9 / 12
あっちの世界
9.唐突な溺愛?!!
しおりを挟む
アンギィは何処からか分からないけど、色々な瓶を取り出して、嬉々として湯舟の縁に並べていく。
「あ、あのアンギィ」
「ほら、来い」湯舟の縁をペチャペチャと叩き、座れと示すので、俺は大人しく隣に腰かけた。
立派な湯舟は柏木家のしょぼ湯舟と違って、しっかりと幅がある。
「どれが良いか、好きなのを選べ」
キュポッと瓶の蓋を開けて、俺の前に付きつけてきた。
「これ石鹸?」
シトラス系の爽やかな香りだが、ミントみたいな匂いも交じっている。
「気に食わぬか、ならばこれはどうだ?」
今度は花の甘い香りだが、少し鼻の奥に刺さる気がした。
「では、これは?」
「あ、これが好きだな」
ジャスミンと森のような、なんだか心が柔らかくなる香り。
「ほう……やはり好みも変わるものか」
何かアンギィが呟いているが、俺は気にせずに香りを堪能する。
アンギィは、その瓶の中身を手に垂らし両手で擦って、器用に泡立てると隣の俺の手首を取って、腕に泡を乗せた。
「え?」
「洗ってやるから大人しくしてろ。騒ぐと湯に落ちるぞ」
「いや、いいって、自分で出来…アっ」
アンディは泡を動かしながら、俺の肌を愛撫する。
直接、触れてこない もどかしさと擽ったさに、俺はドキドキしてしまう。
だって、こんな風に誰かと触れ合えるとは今まで思っていなかった。
こんな楽しそうに、誰かが俺の隣に居てくれるなんて想像さえしたことはない。
「ほら、腕を上げろ」
アンディの言葉に素直に脇をさらすように腕を上げると、彼は、そこに顔を寄せて、チュッチュッと音を立てながら吸い付くようにキスをする。
「え、いや、あ、擽ったいからヤメ……」
擽ったいのと恥ずかしいのとで腕を降ろそうとしても、それはアンギィの頭を尚更に挟み込むようになる。
アンギィの戯れは終わらずに、上げた二の腕の柔らかい肌までもを、チロチロと舐めだした。
時々、チュっと音をたてて口づける。
口付けながら手を背に回して、撫でまわしてくる。
俺は片手を風呂の縁に付いて、後ろに倒れないようにするのが精一杯なのに、アンギィは、もう片方の手の泡を俺の胸に乗せた。
「アンギィ…ち、ちゃんと洗ってく……」
泡ごと捏ねるように胸と乳首を撫でまわしながら、俺の文字どおりの脇で男が笑う。
本当、擽ったいので止めて欲しい。
なんで、自分の手の届かない場所って、気持ちが良いんだろう。
「お前の心が、随分と可愛らしいのが悪い」
顔を上げてアンギィが俺を覗き込んで言う。
残念ながら俺の容姿は残念だ。
残念すぎて、己の性癖すら否定されて、家族から逃げ出した情けない男だ。
「そ、それは無いな、アンギィ、目が悪いな」
「クク……お前のな、一挙手一投足に心が現れる。それが可愛らしいと言っておるのだ」
アンギィは背を丸めて、悪戯していない方の乳首に唇を這わせた。
「んっ」
クェルクスの快楽に弱い体の乳首はピンと立ち上がってしまっている。
我慢!我慢しようよ、俺のクェルクス!
これで芯を持っちゃって半立ちしてるんですけどっ!ちょっと、しっかり!クェルクスさん!
「クク……ほら、立って後ろを向け、洗ってやるから」
俺のクェルクスが首を擡げているのに気が付いている癖に、アンギィは無視をする。
「うぅ…」
ちょっと恥ずかしいが立ち上がってアンギィの前に背を向けると、泡を項に乗せられて、ゆっくりと両手で背中に広げるように、撫ぜられていく。
脇腹から腰へと這うような手が泡を纏って下へ、下へと動いて行く。
柏木 椎の時には、夢だった無駄肉の無い脇腹から、細い腰へとアンギィの手が滑る。
そして、腰より下に泡は降りていく。
「あっ……いや、あのアンギィ、そこは」
お尻を捏ねるように揉みながら、左右に開いたアンギィは、その間を晒したまま手の動きを止めた。
「あ……
俺は声を躊躇う。
後ろのアンギィが姿勢を低く、しゃがみ込む気配が分かったからだ。
「何を」
スルリと間を泡の手で撫でられる。
「フ…ふふっ、期待しているのか、ヒクついておるぞ?」
いやいや、イヤイヤ、何を仰いますの!
