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なんやかんやで盛り上がり、カラオケに入って2時間は経過していた。
皆いい具合に酔っぱらっており、室内はややカオス状態になりかけている。
堂島は一応今日は幹事なので、あまり酔わないようにとチューハイを少しずつ飲んでいた。二宮は珍しくずっとビールを飲んでいる。
不思議に思った堂島は、こっそりと聞いてみた。
「二宮先輩、今日は焼酎飲まないんスね」
「ん? こういうところの焼酎ってなんかマズいだろ。種類も少ないし、安酒っぽいし。あと匂いが嫌いな人には迷惑かと思って。個室だしな」
「ああーなるほど……」
「お前と二人だったら飲むけどな」
「何それ、俺になら迷惑かけてもいいと思ってるんスか?」
「迷惑だったか?」
「別に、んなことないっすけど……」
「じゃあ、いいだろ」
ひどい言い草だと思う反面、二宮が自分にだけは遠慮せずにいてくれることが嬉しい。
思わずニヤけてしまいそうになったが、ぐっと我慢した。
「お前は飲みすぎるなよ、幹事なんだから」
「分かってますよ~」
さっきから自分でちゃんとセーブしている。
でも、心配してくれているのは嬉しい。
なんだか家で呑んでる時のように甘えたくなる。
(……少しくらいなら、バレねぇかな?)
そう思って、二宮の手にこっそり触れようとした。
すると。
「あ~ん、酔っぱらっちゃったぁ」
堂島と二宮の会話を遮るかのように、山本が少々大きめの声を出して二宮の肩に寄りかかってきた。
堂島はあからさまにムッとしたが、二宮の表情は変わらなかった。
「山本主任、少し飲みすぎじゃないですか?」
「そっかな~、いつもはこんなもんじゃないのよお、あたし。今日は隣に二宮さんが居るから緊張しているのかも……」
「じゃあ俺、誰かと場所替わりましょうか?」
「えぇ!? そんなのダメよぉ!」
「でも、俺が隣にいると余計に酔っぱらうんじゃ……」
「はー!? もう……二宮さんってけっこう鈍感なんですね。そこは緊張してるっていう理由のほうを取り上げてもらわないと……」
「はあ」
一連の流れに、一番近くにいた堂島も、それとなく山本の様子を観察していたナースやコメディカルも思わず吹き出しそうになった。
が、全員がそれを堪えた。
「ちょっと俺お手洗いに行ってきます。堂島、俺の番が来たらお前代わりに歌っといて。ついでに煙草も吸ってくるから」
「え!?」
少し空気を読んだのか、二宮はまるで山本から逃げるように立ち上がった。
(二宮先輩! そのパターンは悪手だってぇぇ!)
堂島はそう思ったのだが、もう遅かった。
二宮が部屋を出た直後に、無言で山本もこっそりとついていくように部屋を出ていった。
「山本主任、いよいよ勝負に出るのかな」
「このまま二人で消えちゃったりするんじゃない?」
「うわ~モーションかけてるとこ超見たい!」
「俺はフラれると思うけどなぁ……」
注目の二人が居なくなった途端、全員好き勝手に自分の見解を述べている。
堂島も二宮が噂の当事者でなかったら彼らと同じように好き放題に言っていたのだろうけど、今回はそれどころじゃない。
本当は二宮のあとを追いかけたかったが、カラオケは自分の番が回ってきたし、それに今追いかけたらそれこそ空気が読めない奴になってしまう。
なので今は二宮を信じて、マイクを握りしめるしかなかった。
なんやかんやで盛り上がり、カラオケに入って2時間は経過していた。
皆いい具合に酔っぱらっており、室内はややカオス状態になりかけている。
堂島は一応今日は幹事なので、あまり酔わないようにとチューハイを少しずつ飲んでいた。二宮は珍しくずっとビールを飲んでいる。
不思議に思った堂島は、こっそりと聞いてみた。
「二宮先輩、今日は焼酎飲まないんスね」
「ん? こういうところの焼酎ってなんかマズいだろ。種類も少ないし、安酒っぽいし。あと匂いが嫌いな人には迷惑かと思って。個室だしな」
「ああーなるほど……」
「お前と二人だったら飲むけどな」
「何それ、俺になら迷惑かけてもいいと思ってるんスか?」
「迷惑だったか?」
「別に、んなことないっすけど……」
「じゃあ、いいだろ」
ひどい言い草だと思う反面、二宮が自分にだけは遠慮せずにいてくれることが嬉しい。
思わずニヤけてしまいそうになったが、ぐっと我慢した。
「お前は飲みすぎるなよ、幹事なんだから」
「分かってますよ~」
さっきから自分でちゃんとセーブしている。
でも、心配してくれているのは嬉しい。
なんだか家で呑んでる時のように甘えたくなる。
(……少しくらいなら、バレねぇかな?)
そう思って、二宮の手にこっそり触れようとした。
すると。
「あ~ん、酔っぱらっちゃったぁ」
堂島と二宮の会話を遮るかのように、山本が少々大きめの声を出して二宮の肩に寄りかかってきた。
堂島はあからさまにムッとしたが、二宮の表情は変わらなかった。
「山本主任、少し飲みすぎじゃないですか?」
「そっかな~、いつもはこんなもんじゃないのよお、あたし。今日は隣に二宮さんが居るから緊張しているのかも……」
「じゃあ俺、誰かと場所替わりましょうか?」
「えぇ!? そんなのダメよぉ!」
「でも、俺が隣にいると余計に酔っぱらうんじゃ……」
「はー!? もう……二宮さんってけっこう鈍感なんですね。そこは緊張してるっていう理由のほうを取り上げてもらわないと……」
「はあ」
一連の流れに、一番近くにいた堂島も、それとなく山本の様子を観察していたナースやコメディカルも思わず吹き出しそうになった。
が、全員がそれを堪えた。
「ちょっと俺お手洗いに行ってきます。堂島、俺の番が来たらお前代わりに歌っといて。ついでに煙草も吸ってくるから」
「え!?」
少し空気を読んだのか、二宮はまるで山本から逃げるように立ち上がった。
(二宮先輩! そのパターンは悪手だってぇぇ!)
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本当は二宮のあとを追いかけたかったが、カラオケは自分の番が回ってきたし、それに今追いかけたらそれこそ空気が読めない奴になってしまう。
なので今は二宮を信じて、マイクを握りしめるしかなかった。
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