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〃
(何、何だこれ……なんだこれ!)
既に童貞でも処女でもないのに(不本意ながら)、この異常な緊張感は何だろう。
身体はガチガチに固まり、心臓は音が外まで聞こえそうなくらい大きく高鳴っている。
(あ、そっか……)
初めて、ちゃんと『抱かれる』からだ。
それも自分が抱く方じゃなくて、無理矢理でもなくて、ちゃんと準備をして、しかもほぼ素面で、好きな人……に……
(うわっ、無理ムリむり!)
全身が一気に熱くなった。顔からは火が出そうだ。
ずっと、ずっと普通に抱いて欲しいと思っていた。
前以上に色々と男同士のアレコレを調べて、一人で後ろの準備もするようになって、今度はいつ襲われてもOKだぜみたいなまるでビッチのような心積りでいたのに……それなのに。
(うわあ~~……!!)
「堂島? どうした」
「あ……」
二宮が戻ってきた。態度はさっきと真逆だ。
さっきまでは自分の方が落ち着いていたのだが、よくよく考えて何故あんなに落ち着いていられたのだろうか。
こんな恥ずかしい時間、他に無いというのに。
「いや、なんでもありませ、」
「部屋暗いのと明るいのどっちがいい? ……ま、初めてだし暗くするか。真っ暗にはしねぇけど」
二宮はそう言って、パチッと壁に付いているスイッチで照明を落とした。
ついているのは間接照明だけで、相手の姿形がぼんやりと確認できる明るさだ。
「さて、と……」
「うっ」
――ごきゅっ。
生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。二宮がベッドに近付いてきて、堂島の隣に腰を降ろした。
そして……
「あのさ」
「はいっ!?」
おもむろに話しかけられて、思わず声が裏返りそうになった。
「俺、前回のこと全然覚えてねえからさ……もしかしたら上手く出来ないかもしんねぇ。変な風になったらごめんな」
「へ、変な風って?」
「それは俺もわからん。だから初めてなんだって、男抱くのは……あ、ところで俺が上でいいんだよな? 今更譲りたくねぇけど」
「そ、それは別にいいっすけど」
「じゃあ、するから」
「いちいち宣言しないでください!」
(こっちは恥ずかしさでどうにかなりそうだっつーのに!!)
「ンっ」
軽く、キスをされた。
そのまま流れるようにベッドに押し倒されて、キスもどんどん深いものに変わってくる。
チュッ、チュッ、チュク、チュプ………
舌は入ってこないけど、唇を食まれて優しく宥められるような、少し焦れったいようなキスだった。
髪を梳くようにして、頭を軽く撫でられている。堂島もそっと二宮の背中に腕を回して、ゆるく抱き着いた。
(二宮先輩のキスって、なんでこんな気持ちいいんだろ……経験値の差?)
「ふっ」
「!?」
いきなり笑われて、ビクっとした。
「お前、身体ガッチガチ。緊張しすぎだろ」
「だ、だって……」
(こんな、緊張するに決まってんじゃん!!)
「いや、可愛いけどな? 処女相手してるみたいで……まあできる限り優しくするから安心しろ」
「その優しさ、1ミリでもいいから前回酔っ払った時に欲しかったっす」
「すまん」
まあ、あれはあれでヨかったけど……
というのは二宮には秘密だ。出来たらあのヤバめな扉はもう二度と開かないでおきたいと思っている。
癖になってしまったら、今後困るから。
既に童貞でも処女でもないのに(不本意ながら)、この異常な緊張感は何だろう。
身体はガチガチに固まり、心臓は音が外まで聞こえそうなくらい大きく高鳴っている。
(あ、そっか……)
初めて、ちゃんと『抱かれる』からだ。
それも自分が抱く方じゃなくて、無理矢理でもなくて、ちゃんと準備をして、しかもほぼ素面で、好きな人……に……
(うわっ、無理ムリむり!)
全身が一気に熱くなった。顔からは火が出そうだ。
ずっと、ずっと普通に抱いて欲しいと思っていた。
前以上に色々と男同士のアレコレを調べて、一人で後ろの準備もするようになって、今度はいつ襲われてもOKだぜみたいなまるでビッチのような心積りでいたのに……それなのに。
(うわあ~~……!!)
「堂島? どうした」
「あ……」
二宮が戻ってきた。態度はさっきと真逆だ。
さっきまでは自分の方が落ち着いていたのだが、よくよく考えて何故あんなに落ち着いていられたのだろうか。
こんな恥ずかしい時間、他に無いというのに。
「いや、なんでもありませ、」
「部屋暗いのと明るいのどっちがいい? ……ま、初めてだし暗くするか。真っ暗にはしねぇけど」
二宮はそう言って、パチッと壁に付いているスイッチで照明を落とした。
ついているのは間接照明だけで、相手の姿形がぼんやりと確認できる明るさだ。
「さて、と……」
「うっ」
――ごきゅっ。
生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。二宮がベッドに近付いてきて、堂島の隣に腰を降ろした。
そして……
「あのさ」
「はいっ!?」
おもむろに話しかけられて、思わず声が裏返りそうになった。
「俺、前回のこと全然覚えてねえからさ……もしかしたら上手く出来ないかもしんねぇ。変な風になったらごめんな」
「へ、変な風って?」
「それは俺もわからん。だから初めてなんだって、男抱くのは……あ、ところで俺が上でいいんだよな? 今更譲りたくねぇけど」
「そ、それは別にいいっすけど」
「じゃあ、するから」
「いちいち宣言しないでください!」
(こっちは恥ずかしさでどうにかなりそうだっつーのに!!)
「ンっ」
軽く、キスをされた。
そのまま流れるようにベッドに押し倒されて、キスもどんどん深いものに変わってくる。
チュッ、チュッ、チュク、チュプ………
舌は入ってこないけど、唇を食まれて優しく宥められるような、少し焦れったいようなキスだった。
髪を梳くようにして、頭を軽く撫でられている。堂島もそっと二宮の背中に腕を回して、ゆるく抱き着いた。
(二宮先輩のキスって、なんでこんな気持ちいいんだろ……経験値の差?)
「ふっ」
「!?」
いきなり笑われて、ビクっとした。
「お前、身体ガッチガチ。緊張しすぎだろ」
「だ、だって……」
(こんな、緊張するに決まってんじゃん!!)
「いや、可愛いけどな? 処女相手してるみたいで……まあできる限り優しくするから安心しろ」
「その優しさ、1ミリでもいいから前回酔っ払った時に欲しかったっす」
「すまん」
まあ、あれはあれでヨかったけど……
というのは二宮には秘密だ。出来たらあのヤバめな扉はもう二度と開かないでおきたいと思っている。
癖になってしまったら、今後困るから。
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