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ホテルでの甘い時間
しおりを挟む渋々ながらも隆弘さんと一緒にお風呂に入ることを許可した僕は、先にシャワーを浴びて身体を清める。その間、隆弘さんは大きなバスタブにお湯を張り、約束通り(?)大量の赤いバラの花びらを浮かべていた。なんというか、少女漫画とかドラマの世界みたいだ。
シャワーを終えて、少し恥ずかしがりながらも湯船に足を踏み入れると、ふわりとバラの良い香りが鼻腔をくすぐる。お湯の温度もちょうど良くて、思わず「ふぅ」と息が漏れた。
「気持ちいい?」
隣に座った隆弘さんが、僕の濡れた髪を優しく撫でながら尋ねてくる。
「はい、すごく。こんなお風呂、初めて入りました」
「気に入ってくれて嬉しいよ。僕も君と入れて嬉しいよ」
そう言って、隆弘さんは僕の肩をそっと抱き寄せる。ガラス張りの大きな窓からは、まだ明るい昼間の景色が広がっていて、なんだか不思議な気分だ。夜景も綺麗だったけど、明るい景色を見ながらお風呂に入るのも贅沢で良いな、なんて思う。
そのまま僕は湯船の中で向かい合う彼に他愛もない話を続ける。隆弘さんは僕の話をいつも優しく聞いてくれるし、彼の話を聞くのも楽しい。
「ねえ、隆弘さん」
「ん?」
「あの、パーティーで僕を口説いてきた女の人…どうなるんですか?」
ふと気になって尋ねると、隆弘さんは少し考える素振りを見せた後、僕の髪を撫でながら答えた。
「ああ、あの件か。君にあんな思いをさせたんだ、相応の責任は取ってもらわないとね。でも、翔が心配する必要は全くないから。僕が全部対処するし、君に危害が及ぶようなことは絶対にさせない」
その力強い言葉に、僕は安心して頷く。
「…ありがとう、ございます」
「お礼なんていいよ。君を守るのは当然のことだ」
そう言って、隆弘さんは僕の唇に優しくキスをした。バラの香りと、お湯の温かさと、彼の優しさに包まれて、とろけるような気分になる。
「ん…っ」
キスはだんだん深くなって、お互いの舌が絡み合う。湯船の中だということも忘れて、夢中で彼を求めてしまう。隆弘さんの手が僕の腰を撫で、太ももの内側をゆっくりと滑る。
「ひぃ、…っ……ぁ、……!」
「ここ、弱いんだな」
意地悪く囁かれ、くすぐったさと気持ちよさで身体が震える。彼の手がさらに大胆になって、僕のまだ少し反応している部分に触れた瞬間、びくりと身体が跳ねた。
「だ、だめ…お風呂、だし…」
「お風呂だから、良いんじゃないか?」
「の、のぼせちゃいます…!」
「はは、確かに。そろそろ上がろうか」
名残惜しそうにしながらも、隆弘さんは僕の手を取って湯船から上がるのを手伝ってくれた。ふわふわのバスローブに身を包み、二人でバスルームを後にした。
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