263 / 322
137 前回二宮がやらかしたこと*
二宮は、本当に優しく堂島の身体を暴いていった。
まるで確かめるようにそっと触れたかと思えば、指先だけで官能的にするすると撫でる。
それらの愛撫の途中にはキスも忘れない。
いつのまにか堂島の着ていたバスローブは脱がされて全裸になっており、二宮も全裸で肌と肌が直接触れ合うのがきもちよかった。
「ふぁッ……ぅ……」
思わず甘い声が漏れたが、恥ずかしくてきゅっと口を閉めた。
「声我慢すんなよ、聞きたいから」
「はい……あッ……」
耳の中を舐められながら、低い声でそう囁かれる。
それだけで背中にゾクゾクしたものが走り、ぴんと張りつめた。
それにしても、二宮は本当に処女を相手にしているんじゃないか、とされてるこっちが勘違いしそうになるくらい優しかった。
恥ずかしくなるくらいに。
なので……
「あっ…あの……二宮先輩」
「ん?」
「ちょっと……あんまり優しくされると俺も恥ずかしいんで、もっとガッと来てくれませんか、ガッと」
「はあ? ――お前が恥ずかしがってるのを見るのがいいんだろ」
「ちょ、確信犯なのやめてくださ……あッ」
平らな胸を軽く撫でられたかと思ったら、次の瞬間乳首をきゅっと強めに摘ままれた。
突然与えられた強い刺激に、ビクンっとまた身体が跳ねた。
「お前、胸も感じるんだな」
「う……そんなん、聞くなってぇ……!」
つい、敬語を忘れてしまった。
以前ウイスキーを飲んだ二宮にタメ口をきいたら酷く怒られたが、今の二宮はスルーだ。
そして再び胸を撫でながら、ぽつりと呟いた。
「やっぱ平らだなー……」
「たりめーでしょ、男なんだから! つまんないなら気安く触らないでくれます!?」
「いや、つまんなくはねぇよ。むしろ平らなのに乳首だけ立ってて逆にエロく見える……」
「はあ? アッ……!」
右の摘まんでいたと思ったら、反対側の乳首をぺろりと大きく舐められた。そのまま口に含まれて、舌で刺激されながらちゅうちゅうと吸われる。
摘んでいる方も、コリコリと指先で何度も捻って刺激を与え続けている。
「んっんっ……! や、せんぱ、吸わな……!」
「気持ちいいか?」
「きもちいっ……けど、はずいから!!」
「恥ずかしいことだろ、セックスって……でもこれからもっと恥ずかしいことすんのにお前、こんなんでギブアップすんなよ。つーかもう既にセックスしてるんだろ? 俺と」
二宮の言い草は、だからこんな刺激はとっくに慣れてるんだろう、と言わんばかりな感じだ。
堂島はムッとして反論した。
「そうですけどっ、前はこんなんしてくんなかったし! つーか何もかも性急だったから恥ずかしがる暇も与えて貰えなかったっていうか!」
「ん?」
そこで、二宮は一旦愛撫を止めた。
「なあ堂島、参考までに聞くけど……」
「はい?」
「俺、前回……お前に何やらかしたんだ?」
堂島は、あの夜の出来事を二宮には『口じゃ言えないくらい酷いことをされた』『無理矢理ヤられた』『とにかく激しかった』みたいに抽象的なことしか伝えていなかった。
口にするのが恥ずかしかったのもあるが、敢えて言わない方が色々想像をかき立てられてそっちの方がいいクスリになる……と思ったからだ。
それに、そこまで詳しく内容を聞かれたことも今まで一度も無かった。(それもどうかと思うのだが)
あなたにおすすめの小説
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
魔性の男
久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。
最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。
そう、思っていた。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