運命のひと~生真面目な看護師は意地悪イケメン医師に溺愛される~

すずなりたま

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「ったくお前は、無茶すんな!」
「……気持ちよかったですか?」

 堂島は、二宮の説教を遮って聞いた。

「すげー良かったよ。でも、本当に次からはしなくていいから。苦しそうな顔させんの嫌なんだよ」

(すげえ酔ってる時との差があるなぁ……)

 本人が目の前にいるのだが、本当にあのドS野郎と同一人物なんだろうかと疑わざるを得ないくらい、二宮が優しい。

「別に俺も出させるまでするつもり無かったですけど、二宮先輩の気持ちよさそうな顔見てたら止まんなくて……」
「っ、」

 二宮は、ぐいっと堂島を引き寄せた。
 そして、再びさっきのような激しいキスをしてきた。

「ンッ! んんっ……」

 堂島はさっきフェラしたばかりなのに! という抗議の意味を込めて二宮の胸を数回叩いた。
 しかし二宮はそんな堂島を抑え込み、何度も獣のようなキスを繰り返す。

「せんっ……んむっ、チュブッ、はぁっ」

 激しすぎて、堂島が舌を絡める隙はない。
 ただされるがままに、口内を二宮の好きなように蹂躙させていた。

(なんか、肉食動物に食べられてるみてぇ……)

 フェラした後だからとか、そんな細かいことはどうでもよくなった。
 それにとても気持ちがいいので、このままずっと身を任せておきたくなる。
 なんとなく酔った時の二宮らしいものも感じて、やはり同一人物なのだと思った。

「ん、ん……っ」

 いつの間にか腕を二宮の首に巻き付け、顔を傾けてキスを受け入れている。
 堂島の抵抗が完全に無くなった頃、二宮はやっと唇を離した。

「はあっ、……せんぱい……?」
「お前、あんまり煽るな! これでも一応酒、入ってんだからな!」
「え、煽られたんですか? 二宮先輩が、俺に?」

(何か煽るようなこと言ったっけ? 俺)

「もうさっきからずっと煽られてるよ! お前こそ無自覚か!?」
「へ?」
「ハジメテだから優しくしてやりてぇのに、めちゃくちゃに抱いてしまいそうだろ……!」
「……っ」

 切羽詰まった表情に、きゅんときた。
 だから、

「べ……別に、二宮先輩がしたいように抱いてくれて構わないっす。激しくても……俺、男だから頑丈だし、好きにしちゃってください」

 それは堂島の本心で、煽っているわけではない。
 『男だから萎える』とか言われるよりも、よっぽど嬉しいから。
 いや、だいぶ、めちゃくちゃ嬉しい。
 自分で興奮してくれるんだな、と安心できる。
 しかし二宮は、そんな堂島の言葉にはぁーっと大きなため息をついた。

「二宮先輩?」
「お前は……俺を殺す気なのか?」
「!?」

 一体二宮は何を言っているのだろう。
 あまり理解はできないものの、しかし……

(なんか、二宮先輩が物凄く俺の事を好きみたいに見えるんだけど……)

 実際そうなのだが、堂島には俄に信じられなかったのだった。
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