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第2章 ランベルトスの陰謀
第27話 思惑の中へ
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朝の準備を整え、一階の酒場に集合したエルスたち。
三人は朝食をとりながら、本日の方針を話し合っていた。
「ニセルは帰ってねェか。先に工房に行ってみるか?」
「そうだねぇ。街の人に訊いても、〝博士〟のことは言わないだろうし」
「うー! もう一度、商人ギルドへ行くしかないのだー!」
「うげッ……。もう正直、あそこには行きたくねェけどな。まッ、クレオールのことも気になるし、仕方ねェか」
エルスは深い溜息をついたあと、拳を握って気合いを入れるジェスチャをする。
そんな彼を横目に睨みながら、今度はアリサが低い声で訊ねる。
「心配なの? クレオールさんのこと」
「そりゃ、一緒に冒険した仲間だしなッ! それに、何か嫌な予感がすンだよな」
「ふーん。そーなんだ?」
少し嫌味っぽく言い、アリサはエルスの横顔を覗きこむ。
だが彼はそんな態度に気づくこともなく、真剣な表情でテーブルを見つめていた。
今朝、アリサ自身の隣にミーファが寝ていたことにも驚いたが、今日はエルスの様子にも、どことなく違和感があるようだ。
「勇者サンド三人前だ。待たせたな……」
「あっ、ありがとうございますっ」
アリサが思考を巡らせていると、店主が料理を運んできた。
彼が三人分の料理をテーブルに置き、立ち去ろうと踵を返した時――足元に〝なにか〟が落下した。
「んッ? マスター、何か落としたみてェだぜ!」
「ああ……。子供の忘れ物だ。悪いが、手ぇ離せねえ。その辺に置いといてくれ……」
「マスター、お子さんがいるんですね?」
「まぁな。さっき飯ぃ食わせた。今は妻さんが面倒みてらぁ……」
エルスは床の落し物を拾い上げ、それを手に取る。
どうやら子供向けの絵本のようだ。
表紙には、右手に光り輝く剣を、左手に勇者サンドを手にした金髪の少年と、緩くデフォルメされた魔王のイラストが描かれている。
「あっ、これ。昔、エルスが読んでくれたことあったよね」
「そうだっけ? もう覚えてねェなぁ」
「おー! 城の書庫にもあったのだ! 懐かしいのだ!」
「へぇ……?」
盛り上がる彼女らを尻目に、エルスは何気なくページを捲る。
絵本の内容は、ごくありふれた昔話のようだ。
だが、その文章を読んだ途端、エルスの表情が固まった。
アインスは勇者サンドを食べてパワーアップ!
光の剣で魔王リーランドをやっつけたのです!
ガルマニアに平和がもどり、勇者アインスは次の冒険へ旅立ちました!
「魔王……リーランドッて……!? それに、この名前は……」
今朝の夢の内容が蘇り、エルスは思わず額を押さえる。
「エルス……? 大丈夫?」
「……ああ。確かに昔、読んだかもしれねェな。ははッ、見覚えがあるはずだぜッ」
「ふっふー、魔王リーランドは、創生紀に倒されたのだ! すでに悪は滅んだのだー!」
「へッ?――ッてことは、これは実話なのか……?」
エルスの問いに対し、ミーファは大きく頷いてみせる。
そして彼女は、この絵本の元となった逸話を得意げに語り始めた。
要約すると、『かつて祖国を救った英雄が国からの裏切りに遭い、魔王となった後に勇者によって倒される』というものだ。
「その国こそが、あの〝ガルマニア帝国〟なのだー!」
「ガルマニアッて、ランベルトスから東の? わりと近くじゃねェか……」
「でもそこって、今は入れなくなってるんじゃ?」
「へッ? そうなのか?」
「うん。確か――」
アリサが言いかけたと同時に。
酒場の入口が大きく開き、一人の女が入ってきた。
顔に長い傷のある、紫色の長い髪の女。
彼女は真っ直ぐに、エルスたちの元へと近づいてゆく。
「銀髪銀髪……っと。貴方がエルスねぇ? ちょっと商人ギルドまで来てもらえるかしらん?」
「んッ?――ッて、あんたはッ!? ジェイドの処に居たヤツじゃねェか!」
三人の前に現れたのはファスティアにて〝降魔の杖〟を起動させた張本人、ゼニファーだった。
「ジェイド? あぁ、そんなオトコもいたわねぇ。悪いけどアタシ、小さいことは覚えてないのよん」
