
「不思議だねぇ、錬金術。わたしたちのバッグも、こんな小さいのに色々入っちゃうし」
「そんなモン、〝冒険バッグ〟だからに決まってるだろ?――どんッ!」
疑問を口にするアリサをよそに――
エルスは新しい玩具を手に入れた子供のように、腕輪を使って遊んでいる。
「うーん。じゃ、このお財布は? 魔物を倒すと、少しずつお金が増えてるし」
「そりゃ、〝財布〟だからだろ?――ほいッ!」
「もー。わたしの目の前で遊ばないでっ!――そのウサちゃんは可愛いけど」
バッグや財布は、古来より世界中の人々に愛用されている生活必需品なのだが、製作している当の錬金術士たちも、その詳しいメカニズム自体は知らない。
「そういった仕組みを解明しようとした連中も居たんだがな。ある日を境に、消えてしまったのさ」
「まさか、それが古代人って奴か?」
「――おそらくな。まっ、今回は関係ないだろうさ」
「んー。俺としちゃ、そっちの方が気になるけどよ。確かに、今は依頼の方に集中すッか」
「なんだか色々と繋がってるねぇ」
「まさに悪の陰謀なのだ! 邪悪な芋が、蔓々してるのだー!」
――やがて夕食を終えた彼らは翌日に備え、早めの床に就くことにした。
エルスとアリサはいつも通りに、二人用の部屋へと入る。
新たな街へ来たこともあってか、ベッドを目にするなり眠気がエルスを襲う。
「ふわぁ……。今日もたっぷり頑張ったぜ。眠ィ……」
「ツリアンからずっと、動きっぱなしだったもんねぇ。お疲れさま」
エルスは眠気を訴えるや、すぐさまベッドへと飛び込む。宿場町を自称するツリアンの宿には劣るものの、こちらのベッドもなかなかの寝心地だ。
アリサはエルスが床に放り投げたマントや軽鎧を拾い、衣装棚へと丁寧に並べはじめた。
「あー。なんか勢いで請けちまったけど、頭ばっか使って疲れたぜ……」
「今回は、剣で戦う感じじゃなさそうだね」
整頓を終えたアリサも剣や防具を外し、据えつけの鏡の前で髪を解く。そして手早く就寝の準備を整え、彼女も自分のベッドに入る。
「まッ、いいさ! 店番でも盗賊退治でも、何だってやってやるぜ!」
「うん。そろそろお金も稼がないと。けっこう減っちゃったし」
「そうなんだよなァ……。ニセルの真似して、ちょっと大盤振る舞いしすぎたかもしれねェ……」
ファスティアでの依頼を終え、充分な路銀は稼いだはずの二人だったが、すでに多くをツリアンで消費してしまっていた。
「ニセルさん、この街に詳しいみたいだね。長く居たのかな?」
「そうかもしれねェな。まッ、何にせよ――ニセルは頼りになるぜ!」
「うん。それじゃ、そろそろ寝よっか。わたしも眠くなったかも」
「だな――。おやすみ、アリサ」
「おやすみ、エルス」
いつも通りの挨拶を交わし――エルスは大きな欠伸と共に目を閉じ、ゆっくりと眠りの世界に入ってゆく――。
その夜エルスは、いつも通りの〝夢〟を見た。
それは、焼け焦げた魔法衣を着た銀髪の少年が現れ――邪悪な笑みを浮かべながら、こちらへ向かって手を伸ばす――。
そんな、不吉な〝夢〟だった――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる