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あっちの世界
9.唐突な溺愛?!!
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アンギィは何処からか分からないけど、色々な瓶を取り出して、嬉々として湯舟の縁に並べていく。
「あ、あのアンギィ」
「ほら、来い」湯舟の縁をペチャペチャと叩き、座れと示すので、俺は大人しく隣に腰かけた。
立派な湯舟は柏木家のしょぼ湯舟と違って、しっかりと幅がある。
「どれが良いか、好きなのを選べ」
キュポッと瓶の蓋を開けて、俺の前に付きつけてきた。
「これ石鹸?」
シトラス系の爽やかな香りだが、ミントみたいな匂いも交じっている。
「気に食わぬか、ならばこれはどうだ?」
今度は花の甘い香りだが、少し鼻の奥に刺さる気がした。
「では、これは?」
「あ、これが好きだな」
ジャスミンと森のような、なんだか心が柔らかくなる香り。
「ほう……やはり好みも変わるものか」
何かアンギィが呟いているが、俺は気にせずに香りを堪能する。
アンギィは、その瓶の中身を手に垂らし両手で擦って、器用に泡立てると隣の俺の手首を取って、腕に泡を乗せた。
「え?」
「洗ってやるから大人しくしてろ。騒ぐと湯に落ちるぞ」
「いや、いいって、自分で出来…アっ」
アンディは泡を動かしながら、俺の肌を愛撫する。
直接、触れてこない もどかしさと擽ったさに、俺はドキドキしてしまう。
だって、こんな風に誰かと触れ合えるとは今まで思っていなかった。
こんな楽しそうに、誰かが俺の隣に居てくれるなんて想像さえしたことはない。
「ほら、腕を上げろ」
アンディの言葉に素直に脇をさらすように腕を上げると、彼は、そこに顔を寄せて、チュッチュッと音を立てながら吸い付くようにキスをする。
「え、いや、あ、擽ったいからヤメ……」
擽ったいのと恥ずかしいのとで腕を降ろそうとしても、それはアンギィの頭を尚更に挟み込むようになる。
アンギィの戯れは終わらずに、上げた二の腕の柔らかい肌までもを、チロチロと舐めだした。
時々、チュっと音をたてて口づける。
口付けながら手を背に回して、撫でまわしてくる。
俺は片手を風呂の縁に付いて、後ろに倒れないようにするのが精一杯なのに、アンギィは、もう片方の手の泡を俺の胸に乗せた。
「アンギィ…ち、ちゃんと洗ってく……」
泡ごと捏ねるように胸と乳首を撫でまわしながら、俺の文字どおりの脇で男が笑う。
本当、擽ったいので止めて欲しい。
なんで、自分の手の届かない場所って、気持ちが良いんだろう。
「お前の心が、随分と可愛らしいのが悪い」
顔を上げてアンギィが俺を覗き込んで言う。
残念ながら俺の容姿は残念だ。
残念すぎて、己の性癖すら否定されて、家族から逃げ出した情けない男だ。
「そ、それは無いな、アンギィ、目が悪いな」
「クク……お前のな、一挙手一投足に心が現れる。それが可愛らしいと言っておるのだ」
アンギィは背を丸めて、悪戯していない方の乳首に唇を這わせた。
「んっ」
クェルクスの快楽に弱い体の乳首はピンと立ち上がってしまっている。
我慢!我慢しようよ、俺のクェルクス!
これで芯を持っちゃって半立ちしてるんですけどっ!ちょっと、しっかり!クェルクスさん!
「クク……ほら、立って後ろを向け、洗ってやるから」
俺のクェルクスが首を擡げているのに気が付いている癖に、アンギィは無視をする。
「うぅ…」
ちょっと恥ずかしいが立ち上がってアンギィの前に背を向けると、泡を項に乗せられて、ゆっくりと両手で背中に広げるように、撫ぜられていく。
脇腹から腰へと這うような手が泡を纏って下へ、下へと動いて行く。
柏木 椎の時には、夢だった無駄肉の無い脇腹から、細い腰へとアンギィの手が滑る。
そして、腰より下に泡は降りていく。
「あっ……いや、あのアンギィ、そこは」
お尻を捏ねるように揉みながら、左右に開いたアンギィは、その間を晒したまま手の動きを止めた。
「あ……
俺は声を躊躇う。
後ろのアンギィが姿勢を低く、しゃがみ込む気配が分かったからだ。
「何を」
スルリと間を泡の手で撫でられる。
「フ…ふふっ、期待しているのか、ヒクついておるぞ?」
いやいや、イヤイヤ、何を仰いますの!
俺、そ~いったこと、したこと無いから!
知識はあるけど、実戦経験はゼロだから!