「うー? ご主人様、彼女は悪い奴なのだー?」
「ああッ! こいつはファスティアで……」
エルスは拳を握りしめながら、ファスティアでの出来事を説明しようとする。
しかしゼニファーが苛立った様子で、二人の会話に割って入った。
「あー、もぅ。……どうでもいいけど、急いだほうがイイと思うわよん? なんたって、クレオールお嬢ちゃんがピンチなんだから」
「なんだって? どういうことだッ!?」
「さぁねん? アタシは貴方たちを連れて来るように命令されただけだし、それ以上は知らないわん」
ゼニファーは呆れたような溜息をつき、手鏡を取り出して顔の傷に線を描き足した。どうやら彼女の傷痕は、化粧で描かれたもののようだ。
「どうすんのぉ? 来ないなら帰るわよん」
「くッ、わかったよ! 二人とも、いいか?」
訊ねるエルスに、アリサとミーファは即座に頷く。
すでに彼女らは、席を立つ準備をしていたようだ。
エルスも素早く勇者サンドを平らげ、マスターにニセルへの伝言を頼んでおいた。
そして一行は急ぎ、商人ギルドへと向かう。
ゼニファーに連れられ、商人ギルドに到着したエルスたち。
今日は堂々と正面玄関を通り、大盟主の待つ謁見室へと通された。
「さ、連れてきたわよん? これで最後の仕事は果たしたわねぇ」
「う……うむ……。今までご苦労ぢゃった……」
エルスたちを案内し終えるや、ゼニファーは欠伸をしながら謁見室から出ていってしまった。そんな彼女の後ろ姿を見送ったあと、シュセンドは昨夜の出来事を説明した。
「すまぬ……! 結局、オヌシらを巻き込んでしもうた!」
「謝ることねェさ、親父さん。仲間が攫われたと聞いちゃ、行くしかねェぜ!」
「そうなのだ! この悪人を成敗するのは、ミーの使命なのだー!」
そう言ってミーファはボルモンク三世の手配書を取り出し、シュセンドの前へと差し出してみせる。
「これは、ワシが絶対指令で消し去った……。そうか、書き写しておったのか」
「えっ? 消したって?」
「それぞれの国家元首には特別な権限があっての。アヤツがワシに協力をする条件が、街の手配書をすべて取り消すことぢゃった」
シュセンドは玉座が傾く勢いで、エルスらに深々と頭を下げる。
「ワシが愚かぢゃった。立場に拘るあまり、悪魔の声に耳を貸してしもうた。そのせいで娘や街を……」
「まだ間に合うさ! すぐに行って、クレオールを連れ戻すッ!」
エルスは拳を強く握り、自身の胸を強く叩く。
そんな彼の隣で、アリサは僅かに首を傾げた。
「うーん。でも罠なんじゃ?」
「わかってるさ。それでも行くしかねェ! アリサは嫌か?」
「え? ううん、そうじゃないけど……」
アリサはそう言い、小さな声で「たぶん」と付け加えた。
「当然、ミーは行くのだ! ご主人様とー! ミーの正義のためにー!」
「あっ……。うん、そうだね。――急ごっ、エルス」
「よしッ! それじゃ行ってくるぜ!」
「すまぬ……。よろしく頼むのぢゃ……」
シュセンドは再び、三人に向かって頭を下げる。
エルスたちが彼と別れて通路に出ると、外でゼニファーが待っていた。
「行くのねん? 特別に連れてってあげるわぁ」
「えッ、いいのか?」
「どうせ場所もわかんないんでしょ? 『南西』っていっても広いのよん?」
「確かにそうだけどよ。わかった、よろしく頼むぜ!」
「はぁい。じゃ、外まで急いでねん」
そう言うなり、ゼニファーは街の外へと駆けだしてゆく。
三人も彼女の後に続き、ランベルトスの街を突き抜けるように走る。
「うー、なんか怪しいのだー。臭うのだー」
「かもな……。でも、今は頼るしかねェ……」
「ニセルさん、どうしたんだろうね?」
「わからねェけど、工房に行ってる余裕はなさそうだ。店主に伝言は頼んだし、来てくれると信じるしかねェな……」
大通りを走りきり、街の入口へと出た一行。
そして全員が揃うなり、ゼニファーは呪文を唱えはじめた。
「くれぐれも落ちないようにねぇ? マフレイト――!」
風の精霊魔法・マフレイトが発動し、エルスたちを風の結界が包み込む。
結界は地面からわずかに浮遊し、目的地へ向けて高速で移動をはじめる。
マフレイトは術者を含めた数人を高速移動させる、高位の運搬魔法だ。
エルスたちは不安定な足場の中で、戦いへの決意を新たにする。
「無事でいてくれよ、クレオール! 必ず助けてやるからなッ!」
三人は朝食をとりながら、本日の方針を話し合っていた。
「ニセルは帰ってねェか。先に工房に行ってみるか?」
「そうだねぇ。街の人に訊いても、〝博士〟のことは言わないだろうし」
「うー! もう一度、商人ギルドへ行くしかないのだー!」
「うげッ……。もう正直、あそこには行きたくねェけどな。まッ、クレオールのことも気になるし、仕方ねェか」
エルスは深い溜息をついたあと、拳を握って気合いを入れるジェスチャをする。
そんな彼を横目に睨みながら、今度はアリサが低い声で訊ねる。
「心配なの? クレオールさんのこと」
「そりゃ、一緒に冒険した仲間だしなッ! それに、何か嫌な予感がすンだよな」
「ふーん。そーなんだ?」
少し嫌味っぽく言い、アリサはエルスの横顔を覗きこむ。
だが彼はそんな態度に気づくこともなく、真剣な表情でテーブルを見つめていた。
今朝、アリサ自身の隣にミーファが寝ていたことにも驚いたが、今日はエルスの様子にも、どことなく違和感があるようだ。
「勇者サンド三人前だ。待たせたな……」
「あっ、ありがとうございますっ」
アリサが思考を巡らせていると、店主が料理を運んできた。
彼が三人分の料理をテーブルに置き、立ち去ろうと踵を返した時――足元に〝なにか〟が落下した。
「んッ? マスター、何か落としたみてェだぜ!」
「ああ……。子供の忘れ物だ。悪いが、手ぇ離せねえ。その辺に置いといてくれ……」
「マスター、お子さんがいるんですね?」
「まぁな。さっき飯ぃ食わせた。今は妻さんが面倒みてらぁ……」
エルスは床の落し物を拾い上げ、それを手に取る。
どうやら子供向けの絵本のようだ。
表紙には、右手に光り輝く剣を、左手に勇者サンドを手にした金髪の少年と、緩くデフォルメされた魔王のイラストが描かれている。
「あっ、これ。昔、エルスが読んでくれたことあったよね」
「そうだっけ? もう覚えてねェなぁ」
「おー! 城の書庫にもあったのだ! 懐かしいのだ!」
「へぇ……?」
盛り上がる彼女らを尻目に、エルスは何気なくページを捲る。
絵本の内容は、ごくありふれた昔話のようだ。
だが、その文章を読んだ途端、エルスの表情が固まった。
アインスは勇者サンドを食べてパワーアップ!
光の剣で魔王リーランドをやっつけたのです!
ガルマニアに平和がもどり、勇者アインスは次の冒険へ旅立ちました!
「魔王……リーランドッて……!? それに、この名前は……」
今朝の夢の内容が蘇り、エルスは思わず額を押さえる。
「エルス……? 大丈夫?」
「……ああ。確かに昔、読んだかもしれねェな。ははッ、見覚えがあるはずだぜッ」
「ふっふー、魔王リーランドは、創生紀に倒されたのだ! すでに悪は滅んだのだー!」
「へッ?――ッてことは、これは実話なのか……?」
エルスの問いに対し、ミーファは大きく頷いてみせる。
そして彼女は、この絵本の元となった逸話を得意げに語り始めた。
要約すると、『かつて祖国を救った英雄が国からの裏切りに遭い、魔王となった後に勇者によって倒される』というものだ。
「その国こそが、あの〝ガルマニア帝国〟なのだー!」
「ガルマニアッて、ランベルトスから東の? わりと近くじゃねェか……」
「でもそこって、今は入れなくなってるんじゃ?」
「へッ? そうなのか?」
「うん。確か――」
アリサが言いかけたと同時に。
酒場の入口が大きく開き、一人の女が入ってきた。
顔に長い傷のある、紫色の長い髪の女。
彼女は真っ直ぐに、エルスたちの元へと近づいてゆく。
「銀髪銀髪……っと。貴方がエルスねぇ? ちょっと商人ギルドまで来てもらえるかしらん?」
「んッ?――ッて、あんたはッ!? ジェイドの処に居たヤツじゃねェか!」
三人の前に現れたのはファスティアにて〝降魔の杖〟を起動させた張本人、ゼニファーだった。
「ジェイド? あぁ、そんなオトコもいたわねぇ。悪いけどアタシ、小さいことは覚えてないのよん」
「うー? ご主人様、彼女は悪い奴なのだー?」
「ああッ! こいつはファスティアで……」
エルスは拳を握りしめながら、ファスティアでの出来事を説明しようとする。
しかしゼニファーが苛立った様子で、二人の会話に割って入った。
「あー、もぅ。……どうでもいいけど、急いだほうがイイと思うわよん? なんたって、クレオールお嬢ちゃんがピンチなんだから」
「なんだって? どういうことだッ!?」
「さぁねん? アタシは貴方たちを連れて来るように命令されただけだし、それ以上は知らないわん」
ゼニファーは呆れたような溜息をつき、手鏡を取り出して顔の傷に線を描き足した。どうやら彼女の傷痕は、化粧で描かれたもののようだ。
「どうすんのぉ? 来ないなら帰るわよん」
「くッ、わかったよ! 二人とも、いいか?」
訊ねるエルスに、アリサとミーファは即座に頷く。
すでに彼女らは、席を立つ準備をしていたようだ。
エルスも素早く勇者サンドを平らげ、マスターにニセルへの伝言を頼んでおいた。
そして一行は急ぎ、商人ギルドへと向かう。
ゼニファーに連れられ、商人ギルドに到着したエルスたち。
今日は堂々と正面玄関を通り、大盟主の待つ謁見室へと通された。
「さ、連れてきたわよん? これで最後の仕事は果たしたわねぇ」
「う……うむ……。今までご苦労ぢゃった……」
エルスたちを案内し終えるや、ゼニファーは欠伸をしながら謁見室から出ていってしまった。そんな彼女の後ろ姿を見送ったあと、シュセンドは昨夜の出来事を説明した。
「すまぬ……! 結局、オヌシらを巻き込んでしもうた!」
「謝ることねェさ、親父さん。仲間が攫われたと聞いちゃ、行くしかねェぜ!」
「そうなのだ! この悪人を成敗するのは、ミーの使命なのだー!」
そう言ってミーファはボルモンク三世の手配書を取り出し、シュセンドの前へと差し出してみせる。
「これは、ワシが絶対指令で消し去った……。そうか、書き写しておったのか」
「えっ? 消したって?」
「それぞれの国家元首には特別な権限があっての。アヤツがワシに協力をする条件が、街の手配書をすべて取り消すことぢゃった」
シュセンドは玉座が傾く勢いで、エルスらに深々と頭を下げる。
「ワシが愚かぢゃった。立場に拘るあまり、悪魔の声に耳を貸してしもうた。そのせいで娘や街を……」
「まだ間に合うさ! すぐに行って、クレオールを連れ戻すッ!」
エルスは拳を強く握り、自身の胸を強く叩く。
そんな彼の隣で、アリサは僅かに首を傾げた。
「うーん。でも罠なんじゃ?」
「わかってるさ。それでも行くしかねェ! アリサは嫌か?」
「え? ううん、そうじゃないけど……」
アリサはそう言い、小さな声で「たぶん」と付け加えた。
「当然、ミーは行くのだ! ご主人様とー! ミーの正義のためにー!」
「あっ……。うん、そうだね。――急ごっ、エルス」
「よしッ! それじゃ行ってくるぜ!」
「すまぬ……。よろしく頼むのぢゃ……」
シュセンドは再び、三人に向かって頭を下げる。
エルスたちが彼と別れて通路に出ると、外でゼニファーが待っていた。
「行くのねん? 特別に連れてってあげるわぁ」
「えッ、いいのか?」
「どうせ場所もわかんないんでしょ? 『南西』っていっても広いのよん?」
「確かにそうだけどよ。わかった、よろしく頼むぜ!」
「はぁい。じゃ、外まで急いでねん」
そう言うなり、ゼニファーは街の外へと駆けだしてゆく。
三人も彼女の後に続き、ランベルトスの街を突き抜けるように走る。
「うー、なんか怪しいのだー。臭うのだー」
「かもな……。でも、今は頼るしかねェ……」
「ニセルさん、どうしたんだろうね?」
「わからねェけど、工房に行ってる余裕はなさそうだ。店主に伝言は頼んだし、来てくれると信じるしかねェな……」
大通りを走りきり、街の入口へと出た一行。
そして全員が揃うなり、ゼニファーは呪文を唱えはじめた。
「くれぐれも落ちないようにねぇ? マフレイト――!」
風の精霊魔法・マフレイトが発動し、エルスたちを風の結界が包み込む。
結界は地面からわずかに浮遊し、目的地へ向けて高速で移動をはじめる。
マフレイトは術者を含めた数人を高速移動させる、高位の運搬魔法だ。
エルスたちは不安定な足場の中で、戦いへの決意を新たにする。
「無事でいてくれよ、クレオール! 必ず助けてやるからなッ!」
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