22歳の赤ん坊

misuzu

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いや~、こんなことになるなんてね


馬鹿な私でも受け入れられない


いや頭良くても受け入れられないわ


未だに頭がついていかない


これ現実ゲンジツ??




などど現実逃避したくなっている友里恵。
そう思うのも無理はない


遡ること数分前...


______________________________






ドン!!



グサッッッ



じわじわと暑く体が燃えあがってくる
今まで経験したことの無い感覚

経験したくなかった感覚



「お前がァァ!!
   お前が悪いんだァ!!!!」


どうしてこうなったの



「こんなことになったのも!!!」



痛くて痛くて涙が出てくる

さっき危機一髪で男の子助けたのに

次、私が危機?


いや、死にたくない


痛いよ


「全部全部全部ゥゥ!!!」


いたいいたいいたい...


ねえ?


だれなの?


ねえ...


「お前がァ!
   香純が悪いんだァァーーーー!」


痛くて痛くて気を失いかける中
友里恵は思った。



おいっ...  と。





いや、私以外でも思うと思う



おいっ...   と。






いまって言ったよね?


私は、、、

私は、、、、、、




友里恵ユリカだァァァ!!!



______________________________



そして今に至る。



「...ここどこ?」


本当にどうなってるの?


「ここどこ?私、事故にあったはず...死んだの?死んでないの?どっち??!!」

事故、巻き添え事故といえばいいのかな
勘違い男に刺されたんだよね

はァッ!
そうだよ!刺されたんだった!!!

友里恵刺された事を思い出し一気に青ざめた
刺されたであろう体の部分を恐る恐る触り始める


体は…  痛くない

ハァァ、良かったあぁ~♪

生きてるぅ~♪

痛くない~♪

うん、痛くない♪

うん?痛くないけど...??

ん?

「あれ?妙に体がおかしい...手ちっさぁぁ!!足も?!どーーーなってるのの?!」



いやいやいやいやいや、
ありえないでしょ?!



現実逃避していいかな??
いいよね?ねえ?


いいよいいよ~♪
はい!自分に許可取りましたっと♪

ああ~

風気持ちいいなあ~

ああ~

空気美味しいな~

ああ~

どこなのかな~


………………… 。


いや、だめだ
現実逃避できない

薄々気づいてた

気づきたくなかったの


だって、だってさぁ…



声に出してる言葉がぁバブバブバフ…」
赤ちゃん言葉だなんてぇぇぇバブバブバブゥゥゥ!!!」


泣きたい

もうすでに涙が目に溜まってる
バブバブ赤ちゃんかァッ!って

鏡で見てないけど確実にぜったーい
そうだわ…
バブバブ赤ちゃんだわ…

成人した22歳の私が
バブバブ赤ちゃんなんて… 。

恥ずかしいッッ///!!!

恥ずかしすぎるぅ!!!!


足を上下にバタバタとしながら
今の自分を想像してしまう友里恵

けど一方で
このバブバブ赤ちゃんから脱出するには
どうしたらいいのかと思うのだがそれは
すぐに諦める

その理由は、
友里恵には妹が1人いた

その妹は異世界やら転生やらそうゆう
小説や漫画にハマっていたのだ

それでよく妹から
「今回の小説はね!!
   異世界もので魔法とかあってね!そこにはドラゴンとかもいてその世界にある女の子が転生するんだけどぉ!!」

などと聞いていないのに関わらず
勝手に感想を話してくるのだ

その度に、
「またその話?何回も聞いたからいいわよ、ちちんぷいぷいのぷいっ♪ってやつでしょ」

っと言っていた。

妹は、もう!っといいながら
飽きずに話し始めるのだ

その時に妹はよく言っていた
赤ん坊に生まれ変わっていたってことは
前の世界でなにかしらで命を経ったのだと。
それをというのだと。


でも疑問に思うことがある…
神様に会っていなくない?


神様に会って~
あなたは死んだのです!!

なーんていわれて転生してくださいの
なんだの言われて異世界に送られるんじゃないの?



妹が言ってたのと違うんですが?!!




まぁ、妹が言ってたことと
今現実で起こってることが本当だとしたら
やっぱり私は刺されて死んだのね。


それも勘違いヤローに
せめて元彼とかだったら良かったのに…
って言ってもそれはそれで嫌だけどさ


あの後ちゃんとあの男は捕まったかな?
周りに人いなかったから私の体どうなったのかな?ちゃんと家に帰れたのかな?

そんなことを考えてしまう
でも刺されたのが男の子達じゃなくて本当に
本当に良かったぁ… 


友里恵は、刺される寸前まで男の子達といたこともあって巻き添えにならなくて少なからず安堵した。


けど…

本当にどうしようこれから…    

ふぅぅバブゥ… 」

これからのことを考えつつ
バブバブ赤ちゃんになった友里恵は
どうしようもない不安に襲われていた

せめて体が小さくなっただけで
歩ける状態なら少しは希望あったのだが
まだ歩けるほどの子供にはなっていないと
分かり途方に暮れていた


突然のことで頭がついていかず
精神的に疲れていた友里恵は赤ん坊だというのもあり睡魔に襲われそのまま眠ってしまった。

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