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〃
「か、彼女が……」
「堂島くんいつの間に彼女作ってたんですかぁ!? ほんとに榛名主任のことは諦めたんですねぇ~! で、その彼女がどうしたんですかぁ?」
「変な風に突っ込みながら喋るのヤメてくれる? ……その彼女が、俺との関係を周囲にバレたくないって……」
「そりゃーそうじゃない?」
「肯定すんの早ぁ!」
「若葉さん、気持ちは分かりますけどもう少し話を聞いてやりましょうよぉ、結果は同じですケド……」
「は!?」
(いかんいかん、怒るな俺、落ち着け)
怒ったら面倒くさいことになる、この上無く。
というか、ここで堂島がキレたとしても簡単にあしらわれるだけだろう。既にあしらわれているのだけど。
「彼女、院内の人ですかぁ?」
「ノーコメンツッ!」
「院内の人なんですね~。そりゃあ、堂島くん顔は広いし仕事も意外と真面目にやってるし……あれ? なんで知られたくないんでしょうねぇ」
「落としたあと上げるのもなんかくすぐったいからヤメて」
「でも、大々的に付き合ってることを言う必要はないと思いますケド。私も彼氏いることあんまり言ってないですし、親しい数人が知ってればそれでいいんじゃないですかぁ? 彼女はただ奥ゆかしいだけだと思いますよぉ。それとも堂島くんはその彼女と付き合ってることを周りにアピールして自慢したいんですか?」
「自慢!? イヤイヤ……だからそのね、相手はその親しい数人に言うのも嫌だっつーワケ。だから、だーれも知らないんだよ、俺たちが付き合ってるってことはさ……」
二宮から直接そう聞いたわけではないけれど、もはや堂島の中ではそういうことになっているのだった。
「……それってさ、」
若葉が言った。
「ホントに彼女から好かれてるの?」
「っ……」
「わ、若葉さん!」
「え? あ、違う違う! だからその、堂島くんが騙されてるんじゃないかって言いたかったの!」
さすがに冗談じゃ済まされないと思ったのか、有坂が若葉を制した。
若葉も慌てて弁解した。堂島のことを心配しての発言というのは分かったが、さすがに――
心当たりがあるだけに、笑えなかった。
「……やっぱ、そうなのかなぁ」
「え?」
「お情けっていうか、俺が付き合ってくれって言ったからイヤイヤ付き合ってくれてるだけなのかなぁ」
「堂島くん……」
「はー……ごめん、ガチな相談しちゃってさ」
もはや有坂も若葉も笑ってなどいなかった。
すると若葉が言った。
「でも、嫌いな相手とわざわざ付き合ったりしないでしょーよ。それとも何? なんか相手の弱味でも握ってるの? 堂島くん」
「ウグッ」
「うわ、これもビンゴかい」
「び、ビンゴっつーかぁ~~……」
弱味を握っているというか、むしろヤられたのは俺の方なんだけど!!
……と、そんなことを言うわけにもいかないので堂島は黙ってしまった。
「堂島くん、いくら好きでも脅すのはヒトとして良くないですよぉ……」
「……」
別に脅したわけじゃない。
自分は『ヤッた責任を取れ』と言っただけだ。
正直に言えば非難されるどころか同意の嵐だろうか、もしくはそんな相手はやめておけ、と言われるだろうか。
何にせよ、堂島がヤられた側なので言えるわけが無いのだけども。
「堂島くん、誠意よ。もう、誠意を見せるしかないわっ!」
「そう、誠意ですぅ! 人間誠意を見せたら大抵のことは何でもうまくいきますぅ!」
ほんとかよ……。
胡散臭い目付きで有坂と若葉を見つめながらも、堂島はここで話を収拾付けることにした。
話したところでやはりモヤモヤは消えず、更に大きく成長してしまったのだけれど。
「堂島くんいつの間に彼女作ってたんですかぁ!? ほんとに榛名主任のことは諦めたんですねぇ~! で、その彼女がどうしたんですかぁ?」
「変な風に突っ込みながら喋るのヤメてくれる? ……その彼女が、俺との関係を周囲にバレたくないって……」
「そりゃーそうじゃない?」
「肯定すんの早ぁ!」
「若葉さん、気持ちは分かりますけどもう少し話を聞いてやりましょうよぉ、結果は同じですケド……」
「は!?」
(いかんいかん、怒るな俺、落ち着け)
怒ったら面倒くさいことになる、この上無く。
というか、ここで堂島がキレたとしても簡単にあしらわれるだけだろう。既にあしらわれているのだけど。
「彼女、院内の人ですかぁ?」
「ノーコメンツッ!」
「院内の人なんですね~。そりゃあ、堂島くん顔は広いし仕事も意外と真面目にやってるし……あれ? なんで知られたくないんでしょうねぇ」
「落としたあと上げるのもなんかくすぐったいからヤメて」
「でも、大々的に付き合ってることを言う必要はないと思いますケド。私も彼氏いることあんまり言ってないですし、親しい数人が知ってればそれでいいんじゃないですかぁ? 彼女はただ奥ゆかしいだけだと思いますよぉ。それとも堂島くんはその彼女と付き合ってることを周りにアピールして自慢したいんですか?」
「自慢!? イヤイヤ……だからそのね、相手はその親しい数人に言うのも嫌だっつーワケ。だから、だーれも知らないんだよ、俺たちが付き合ってるってことはさ……」
二宮から直接そう聞いたわけではないけれど、もはや堂島の中ではそういうことになっているのだった。
「……それってさ、」
若葉が言った。
「ホントに彼女から好かれてるの?」
「っ……」
「わ、若葉さん!」
「え? あ、違う違う! だからその、堂島くんが騙されてるんじゃないかって言いたかったの!」
さすがに冗談じゃ済まされないと思ったのか、有坂が若葉を制した。
若葉も慌てて弁解した。堂島のことを心配しての発言というのは分かったが、さすがに――
心当たりがあるだけに、笑えなかった。
「……やっぱ、そうなのかなぁ」
「え?」
「お情けっていうか、俺が付き合ってくれって言ったからイヤイヤ付き合ってくれてるだけなのかなぁ」
「堂島くん……」
「はー……ごめん、ガチな相談しちゃってさ」
もはや有坂も若葉も笑ってなどいなかった。
すると若葉が言った。
「でも、嫌いな相手とわざわざ付き合ったりしないでしょーよ。それとも何? なんか相手の弱味でも握ってるの? 堂島くん」
「ウグッ」
「うわ、これもビンゴかい」
「び、ビンゴっつーかぁ~~……」
弱味を握っているというか、むしろヤられたのは俺の方なんだけど!!
……と、そんなことを言うわけにもいかないので堂島は黙ってしまった。
「堂島くん、いくら好きでも脅すのはヒトとして良くないですよぉ……」
「……」
別に脅したわけじゃない。
自分は『ヤッた責任を取れ』と言っただけだ。
正直に言えば非難されるどころか同意の嵐だろうか、もしくはそんな相手はやめておけ、と言われるだろうか。
何にせよ、堂島がヤられた側なので言えるわけが無いのだけども。
「堂島くん、誠意よ。もう、誠意を見せるしかないわっ!」
「そう、誠意ですぅ! 人間誠意を見せたら大抵のことは何でもうまくいきますぅ!」
ほんとかよ……。
胡散臭い目付きで有坂と若葉を見つめながらも、堂島はここで話を収拾付けることにした。
話したところでやはりモヤモヤは消えず、更に大きく成長してしまったのだけれど。
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