俺、そ~いったこと、したこと無いから!
知識はあるけど、実戦経験はゼロだから!
期待なんて、
期待なんて
あ……うん、してるけど。
「俺、そんなの、したことが無いから……あの、お尻、見るのやめてくれよアンギィ」
俺は尻を抑えて、アンギィを振り向いた。
案の定、アンギィは裸で跪いていた。
裸で⁈
「は、恥ずかしいからやめてくれ、アンギィ」
多分、俺の顔は真っ赤だ。
なのに俺のクェルクスさんは、期待を隠しきれていない。
俺は、顔を隠すために俯いた。
すっきりしたシックスパック!の下、陰毛さえシャンパンゴールドで、元気なクェルクスさんは、柏木 椎より当然、立派だ。
何もかもがカッコ良くて、俺はズルイと思った。
「あ、あのアンギィ」
「ほら、来い」湯舟の縁をペチャペチャと叩き、座れと示すので、俺は大人しく隣に腰かけた。
立派な湯舟は柏木家のしょぼ湯舟と違って、しっかりと幅がある。
「どれが良いか、好きなのを選べ」
キュポッと瓶の蓋を開けて、俺の前に付きつけてきた。
「これ石鹸?」
シトラス系の爽やかな香りだが、ミントみたいな匂いも交じっている。
「気に食わぬか、ならばこれはどうだ?」
今度は花の甘い香りだが、少し鼻の奥に刺さる気がした。
「では、これは?」
「あ、これが好きだな」
ジャスミンと森のような、なんだか心が柔らかくなる香り。
「ほう……やはり好みも変わるものか」
何かアンギィが呟いているが、俺は気にせずに香りを堪能する。
アンギィは、その瓶の中身を手に垂らし両手で擦って、器用に泡立てると隣の俺の手首を取って、腕に泡を乗せた。
「え?」
「洗ってやるから大人しくしてろ。騒ぐと湯に落ちるぞ」
「いや、いいって、自分で出来…アっ」
アンディは泡を動かしながら、俺の肌を愛撫する。
直接、触れてこない もどかしさと擽ったさに、俺はドキドキしてしまう。
だって、こんな風に誰かと触れ合えるとは今まで思っていなかった。
こんな楽しそうに、誰かが俺の隣に居てくれるなんて想像さえしたことはない。
「ほら、腕を上げろ」
アンディの言葉に素直に脇をさらすように腕を上げると、彼は、そこに顔を寄せて、チュッチュッと音を立てながら吸い付くようにキスをする。
「え、いや、あ、擽ったいからヤメ……」
擽ったいのと恥ずかしいのとで腕を降ろそうとしても、それはアンギィの頭を尚更に挟み込むようになる。
アンギィの戯れは終わらずに、上げた二の腕の柔らかい肌までもを、チロチロと舐めだした。
時々、チュっと音をたてて口づける。
口付けながら手を背に回して、撫でまわしてくる。
俺は片手を風呂の縁に付いて、後ろに倒れないようにするのが精一杯なのに、アンギィは、もう片方の手の泡を俺の胸に乗せた。
「アンギィ…ち、ちゃんと洗ってく……」
泡ごと捏ねるように胸と乳首を撫でまわしながら、俺の文字どおりの脇で男が笑う。
本当、擽ったいので止めて欲しい。
なんで、自分の手の届かない場所って、気持ちが良いんだろう。
「お前の心が、随分と可愛らしいのが悪い」
顔を上げてアンギィが俺を覗き込んで言う。
残念ながら俺の容姿は残念だ。
残念すぎて、己の性癖すら否定されて、家族から逃げ出した情けない男だ。
「そ、それは無いな、アンギィ、目が悪いな」
「クク……お前のな、一挙手一投足に心が現れる。それが可愛らしいと言っておるのだ」
アンギィは背を丸めて、悪戯していない方の乳首に唇を這わせた。
「んっ」
クェルクスの快楽に弱い体の乳首はピンと立ち上がってしまっている。
我慢!我慢しようよ、俺のクェルクス!
これで芯を持っちゃって半立ちしてるんですけどっ!ちょっと、しっかり!クェルクスさん!
