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ホテルで♡ (R-18)
しおりを挟む「翔、愛してるよ」
彼に愛の言葉を囁かれるだけで胸の奥が熱くなる。そこから身体中にどんどん熱が広がって、早く彼が欲しい、早く彼とひとつになりたいと身体の芯が疼き始めるけれど、肝心の彼の指は僕の太ももを撫でるばかりで肝心な部分には触れてこようとはしない。
「ん、ん……ッ…」
焦らされていることがもどかしくて、変な声が漏れてしまう。きっと隆弘さんは僕の様子を楽しそうに観察しながらいじわるをしているに違いない。僕は反撃のつもりで隆弘さんの耳をはむっと軽く咥えたあと、噛み跡を優しく舌でなぞる。すると彼はくすぐったそうに肩を震わせて笑い声を漏らした。
「じらさないで…」
「んー…」
彼は返事をはぐらかしながら鎖骨へとキスを続けながら手は太ももの内側や腰を撫で回し続けている。けれど僕が今一番触れて欲しい所には指先すら触れようとしない。
もどかしい刺激に耐えかねた僕は自分の手を太ももの間に差し込んで自ら慰め始めるが、その手を彼の大きな手で押さえつけられてしまう。
「どうして欲しいか、ちゃんと教えて」
「……変態」
「好きな子にはいじわるしたくなるんだ」
好きな子、と言われるだけでキュンとして言うことを素直に聞いてしまいたくなる僕はちょろすぎるだろうか。まあいいや、ちょろくても。
「…お尻、さわって……?たかひろさんに、気持ちよくしてほしい……」
じいっと僕を見つめながら僕の言葉を聞いていた隆弘さんは満足気な表情を浮かべると、自分の唾液を指に絡めてから僕の後孔に指をゆっくりと押し入れる。
「あッ……、んッ、ふぁ……♡」
ずっと待ち望んでいた刺激に思わず声が漏れる。内壁を押し広げるように彼の指が動かされる度に腹の奥がきゅうっと締まって中に入っているものの形がはっきりと分かるぐらい感じてしまう。
もっと奥まで突いて欲しくてたまらなくなって腰を揺らすと、隆弘さんは一旦指を抜いて今度は二本同時に入れてきた。
ぐりっと感じる場所を的確に指圧されると、ゾクゾクとした快感が全身に走り、強すぎる刺激に僕は背中を反らせながら大きく喘いだ。
「あぁッ♡ひ、ぁ、たかひろさ…♡」
彼は執拗にその場所を攻め続けるので段々と頭がボーッとしてきて何も考えられなくなる。ただ彼に愛されているという多幸感だけが僕の頭を支配していた。
「も、挿れて…?たかひろさんがほしい…っ…♡」
「もう少し慣らしたほうが」
「おねがい……たかひろさんの、早くほし……♡」
僕が懇願すると隆弘さんは僕に優しくキスをしながら自分の下着をおろす。
ほんの少し視線を下にやれば、隆弘さんのすでに熱をもったそれが視界に入る。それを見て僕はお腹の奥がキュンッとなって無意識のうちにごくりと喉を鳴らしてしまった。早くあれで奥を突いて欲しい。そんな思いばかりが募っていく。
誘うように足を広げれば、隆弘さんは足の間に割り入ってくるようにして僕を押し倒し、先端を秘部にぴたりと当てた。
「挿れるよ。痛かったら言って」
その声と共にゆっくりと中に入り込んでくるものに僕は軽く絶頂を迎えてしまう。しかし彼は僕の腰を掴んでさらに奥へと押し進めていくので、何度も何度も頭が真っ白になりながら、やがて彼のものが全て入りきると、彼は僕の上に覆い被さってぎゅっと抱きしめてくれた。それが嬉しくて僕も彼の背に腕を回して抱きしめ返した後、どちらともなく唇を重ねる。それだけで僕の頭は多幸感で満たされていき、下半身が切なげにきゅうっと締まる。
「たかひろさん……♡すき、だいすきぃ……♡」
僕がうわ言のようにそう言うと彼は優しく微笑んでくれる。それが嬉しくて僕は何度も何度も彼への愛を口にした。
すると隆弘さんはお返しのように愛を囁きながらゆっくりと腰を動かし始める。最初は緩やかな動きだったのに段々とその速度は上がっていき、彼のものが奥を突く度にあまりの快感に意識が飛んでしまいそうになるほど強い刺激に襲われる。
「あ、ッ、♡あ、あっ♡んッ、ふ…うぅ……♡」
「気持ちいい?」
耳元で囁かれた言葉にコクコクと必死に頷くと隆弘さんは嬉しそうに笑い返してくれる。
「はぁ、きもちい……♡たかひろさん、すき…♡」
「ん、かわい…僕も好きだよ…」
「あッ、ん、ん……っ♡あッ……♡」
彼のものが僕の中で脈打つ度に僕の中は彼を離さないようにきゅうきゅうと締め付ける。それが恥ずかしいけど気持ちよくて、もっと彼を感じたくて足を絡めると彼はそれに応えるようにさらに深くまで押し進めてくる。
最奥まで彼のものが届く度に、僕の口からはあられもない声がひっきりなしに漏れてしまう。
「あ、ひ、…あ゙ッ……♡おく、…♡おくまできてる……♡」
「もう少しがんばって」
隆弘さんはそう言うと、すでに遠慮なくごちゅ♡ごちゅっ♡と奥を突いているにも関わらず、更にその奥にまで入り込もうとする。
「あ゙ぁッ……!や、むり゙っ……♡」
「もうちょっと、だから……」
彼はそう言って僕の両手に指を絡めながら少しずつ奥をこじ開けるように押し進めてくる。その時、ぐぽっ♡という音と共に勢いよく奥の奥まで熱いものが入り込む感覚を覚え、同時に目の前がバチッと弾けた。
「ぁ、…は、……ぁっ、♡」
身体の痙攣がとまらず、長い長い快楽に、息をすることすらままならない。そんな僕の様子を隆弘さんは愛おしげに眺めながら僕の頬を優しく撫でた。
「結腸責め、気持ちいい?」
「きもちよすぎて、だめになっちゃう……♡」
「ダメになっていいよ」
そう言って彼は律動を再開する。奥の入口を何度も往復される度に甘い痺れが身体中に広がるような快感に身悶えていると、どんどん頭がふわふわしてきていつの間にか僕も無意識のうちに腰を振っていて彼のものをより奥に欲しいと感じるようになっていた。
「おく、だして、っ…♡あついの、ほしい゙…ぁ…♡」
「ッ~~……ほんと、……!っ、…はァ……う、…!」
僕の言葉を聞いた瞬間、彼のものが中でビクリと震え、腹の奥で熱が広がる。その熱さを感じながら僕はびくびくと身体を跳ねさせながら絶頂を迎えた。
「ぁ……♡ふへへ、…しあわせ……♡」
最後の一滴まで絞り出すかのようにゆるゆると腰を動かし続ける隆弘さんの背中に手を回してぎゅっとしがみつくと、彼はそんな僕を優しく抱きしめてくれる。
その心地良さに、幸せいっぱいの気分になりながら僕は目を閉じた。
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