期待なんて、
期待なんて
あ……うん、してるけど。
「俺、そんなの、したことが無いから……あの、お尻、見るのやめてくれよアンギィ」
俺は尻を抑えて、アンギィを振り向いた。
案の定、アンギィは裸で跪いていた。
裸で⁈
「は、恥ずかしいからやめてくれ、アンギィ」
多分、俺の顔は真っ赤だ。
なのに俺のクェルクスさんは、期待を隠しきれていない。
俺は、顔を隠すために俯いた。
すっきりしたシックスパック!の下、陰毛さえシャンパンゴールドで、元気なクェルクスさんは、柏木 椎より当然、立派だ。
何もかもがカッコ良くて、俺はズルイと思った。
「あ、あのアンギィ」
「ほら、来い」湯舟の縁をペチャペチャと叩き、座れと示すので、俺は大人しく隣に腰かけた。
立派な湯舟は柏木家のしょぼ湯舟と違って、しっかりと幅がある。
「どれが良いか、好きなのを選べ」
キュポッと瓶の蓋を開けて、俺の前に付きつけてきた。
「これ石鹸?」
シトラス系の爽やかな香りだが、ミントみたいな匂いも交じっている。
「気に食わぬか、ならばこれはどうだ?」
今度は花の甘い香りだが、少し鼻の奥に刺さる気がした。
「では、これは?」
「あ、これが好きだな」
ジャスミンと森のような、なんだか心が柔らかくなる香り。
「ほう……やはり好みも変わるものか」
何かアンギィが呟いているが、俺は気にせずに香りを堪能する。
アンギィは、その瓶の中身を手に垂らし両手で擦って、器用に泡立てると隣の俺の手首を取って、腕に泡を乗せた。
「え?」
「洗ってやるから大人しくしてろ。騒ぐと湯に落ちるぞ」
「いや、いいって、自分で出来…アっ」
アンディは泡を動かしながら、俺の肌を愛撫する。
直接、触れてこない もどかしさと擽ったさに、俺はドキドキしてしまう。
だって、こんな風に誰かと触れ合えるとは今まで思っていなかった。
こんな楽しそうに、誰かが俺の隣に居てくれるなんて想像さえしたことはない。
「ほら、腕を上げろ」
アンディの言葉に素直に脇をさらすように腕を上げると、彼は、そこに顔を寄せて、チュッチュッと音を立てながら吸い付くようにキスをする。
「え、いや、あ、擽ったいからヤメ……」
擽ったいのと恥ずかしいのとで腕を降ろそうとしても、それはアンギィの頭を尚更に挟み込むようになる。
アンギィの戯れは終わらずに、上げた二の腕の柔らかい肌までもを、チロチロと舐めだした。
時々、チュっと音をたてて口づける。
口付けながら手を背に回して、撫でまわしてくる。
俺は片手を風呂の縁に付いて、後ろに倒れないようにするのが精一杯なのに、アンギィは、もう片方の手の泡を俺の胸に乗せた。
「アンギィ…ち、ちゃんと洗ってく……」
泡ごと捏ねるように胸と乳首を撫でまわしながら、俺の文字どおりの脇で男が笑う。
本当、擽ったいので止めて欲しい。
なんで、自分の手の届かない場所って、気持ちが良いんだろう。
「お前の心が、随分と可愛らしいのが悪い」
顔を上げてアンギィが俺を覗き込んで言う。
残念ながら俺の容姿は残念だ。
残念すぎて、己の性癖すら否定されて、家族から逃げ出した情けない男だ。
「そ、それは無いな、アンギィ、目が悪いな」
「クク……お前のな、一挙手一投足に心が現れる。それが可愛らしいと言っておるのだ」
アンギィは背を丸めて、悪戯していない方の乳首に唇を這わせた。
「んっ」
クェルクスの快楽に弱い体の乳首はピンと立ち上がってしまっている。
我慢!我慢しようよ、俺のクェルクス!
これで芯を持っちゃって半立ちしてるんですけどっ!ちょっと、しっかり!クェルクスさん!
「クク……ほら、立って後ろを向け、洗ってやるから」
俺のクェルクスが首を擡げているのに気が付いている癖に、アンギィは無視をする。
「うぅ…」
ちょっと恥ずかしいが立ち上がってアンギィの前に背を向けると、泡を項に乗せられて、ゆっくりと両手で背中に広げるように、撫ぜられていく。
脇腹から腰へと這うような手が泡を纏って下へ、下へと動いて行く。
柏木 椎の時には、夢だった無駄肉の無い脇腹から、細い腰へとアンギィの手が滑る。
そして、腰より下に泡は降りていく。
「あっ……いや、あのアンギィ、そこは」
お尻を捏ねるように揉みながら、左右に開いたアンギィは、その間を晒したまま手の動きを止めた。
「あ……
俺は声を躊躇う。
後ろのアンギィが姿勢を低く、しゃがみ込む気配が分かったからだ。
「何を」
スルリと間を泡の手で撫でられる。
「フ…ふふっ、期待しているのか、ヒクついておるぞ?」
いやいや、イヤイヤ、何を仰いますの!
俺、そ~いったこと、したこと無いから!
知識はあるけど、実戦経験はゼロだから!
期待なんて、
期待なんて
あ……うん、してるけど。
「俺、そんなの、したことが無いから……あの、お尻、見るのやめてくれよアンギィ」
俺は尻を抑えて、アンギィを振り向いた。
案の定、アンギィは裸で跪いていた。
裸で⁈
「は、恥ずかしいからやめてくれ、アンギィ」
多分、俺の顔は真っ赤だ。
なのに俺のクェルクスさんは、期待を隠しきれていない。
俺は、顔を隠すために俯いた。
すっきりしたシックスパック!の下、陰毛さえシャンパンゴールドで、元気なクェルクスさんは、柏木 椎より当然、立派だ。
何もかもがカッコ良くて、俺はズルイと思った。
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