「クク……ほら、立って後ろを向け、洗ってやるから」
俺のクェルクスが首を擡げているのに気が付いている癖に、アンギィは無視をする。
「うぅ…」
ちょっと恥ずかしいが立ち上がってアンギィの前に背を向けると、泡を項に乗せられて、ゆっくりと両手で背中に広げるように、撫ぜられていく。
脇腹から腰へと這うような手が泡を纏って下へ、下へと動いて行く。
柏木 椎の時には、夢だった無駄肉の無い脇腹から、細い腰へとアンギィの手が滑る。
そして、腰より下に泡は降りていく。
「あっ……いや、あのアンギィ、そこは」
お尻を捏ねるように揉みながら、左右に開いたアンギィは、その間を晒したまま手の動きを止めた。
「あ……
俺は声を躊躇う。
後ろのアンギィが姿勢を低く、しゃがみ込む気配が分かったからだ。
「何を」
スルリと間を泡の手で撫でられる。
「フ…ふふっ、期待しているのか、ヒクついておるぞ?」
いやいや、イヤイヤ、何を仰いますの!
俺、そ~いったこと、したこと無いから!
知識はあるけど、実戦経験はゼロだから!
期待なんて、
期待なんて
あ……うん、してるけど。
「俺、そんなの、したことが無いから……あの、お尻、見るのやめてくれよアンギィ」
俺は尻を抑えて、アンギィを振り向いた。
案の定、アンギィは裸で跪いていた。
裸で⁈
「は、恥ずかしいからやめてくれ、アンギィ」
多分、俺の顔は真っ赤だ。
なのに俺のクェルクスさんは、期待を隠しきれていない。
俺は、顔を隠すために俯いた。
すっきりしたシックスパック!の下、陰毛さえシャンパンゴールドで、元気なクェルクスさんは、柏木 椎より当然、立派だ。
何もかもがカッコ良くて、俺はズルイと思った。
10
あなたにおすすめの小説
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
勇者ですが、
東 万里央(あずま まりお)
BL
俺は柴崎健吾、十七歳。ごく普通のキモヲタ高校生さ!! ある日なんちゃってヨーロッパな異世界に勇者として召喚されました!やったぜ!! 仲間と一緒に魔王を討伐することになりました!これだぜ!! 超イケメン&パツキンないい男の王様も、家宝の聖剣を持って一緒に行くと言い出しました!んんんん? 宰相も魔術師も笑顔で「陛下、行ってらっしゃ~い♪」とハンカチ振ってました!ええええ!?――どうしてこうなった!!
異世界に召喚された勇者ケンゴのその後のスッタモンダ。
*他サイトで別名「滝尾秋」名で掲載していました。
贖罪公爵長男とのんきな俺
侑希
BL
異世界転生したら子爵家に生まれたけれど自分以外一家全滅という惨事に見舞われたレオン。
貴族生活に恐れ慄いたレオンは自分を死んだことにして平民のリオとして生きることにした。
一方公爵家の長男であるフレドリックは当時流行っていた児童小説の影響で、公爵家に身を寄せていたレオンにひどい言葉をぶつけてしまう。その後すぐにレオンが死んだと知らされたフレドリックは、以降十年、ひたすらそのことを悔いて生活していた。
そして十年後、二人はフレドリックとリオとして再会することになる。
・フレドリック視点は重め、レオン及びリオ視点は軽め
・異世界転生がちょいちょい発生する世界。色々な世界の色々な時代からの転生者の影響で文明が若干ちぐはぐ。
・世界観ふんわり 細かいことは気にしないで読んでください。
・CP固定・ご都合主義・ハピエン
・他サイト掲載予定あり
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
押しても押してもダメそうなので引くことにします
Riley
BL
俺(凪)には愛して止まない幼馴染(紫苑)がいる。
押しても押してもビクともしない余裕の態度に心が折れた。
引いたらダメだと思っても燃え尽きてしまった…。
ちょっと休憩…。会えないと寂しいけど、引くと言ったからには自分からいけない…
冒険者の幼馴染と、ずっとその隣にいたい男の話
くろねこや
BL
お前の隣で、一緒に歳をとって生きていくんだと思ってた。
例えお前が誰かと結婚しても、子どもが生まれても。
◇
15歳になると神様から魔法が与えられる世界で、たった一人魔法が使えないイスト。
火魔法と氷魔法を授かった幼馴染は冒険者になった。
オレにあるのは畑や動物たちをちょこっと元気にする力だけ…。
ところが、そこへ謎の老婆が現れて…。
え? オレも冒険者になれるの?
“古代種様”って何?!
※『横書き』方向に設定してお読みください。
※『設定 こぼれ話』は情報を追加・修正することがあります。
ゲーム世界の貴族A(=俺)
猫宮乾
BL
妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる