86 / 105
第2章 ランベルトスの陰謀
第25話 紫色の恐怖
しおりを挟む
深夜、商人ギルドの謁見室。
薄暗い大広間には大盟主・シュセンドが一人、玉座に鎮座していた。彼が侍らせていた人形たちの姿も今は無く、テーブルの上も綺麗に片づけられている。
「ヴィ・アーン! ちゃんと我輩の言いつけどおり、お片づけしたようですね?」
「うぬ……。博士よ……」
「まったく、ここへ来るたびに不快な気分になります。まぁ、一番の原因的存在は、貴方なのですが!」
シュセンドの前に現れたのは〝博士〟ことボルモンク三世と、ゴブリン族のザグドだった。ボルモンクはカールした紫の髪を指で伸ばしながら、シュセンドから離れた位置にて立ち止まる。
「さて、その顔を眺め続けるのも苦痛なもので。本題に入りましょうか」
「ワシの答えは変わらぬのぢゃ。もうオヌシに支援はできぬ」
「おや、おや! そうですか! では、これをご覧なさい」
ボルモンクは蔑むような笑みを浮かべ、小さな布きれとイヤリングを摘み上げてみせる。それを目にした途端、シュセンドの玉座がガタリと音をたてた。
「それは……!? まさか、クレオール……!?」
「彼女なら無事ですよ。まぁ、今後の運命は、貴方の返答次第ですが?」
「ぐぬぅ……!」
「よもや〝変装〟という、初歩的な策を使うとは。――ゲルセイルでしたか? まぁ、あれには劣りますが、彼女も良い素材になりそうです!」
クレオールに続いて博士の口から出た息子の名が出たことで、シュセンドの全身に戦慄が走る。
「なぜオヌシが……あの子の名まで知っておるのぢゃ……!」
「言った筈です。我輩に、ギルドの絶対指令は通用しないと。――どうします?」
「ぐぅ……。よかろう、持ってゆくがよい……」
シュセンドは玉座の肘掛けから書類を取り出し、ペンで何かを記入する。どうやら、金銭の授受に関する契約書のようだ。
そして差し出された書類をザグドが受け取り、自らの主へと手渡した。
「さあクレオールを……! 娘を返すのぢゃ!」
「まぁそう慌てずに。実は彼女は、南西の研究所に招待しておりましてね? 是非、お迎えをいただきたいのですよ」
涼しげに答えるボルモンクに対し、シュセンドは再び声を荒げる。
「なんぢゃと? あの場所は……! まさか、アレのテストをするつもりかっ!」
「まぁ、ここも潮時ですからね。ああ、そうそう……」
ボルモンクは眼鏡の曇りを拭きながら、攻撃的な視線をシュセンドへ送る。
「どうも地下の実験場へ侵入した不埒な輩が居たそうで。お迎えは、ぜひ彼らに願いたいですね? 処分も兼ねて」
「イシシッ! お嬢様のお友達の、銀髪の冒険者一味のことですのぜ?」
「かっ……彼らは……! 関係なかろうっ!」
シュセンドは玉座から身を乗り出しながら訴えるも、対するボルモンクは視線を合わせようともしない。
「彼奴らは〝降魔の杖〟のことまで嗅ぎまわっていたとか? このザグドが、すべて教えてくれましたよ」
「杖を横流ししたのも……さてはオヌシ!?」
「これも再利用というものです。――まぁ、おかげで良い実験結果が得られました。次は、その成果を試す時なのですよ!」
まるで舞台上の役者の如く、ボルモンクは両手を広げて高笑いをする。
まさに、絵に描いたような悪役然とした姿だ。
「もちろん成功の暁には、貴方にも新しい人形を造ってさしあげますよ。あなたの大好きな娘さんを使ってね!」
「まっ、待てっ!……わかった……彼らを送るっ……!」
娘を引き合いに出されたことで、シュセンドは顔面に汗を滲ませながら苦渋の決断をする。そんな彼を一瞥し、ボルモンクは〝お手上げ〟のジェスチャをしてみせた。
「初めからそう言えば良いものを。――ああ、時刻は明朝、ギルドの始業時間以降でお願いしますよ。今度こそ、期日は守るように」
「承知したのぢゃ……」
「もちろん、もっとたくさんの〝実験台〟を送ってくださっても構わないのですが……」
ボルモンクはニヤリと口元を上げ、邪悪な笑みを浮かべる。
「それならいっそ、街ごと実験場にするのも一興か?」
「しかと言う通りにするのぢゃっ! だから娘や街には手を出さんでくれっ……!」
「ヴィ・アーン! よく出来ました。――それでは我輩はこれで。睡眠不足は頭脳の敵ですからね」
ボルモンクはドレスの切れ端とイヤリングを投げ捨て、ザグドを連れて謁見室から去っていった。残されたシュセンドは脂汗を滲ませながら、床に落ちたそれらを見つめる。
「ぐぬぅ……。ワシは……どうすればよいのぢゃ……」
「――おやおや? 何か興味深い出来事でも? シュセンドさん!」
「うぎょえぇっ――!?」
唐突に聞こえた声に驚き、シュセンドは大きく仰け反った!
「はっはっは! 驚かせてしまいましたかねぇ?」
「ル……ルルル……ルゥラン様っ!? なぜこちらに!?」
いきなり場に現れたのは、紫色の髪と執事風の格好をした男――ルゥランだった。
場違いなほどに陽気な口調の彼に対し、シュセンドは先ほどの来客時以上の狼狽ぶりをみせている。
「実はミルセリアさんのお使いで参りましてね? 彼女、人使いが荒いのですよ!」
「大神殿から……!? ま……まさか……」
シュセンドは息を呑み、ルゥランの顔をじっと見つめる。
すると彼はにこやかに笑いながら、懐から分厚い書類を取り出した。
「はい、まさかの! なんとランベルトスの〝ギルド制度〟が、世界的に承認されることが決まりましたよ! いやぁ、おめでたいですねぇ!」
「は……!? そう……でしたか。それはありがたいのぢゃ……」
「おや? アナタの先々代よりも、ずっと以前から申請されていましたのに。あまり嬉しくないようですねぇ?」
ギルド制度が全世界に浸透すれば、世界各国にギルド協会を配置することが可能となる。それはシュセンドが秘める〝野望〟にとっても、必要不可欠な要素だ。
「うぬぅ……。じ……実は……、ルゥラン様。ご相談が……」
「ほうほう? なにやら、興味深いお話ですかねぇ?」
この男に、すべてを話して良いものか?
シュセンドは逡巡したものの、藁にも縋る思いで、洗いざらいを打ち明けることにした。
「なるほどなるほど! いやぁ、とても興味深い!」
「アヤツの望み通りエルスらを送れば、おそらく彼らの命は……。ワシは……娘と街のために、彼らを犠牲にしても良いのぢゃろうか……」
「ええ、大丈夫! ぜひ向かわせましょう!」
ルゥランの即答に対し、シュセンドは大袈裟な動作で驚きを示す。
「はっはっは! それにエルスさんなら、自ら辿り着くでしょう。真実にねぇ?」
「アノ者を、ご存知なのですか?」
「まあ、直接お会いしたのは一度きりですが。はじめの邂逅は、おそらく十三年前……」
十三年前の魔王メルギアスによる惨劇。
ルゥランは あの日の現場の様子を、改めて思い返した。
「それほど以前から……。彼はいったい何者ですのぢゃ?」
「ええ、ワタシも興味がありましてねぇ? なので調べてみようかと!」
「お珍しいですのぢゃ。アナタ様にも、わからぬとは……」
「いえいえ、ワタシごときには、わからないことだらけですよ! 興味は尽きませんねぇ、はっはっは!」
エルフ族の大長老でもあるルゥランは、創生紀の頃より――じつに三千年以上は生きている人物だ。かつては厳格だったらしい彼だが、いまでは掴みどころのない人格へと変貌してしまった。
「まぁそう思いつめずに! ワタシも雑用の合間に見て参りますので、ご安心を」
「そ……そうおっしゃられるのなら……」
「はっはっは! 彼らを信じましょう! では、さようなら」
そう言い終えた瞬間、ルゥランの姿が忽然と消失する。
そして大広間には再び、シュセンドだけが残された。
「……もう紫色は、コリゴリぢゃ……」
シュセンドは頭を押さえつつ、心の底から そう呟くのだった。
薄暗い大広間には大盟主・シュセンドが一人、玉座に鎮座していた。彼が侍らせていた人形たちの姿も今は無く、テーブルの上も綺麗に片づけられている。
「ヴィ・アーン! ちゃんと我輩の言いつけどおり、お片づけしたようですね?」
「うぬ……。博士よ……」
「まったく、ここへ来るたびに不快な気分になります。まぁ、一番の原因的存在は、貴方なのですが!」
シュセンドの前に現れたのは〝博士〟ことボルモンク三世と、ゴブリン族のザグドだった。ボルモンクはカールした紫の髪を指で伸ばしながら、シュセンドから離れた位置にて立ち止まる。
「さて、その顔を眺め続けるのも苦痛なもので。本題に入りましょうか」
「ワシの答えは変わらぬのぢゃ。もうオヌシに支援はできぬ」
