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しおりを挟む理音が男………!?
「――いやいや、さすがに知ってるぞ、それは。幼馴染だし、むしろ女だったらびっくりだ」
「いやそーじゃなくて。お前今絶対違う受け取り方したろ?」
「何が?」
「はぁ……もう、バカわんこ。お前ってホント勉強しかできないバカな。仲のいい人間以外には寡黙にふるまっててよかったよホント。はーもうこのばかちんがぁ。理音くんかわいそう」
「おい、暴言はやめろ」
誰が馬鹿チンコだ。(言ってない)一応俺のほうがこいつより成績はだいぶ上なんですが!? くそっ、バカバカとバカにしやがって。
「とにかく、俺からお前に言えることはこれだけだよ。しっかりしろよバカわんこ。お前ほんとにそんなぐだぐだしてると、モデルの野郎どもに横から理音くんを取られるぞ」
「は?何言ってんだ」
俺は理音を大事に思ってるだけで、決してグダグダしてるわけでは……するといきなり宇佐木が俺の目の前に自分のスマホをかざした。いつのまにいじってたんだ、こいつ。
スマホ画面にはあるページが開いてあった。誰かのインスタらしい。載っているのは撮影後らしい小奇麗な理音と、浅黒い肌をした男モデル。こいつは確か……「千歳シンジ?」
「そう。これ、昨日の千歳のインスタの写真なんだけどさ」
理音と千歳シンジはしょっちゅう一緒の雑誌に載っているし、今さらこんな写真を見せられてもなんとも思わないんだが。というか理音がよくお世話になってるしな。俺としては別に嫉妬する対象じゃない。
宇佐木は俺の反応がいまいちだったのが面白くないのか、そのインスタの文章を読み始めた。
「昨日もRIONと一緒に撮影、最近のRIONはますます美人さんでもういっそ恋人は女の子じゃなくてRIONがいいなって思ってます」
は?
「もちろんRIONには振られたけど。好きな人がいるそーです。ちくしょううらやましいぜ、RIONの想われ人!でも相当可愛くないとRIONの隣には並びたくなくね?とか思う性格の悪い俺。笑」
俺は宇佐木のスマホを奪い取った。よく見ると千歳シンジは理音の肩を抱いて密着していた。なんだこれは。単なるスキンシップ画像と思ったけど、文章を読んだらそんな穏やかなことは言ってられないじゃないか。
「どうだ、少しは焦ったか?千歳シンジ、ちょっと本気くさくね?インスタにまで書いてさ、明らかにケンカ売られてるぞ~お前。ま、千歳シンジは女の子が相手だって思ってるだろうけどな」
「……」
「RIONの恋人が男だって知ったら絶対奪いにくるだろうなー。つーか理音くんって結構隙だらけだし、危ないよなー。お前ぼーっとしてたらマジで千歳シンジに奪われちゃうぜ?」
ふざけるなよ……いや、マジで。ふざけるな、千歳シンジッッ!!
「ま、これでお前が早く理音くんを抱いてモノにすれば理音くんだって嬉し……って、おい!?わんこ、どこ行く気だ!?授業始まるぞ!?」
下心ありで理音にくっつくとか、許せない。その上インスタに宣戦布告か。いい度胸だ、受けて立ってやる。
「今から千歳シンジのいるスタジオに殴りこんでくる」
「バカかっ、相手も高校生なんだから今は学校だろ!」
「千歳シンジの学校はどこだ?」
「知らねぇよそんなの。俺は理音くんが同級生だったことも知らなかった男だぞ」
「チッ!」
俺は盛大に舌打ちをするとまた席に戻った。俺が席についたタイミングで教師が教室に入ってきた。俺は千歳シンジのインスタ画像が気になって、授業には全然集中できなかった。まあ、じーっと画像を見つめてるから授業どころの話じゃないが。
「おいバカわんこ、いい加減俺のスマホ返せ……」
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