運命のひと~生真面目な看護師は意地悪イケメン医師に溺愛される~

すずなりたま

文字の大きさ
265 / 322

138 お互い気持ちの大きさを確認する*


 二宮は少し神妙な顔で堂島をじっと見つめて言った。

「……お前、俺のこと好きだったのか?」
「え、いや、まあ……はい」

 あれをきっかけに好きになったなんて言ったら、また色々誤解されそうな気がする。
 だから堂島は黙って二宮から目を逸らした。
 勝手にどんな解釈でもしてくれ、と思って。

「いつから?」
「い、いつからって……」

(いつからでもねーよっ! って、言わないけど……)

「俺、お前はずっと榛名さんが好きなんだと思ってた。普段から色々ちょっかい出してたし」
「はぁ? んなことねぇし……なんでみんな同じこと言うかな……つーか榛名くんのこと好きだったのは二宮先輩の方でしょ」

 あの夜、二宮は榛名の肩をもつような発言を沢山していた。
 堂島が榛名を襲いかけたことをカミングアウトしたらブチ切れたり、他にも色々……

「え、なんで俺が榛名さん好きなんだよ?」
「無自覚かよ……」
「いや、確かに俺は榛名さんを気に入ってるけどな、それはあくまで人間としてだ。あとちょっと込み入った事情に偶然首を突っ込んだ……というか鉢合わせたことがあって、それでまあ、俺はいつもあの人の味方でいたいと思ってる。それだけだ」
「ふうん、味方ねぇ……」

(人間として好きとか無理矢理思い込みじゃん。じゃなきゃ好みのタイプに榛名さんを女にした感じ、とか言わねぇよ普通の男は……)

「お前だってそうだろ。榛名さん大好きなの、隠してもバレバレだからな」
「お、おお俺は別に榛名くんなんか!」

(好きじゃないし! 嫌いでもないけど!)

 しかし二宮の言う通り、堂島が以前榛名にちょっかいを出していたことも、トイレで襲いかけたことも事実なので、いくら否定してもただのツンデレのようにしか見えないのだった。

「てか、さっきからマッパで何の話をしてるんだろうな、俺たちは……」
「先に止めたのは先輩ですよ。……はぁ、でもなんかいい具合に緊張とけました」

 堂島はそう言うと、二宮の胸を押しのけてぐいっと起き上がった。
 そしてキョトンとしている二宮と一瞬だけ向き合い、素早く四つん這いになる。

「お、おい、堂島? 一体何す……」
「なにって、フェラっすけど」

 軽くそう告げると、ショックですっかり萎えてしまっている二宮のモノを手に取り、ぬっと舌を這わせ始めた。

 ――チュッ、レロ、チュプ、ジュプ……

「は!? ちょっと待てって! んんっ……!」

 さっきまで処女のように緊張して恥ずかしがっていた堂島は何処へやら。
 どうやら二宮が榛名の名前を出したことがなんとなく面白くないのだろうと、堂島は自己分析をした。

「チュブッ……二宮先輩、今まで彼女にフェラさせたこととか無いっしょ」
「ンっ……え? まあ……」
「先輩のチンポすっげえでかいすもんね……口に含むのも大変だし、目の前で見たら女の子は怖がっちまいそうですし」

 舐めていない時は手で竿を上下に擦りながら、堂島は他人事のように言った。
 二宮はどんな反応をして良いのか分からず、黙って言葉を探している。
 その手は堂島の少し傷んだ長めの茶色い髪をさっきから弄んではいるが。

「ペロッ、チュプ、フェラすんのは、俺が初めてですか?」
「っ、ああ……」
「ふふ、それちょっと嬉しいっス……」

 ジュプププ……

「ンっ、アッ、あっ、どう…じま…っ」
「ングッ、チュブッ、はっ、……れへぇ……」

 入るとこまで咥えこんで、舌と喉を使って必死に舐めた。
 入らないところは手で愛撫し続ける。
 先走りと唾液が口内で混ざり合って、飲みきれずに口端からシーツにボタボタと零れていく。

「も、離せっ! 出るから!」
「ん、ほろままらひて」
「ダメだっ、離せ! 俺はおまえを……ばか吸うな、うあ、ぁっ……!」

 堂島は思い切り二宮のペニスの先端に吸い付き、その刺激で二宮はあっけなく堂島の口内に射精したのだった。

「ほら、ティッシュ! 吐き出せ!」
「ん……」

 さすがに飲み込みまではしなかったようで、堂島は大人しく二宮の差し出したティッシュに精液を吐き出した。
感想 7

あなたにおすすめの小説

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科 空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する 高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体 それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった 至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する 意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク” 消える教師 山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。