「おや、おや! そうですか! では、これをご覧なさい」
ボルモンクは蔑むような笑みを浮かべ、小さな布きれとイヤリングを摘み上げてみせる。それを目にした途端、シュセンドの玉座がガタリと音をたてた。
「それは……!? まさか、クレオール……!?」
「彼女なら無事ですよ。まぁ、今後の運命は、貴方の返答次第ですが?」
「ぐぬぅ……!」
「よもや〝変装〟という、初歩的な策を使うとは。――ゲルセイルでしたか? まぁ、あれには劣りますが、彼女も良い素材になりそうです!」
クレオールに続いて博士の口から出た息子の名が出たことで、シュセンドの全身に戦慄が走る。
「なぜオヌシが……あの子の名まで知っておるのぢゃ……!」
「言った筈です。我輩に、ギルドの絶対指令は通用しないと。――どうします?」
「ぐぅ……。よかろう、持ってゆくがよい……」
シュセンドは玉座の肘掛けから書類を取り出し、ペンで何かを記入する。どうやら、金銭の授受に関する契約書のようだ。
そして差し出された書類をザグドが受け取り、自らの主へと手渡した。
「さあクレオールを……! 娘を返すのぢゃ!」
「まぁそう慌てずに。実は彼女は、南西の研究所に招待しておりましてね? 是非、お迎えをいただきたいのですよ」
涼しげに答えるボルモンクに対し、シュセンドは再び声を荒げる。
「なんぢゃと? あの場所は……! まさか、アレのテストをするつもりかっ!」
「まぁ、ここも潮時ですからね。ああ、そうそう……」
ボルモンクは眼鏡の曇りを拭きながら、攻撃的な視線をシュセンドへ送る。
「どうも地下の実験場へ侵入した不埒な輩が居たそうで。お迎えは、ぜひ彼らに願いたいですね? 処分も兼ねて」
「イシシッ! お嬢様のお友達の、銀髪の冒険者一味のことですのぜ?」
「かっ……彼らは……! 関係なかろうっ!」
シュセンドは玉座から身を乗り出しながら訴えるも、対するボルモンクは視線を合わせようともしない。
「彼奴らは〝降魔の杖〟のことまで嗅ぎまわっていたとか? このザグドが、すべて教えてくれましたよ」
「杖を横流ししたのも……さてはオヌシ!?」
「これも再利用というものです。――まぁ、おかげで良い実験結果が得られました。次は、その成果を試す時なのですよ!」
まるで舞台上の役者の如く、ボルモンクは両手を広げて高笑いをする。
まさに、絵に描いたような悪役然とした姿だ。
「もちろん成功の暁には、貴方にも新しい人形を造ってさしあげますよ。あなたの大好きな娘さんを使ってね!」
「まっ、待てっ!……わかった……彼らを送るっ……!」
娘を引き合いに出されたことで、シュセンドは顔面に汗を滲ませながら苦渋の決断をする。そんな彼を一瞥し、ボルモンクは〝お手上げ〟のジェスチャをしてみせた。
「初めからそう言えば良いものを。――ああ、時刻は明朝、ギルドの始業時間以降でお願いしますよ。今度こそ、期日は守るように」
「承知したのぢゃ……」
「もちろん、もっとたくさんの〝実験台〟を送ってくださっても構わないのですが……」
ボルモンクはニヤリと口元を上げ、邪悪な笑みを浮かべる。
「それならいっそ、街ごと実験場にするのも一興か?」
「しかと言う通りにするのぢゃっ! だから娘や街には手を出さんでくれっ……!」
「ヴィ・アーン! よく出来ました。――それでは我輩はこれで。睡眠不足は頭脳の敵ですからね」
ボルモンクはドレスの切れ端とイヤリングを投げ捨て、ザグドを連れて謁見室から去っていった。残されたシュセンドは脂汗を滲ませながら、床に落ちたそれらを見つめる。
「ぐぬぅ……。ワシは……どうすればよいのぢゃ……」
「――おやおや? 何か興味深い出来事でも? シュセンドさん!」
「うぎょえぇっ――!?」
唐突に聞こえた声に驚き、シュセンドは大きく仰け反った!
「はっはっは! 驚かせてしまいましたかねぇ?」
「ル……ルルル……ルゥラン様っ!? なぜこちらに!?」
いきなり場に現れたのは、紫色の髪と執事風の格好をした男――ルゥランだった。
場違いなほどに陽気な口調の彼に対し、シュセンドは先ほどの来客時以上の狼狽ぶりをみせている。
「実はミルセリアさんのお使いで参りましてね? 彼女、人使いが荒いのですよ!」
「大神殿から……!? ま……まさか……」
シュセンドは息を呑み、ルゥランの顔をじっと見つめる。
すると彼はにこやかに笑いながら、懐から分厚い書類を取り出した。
「はい、まさかの! なんとランベルトスの〝ギルド制度〟が、世界的に承認されることが決まりましたよ! いやぁ、おめでたいですねぇ!」
「は……!? そう……でしたか。それはありがたいのぢゃ……」
「おや? アナタの先々代よりも、ずっと以前から申請されていましたのに。あまり嬉しくないようですねぇ?」
ギルド制度が全世界に浸透すれば、世界各国にギルド協会を配置することが可能となる。それはシュセンドが秘める〝野望〟にとっても、必要不可欠な要素だ。
「うぬぅ……。じ……実は……、ルゥラン様。ご相談が……」
「ほうほう? なにやら、興味深いお話ですかねぇ?」
この男に、すべてを話して良いものか?
シュセンドは逡巡したものの、藁にも縋る思いで、洗いざらいを打ち明けることにした。
「なるほどなるほど! いやぁ、とても興味深い!」
「アヤツの望み通りエルスらを送れば、おそらく彼らの命は……。ワシは……娘と街のために、彼らを犠牲にしても良いのぢゃろうか……」
「ええ、大丈夫! ぜひ向かわせましょう!」
ルゥランの即答に対し、シュセンドは大袈裟な動作で驚きを示す。
「はっはっは! それにエルスさんなら、自ら辿り着くでしょう。真実にねぇ?」
「アノ者を、ご存知なのですか?」
「まあ、直接お会いしたのは一度きりですが。はじめの邂逅は、おそらく十三年前……」
十三年前の魔王メルギアスによる惨劇。
ルゥランは あの日の現場の様子を、改めて思い返した。
「それほど以前から……。彼はいったい何者ですのぢゃ?」
「ええ、ワタシも興味がありましてねぇ? なので調べてみようかと!」
「お珍しいですのぢゃ。アナタ様にも、わからぬとは……」
「いえいえ、ワタシごときには、わからないことだらけですよ! 興味は尽きませんねぇ、はっはっは!」
エルフ族の大長老でもあるルゥランは、創生紀の頃より――じつに三千年以上は生きている人物だ。かつては厳格だったらしい彼だが、いまでは掴みどころのない人格へと変貌してしまった。
「まぁそう思いつめずに! ワタシも雑用の合間に見て参りますので、ご安心を」
「そ……そうおっしゃられるのなら……」
「はっはっは! 彼らを信じましょう! では、さようなら」
そう言い終えた瞬間、ルゥランの姿が忽然と消失する。
そして大広間には再び、シュセンドだけが残された。
「……もう紫色は、コリゴリぢゃ……」
シュセンドは頭を押さえつつ、心の底から そう呟くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる